今回ご紹介するS.Hフィギュアーツは
「巨獣特捜ジャスピオン」より
主人公ヒーローのジャスピオンです。
アーツの発売日は2015年5月31日です。
これまで仮面ライダーアーツばかりを
ご紹介してきましたので
ライダーアーツ以外のキャラクターを
ご紹介するのは初となりますので、
結構ワクワクドキドキしながら
この記事を書いております。
まずは「巨獣特捜ジャスピオン」と言う
作品に触れていきましょう。
私自身、この作品には思い出が
沢山有りますので恐らくこの記事は
長文になるだろうと思います。
「巨獣特捜ジャスピオン」は
1985年3月15日から全46話が放送された
東映特撮ヒーロー作品です。
「宇宙刑事ギャバン」から始まった
宇宙刑事シリーズ3部作が
終わった後を引き継いで始まった、
俗にメタルヒーローシリーズと
呼ばれるようになるシリーズの第4弾です。
私は当時15歳の高校1年生でしたが、
幼少期から特撮ヒーローが大好きだった私は
宇宙刑事シリーズも大好きで
当然後番組として始まったこの
ジャスピオンも大好きで
毎週欠かさず見ていました。
魅了された要因の一つが
カッコ良過ぎるメタルボディに覆われた
スーツデザインでした。
宇宙刑事ギャバン、シャリバン、
シャイダーと続いた宇宙刑事シリーズの
コンバットスーツのデザインは
それまでの特撮ヒーローのデザインとは
全く異なり近未来に本当に
誕生するのではないかと思わせる程
リアリティに満ちたメタルスーツで
ゴーグルから眼が発光する
レーザースコープ、
ボディの至る所が発光するギミック、
全身キラキラの蒸着メッキボディ、
レーザーブレードと、あまりのカッコ良さに
ちょっとしたカルチャーショックを
受けた事を覚えています。
そんな宇宙刑事シリーズの流れを
色濃く引き継いだ
新ヒーローがジャスピオンでした。
宇宙刑事シリーズのギャバン、シャリバン、
シャイダーとどんどんデザインが
進化洗練されてきた中で
このジャスピオンのデザインは
メタルスーツの完成形と言っても
過言では無い程、デザインの完成度は
非常に高くてスーツ造型を担当していた
レインボー造型企画も
宇宙刑事シリーズを経て手馴れた感が有り、
非常に魅力的で完成度の高い
スーツ造型でした。
当時何かの本で、
アップ用メッキスーツの1体の
価格が掲載されていて、
ギャバンが300万円
シャリバンが250万円
シャイダーが500万円
ジャスピオンが400万円
と掲載されていたのを覚えています。
何の本だったかは思い出せませんが・・・
スーツデザインは宇宙刑事を
色濃く引き継いだジャスピオンですが、
主要装備や機能面は設定上の名称変更を
各部で行っています。
宇宙刑事では強化スーツの事を
コンバットスーツと言っていましたが、
ジャスピオンではメタルテックスーツと
と言う設定で、見えない敵を見つける機能が
宇宙刑事のレーザースコープや
サーチャースコープ等と
言っていたのに対してジャスピオンでは
センサーアイと言って眼が光ります。
宇宙刑事のレーザーブレードに対して
ジャスピオンでは
プラズマブレーザーソードといいます。
光線銃はビームスキャナーガンでしたね。
次にジャスピオンを語る上で
外せないのが、豪華なJAC俳優陣達ですね。
まず主人公のジャスピオンに
当時大人気のJAC俳優だった黒崎輝さんを
起用した事に驚きました。
私は1980年前半の真田広之さんや
志穂美悦子さんが大活躍されていた
JAC映画が大好きで、
当然黒崎輝さんも存じ上げておりました。
中学1年の頃は黒崎輝さんの
初主演映画である「伊賀野カバ丸」を
映画館に見に行きましたし、
主題歌レコードの
「青春まるかじり」も買いました。
黒崎輝さん、真田広之さん、高木淳也さんの
3人で歌っておられたのがカッコ良かった~。
翌年に主演されたJAC映画の
「コータローまかりとおる」も
見に行きました。
そんな自分の中であこがれの
俳優さんであった黒崎輝さんが、
新番組のジャスピオンの主演だと
知った時は非常に驚きました。
さらに渡洋史さん演じる
ジャスピオンの協力者ブーメラン。
渡さんは宇宙刑事シャリバンを
演じられていたので、当然存じ上げて
いましたし、後の「時空戦士スピルバン」
も主演されましたので、当時大人気の
JAC俳優の一人でしたよね。
そしてジャスピオンの宿敵、
サタンゴースの息子、マッドギャランを
演じられた春田純一さんですよ。
春田さんは過去にゴーグルVの
ゴーグルブラック、
ダイナマンのダイナブラックと2年続けて
ブラック役のヒーローを演じられた
キレキレアクションのJAC俳優さん
でしたので、マッドギャラン役として
登場された時は
「今度はアンチブラックか!」
と驚いたものです。
ジャスピオンとマッドギャランの
対決の回でのマッドギャランの壮絶な最後!
