「いにしえの、闇より、目覚めし、者は、
正義か、悪か。」
新番組特報を見た時のワクワクした気持ちは
今も鮮明に覚えています。
2000年1月30日
仮面ライダークウガの放送が
スタートした日です。
今年2020年1月30日をもちまして
「仮面ライダークウガ」は
放送20年を迎えました。
当時私は29歳と、既におっさんに
なりかけていた歳でしたが、完全に
昭和ライダーで育って来た自分にとって
「仮面ライダー」と言う名前は
特別で格別で輝かしい称号でしたので、
「仮面ライダー復活」は鳥肌が立つ程
しびれる出来事でした。
放送が始まった仮面ライダークウガは
私が想像していた以上に魅力的で
リアルでハードで緻密なストーリーに
どんどん引き込まれて行きました。
それまでの特撮ヒーロー番組と言うのは
対象年齢はあくまで子供で、
大人が観るには少々観るに耐えない
内容の作品が殆どでしたが
仮面ライダークウガは大人も子供も、
いやむしろ大人がどんどん引き込まれて
行く程、ストーリーがしっかりしていて
脚本が緻密でクウガはカッコ良くて、
間違い無く、「仮面ライダークウガ」は
以降の特撮ヒーロー番組の存在価値を
数段格上げしたのは
間違い無い事実だと思います。
それが証拠に、昔の特撮ヒーローの主題歌を
人気BIGアーティストがこぞって歌う
なんて事、とても考えられなかった事です。
今や、仮面ライダーの主題歌を歌える事に
名誉を感じるアーティストが殆どです。
本編でもテレビで大人気の俳優や
人気タレントが仮面ライダーに変身する
なんて、過去の特撮作品では
とてもありえない事でした。
視聴者側の意識も昔は特撮番組はせいぜい
小学校までで、中学生にもなって
仮面ライダーや特撮番組を見てるとチョット
恥ずかしい事とされ馬鹿にされがちで
見下され感がありましたが、今や大人が
堂々と観てると言える時代になりました。
この昔からの特撮番組の負の常識や
格の低さを根本的に覆し、特撮番組と言う
ジャンルを何段も押し上げ市民権を確立
させたきっかけを作った最初の作品が
「仮面ライダークウガ」だと思います。
そんな訳で今年2020年1月30日で
クウガが20周年を迎えましたので
このタイミングでクウガアイテムを
紹介するのはクウガファンの自分としては
当然の事でしたので、未レビューアイテム
から選別すると順番的にもインパクト的にも
コレだろう!って事で、今回のアーツは
「ビートチェイサー2000」を
レビューしたいと思います。
ビートチェイサー2000 [BTCS]は
第33話から登場した
トライチェイサー2000[TRCS]に変わって
クウガの愛車となるNEWマシンです。
元々TRCSはクウガの為に開発された
マシンでは無かった物を一条刑事が
五代の為に独断で渡したマシンでした。
敵グロンギがどんどん強くなっていき
TRCSの性能ではクウガの能力に
ついてこれなくなって来た上、
元々ゴウラムとの合体融合を前提に
開発されていなかったTRCSでは
ゴウラムとの度重なる合体融合に
耐えられなくなってきており
金属疲労が限界を迎えていました。
警察内でもその事は自覚していた為、
ゴウラムとの合体融合にも計算上500回以上
の合体にも耐えうるクウガの為の
NEWマシンの開発を進めていました。
しかし、第30話でのグロンギ戦で初めて
赤い金の力[ライジングマイティ]になり
ゴ・ガメゴ・レを倒した際、
周辺に甚大な爆発火災の被害が出てしまい、
この事で警察上層部としては
クウガに協力してはならない、
BTCSも渡してはならないと通達を出します。
そんな折、第32話にて敵ゴ・バダー・バは
専用バイクを使い
殺人ゲームを繰り返していました。
クウガは機能停止寸前のTRCSに乗り
ゴ・バダー・バとバイク戦を展開すますが
TRCSは完全に壊れてしまいます。
敵を倒すにはBTCSが絶対に必要な状況に
迫られる中、ゴ・バダー・バは
殺人ゲームを再開させていました。
現場の杉田刑事達と五代は現場で
やれる事をやろうとしますが、
敵のバイクの高速移動に歯が立ちません。
そんな中、一条刑事はBTCSをクウガに
引き渡せるように必死に警察上層部を
説得し、遂にBTCSをクウガに
引き渡す事に成功します。
BTCSに乗り、ゴ・バダー・バを
倒しに行くクウガ。
圧倒的な性能差で敵バイクをぶち抜くBTCS。
BTCSから降り、臨戦態勢で構えるクウガ。
後からやってきた敵を
ライジングマイティキックを
カウンターで浴びせ、敵を倒します。
この第32話「障害」と第33話「連携」は
BTCSがクウガの手に渡るまでのエピソードが
描かれていますが、タイトル通りクウガと
現場の警察との初の連携プレイが見所です。
特に杉田刑事と五代の初対面、そして
五代に対する杉田刑事の感謝の言葉。
杉田刑事は第4話でグロンギに
殺されかけた所を
クウガに助けてもらっていたのです。
そして五代がクウガに変身する所を
目の前で見て驚く杉田刑事、この辺りが
個人的なツボです。
とにかく杉田刑事、いい味出してます。
第33話以降は警察と五代が連携を
強めていく事になり、これまで警察内部で
第4号と呼んでいたクウガの事を
「五代くん」「五代さん」とみんなが
呼ぶようになります。
クウガを見ていて思う事は
五代を中心に関わる人との会話が
気持ちいい程清々しいんですよね。
クウガの敵、味方の構図は単純明快、
非情に判りやすいです。
グロンギは敵、人間は味方と、味方側の
人間達の間にしがらみがありません。
五代に関わる人間は
全て五代の協力者や理解者です。
なのでドラマを観ていて非情にわかり易く
頭に入って来易い。
それでいてシナリオが緻密で凝っているので
繰り返し見返すと毎回新たな発見が
有ったりするんですよね。
この記事を書いているうちに、
また仮面ライダークウガを第1話から
観たくなってしまいました。
クウガを1エピソードごと観終わった後は
心が洗われたような
非常にさわやかな気持ちになります。
クウガを何回も観たくなる理由が
そこに有ると思いますね。
それではそろそろ、アーツ版BTCSを
見て行きましょうか。
S.H.フィギュアーツ版
「ビートチェイサー2000」
プレミアムバンダイ予約限定商品で
発売が2016年1月、
販売価格が税込み5060円でした。
前作のTRCSがタミヤのバイク模型並みの
精密さと全塗装の手の込んだ出来でしたが
今回のBTCSも全く負けず劣らずの出来です。
私はバイクの事は全く無知ですが、
エンジン内部の精密さ、
タイヤのスポークの細さ、
カウル、ボディの再現性、
まるでライダーマシンの真骨彫
と言ってもいい位の出来です。
また真骨彫クウガとの相性も抜群で
運転姿勢をとらせるのが比較的容易で
おしりもシートに浮く事無く
完全に座らせられます。
以前レビューした新サイクロン号の時は
真骨彫1号2号との相性があまり良くなく
自然な運転姿勢になかなかならずに
苦労しましたがクウガ側の可動範囲が
広いおかげでクウガの劇中で見せた
アクロバティックなバイクアクションポーズ
を容易にとらせる事が出来ます。
物は最高のビートチェイサーとクウガですが
現在このセットを手に入れようとすると
なかなかお高い買い物になります。
BTCSは結構なプレミア価格になっており
未開封品だと定価の2倍以上は
覚悟が必要です。
クウガの方も五代版のマイティフォームは
かなりお高くなっていたと思うので
妥協してディケイド版の小野寺クウガを
GETするのも手だと思います。
と言う事で今回はS.H.フィギュアーツ版
「ビートチェイサー2000」を
レビューさせて頂きました。
と同時に「仮面ライダークウガ」が
20周年を迎えたと言う事でお祝いの
意味も込めて記事を書かせて頂きました。
本当に20年と言うのが
アッと言う間だと感じます。
クウガが始まった年に生まれた赤ちゃんが
今年成人するってのは当然ですが、
自分にとってはほんの数年前の
事のようです。
今年、クウガが20周年と言う事は
当然、来年アギトが20周年、
再来年は龍騎が20周年となっていく訳で
現在、手薄になっているアギト、龍騎、
555、ブレイドの真骨彫化を
どんどん進めて行って欲しいですね。
それから去年の魂ネイションで
参考出品されたドラゴン、ペガサス、
タイタン、グローイングの
各フォームも是非製品化して頂きたい!
と言う訳で「仮面ライダークウガ」
放送20周年おめでとう御座います。
私も仮面ライダークウガファンの一人として
これからも微力ながら
仮面ライダークウガを自分なりに
盛り上げていけたらと思っています。