春田さんの名演技が今も心に残っています。
そんな大物JAC俳優3人を軸に展開していく
ジャスピオンの物語に夢中にならない訳が
ありません。
あと今や大女優の高畑淳子さんが
まだ無名時代に敵役の魔女、ギルザを
演じられていました。
高畑さんはその後、
仮面ライダーブラックRXで
敵幹部のマリバロンも演じられていて、
登場から非常に存在感のある演技を
されていました。
ま〜、マリバロンの話は余談ですが。
とにかくジャスピオンは役者の皆さんの
演技が際立っていましたね。
ジャスピオンは本当に大好きだったので、
近所のスーパーのヒーローショーを
友人と見に行ったりもしました。
当時私は15歳ですからヒーローショーを
見る歳でも無かったんですが。
そんな色々と思い出がいっぱいの
ジャスピオンですが、ここでウンチク話を
一つしますと、当時のテレビマガジン等の
情報誌で、新番組特報でジャスピオンが
掲載された時、変身前の黒崎輝さんの
写真が丸い吹き出しで映っていて、
その下に「剣城豊」と変身前の名前が
載っていました。
結局、本編で変身前の名前で「剣城豊」と
名乗った事は一度も無かったので、
企画段階でボツになったんでしょうけど、
「剣城豊」と言う名前、
本編で採用されなかったからかも
しれませんが、非常に違和感があります。
さて当時の思い出話もこの辺にして
フィギュアーツ版ジャスピオンの
レビューをしていこうと思います。
写真をごらん頂いた通り、
塗装の細かい荒さえ無ければ
本物と見間違うレベルの完成度の高い
アーツだと思います。
発売が2015年5月ですから
フィギュアーツの年表で言いますと
真骨彫クウガが発売された頃です。
通常版アーツの世界では
仮面ライダードライブやガイムのアーツが
発売されていた頃ですので
アーツ全体の完成度が飛躍的に
向上し出した頃ですが、
正直、微妙な出来栄えの製品も
まだ出ていた時期ですので
当たりハズレが激しい時期と言って
いい頃だったと思います。
そんな中、発売されたジャスピオンですが、
このジャスピオンは当たりと
言っていいように思います。
顔の大きさ、動体アーマーの大きさ、
手足の長さ、太さのバランスが絶妙で、
最新アーツのビルドやジオウ系と比べても
全く見劣りしません。
メタルヒーローがよく構える
上の写真のようなファイティングポーズが
本物と見間違える程
バランス良くカッコ良く決まります。
可動に関しては
メタルヒーロー系には少々辛く
アーマーに干渉するような方向への可動は
あまり曲げられません。
特に太ももを前に曲げる可動は苦手です。
しかし、股関節と腰は
引き出し式関節になっていて
引っ張り出してから曲げられるようになっており
見た目以上には可動します。
ただ無理に曲げると塗装ハゲが起きるので
無理な可動は程ほどにと言う事です。
今回の写真をご覧になられて
お分かりだと思いますが、
このジャスピオンは
センサーアイが何と発光します!!!!!
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失礼しました、嘘ですm(_ _)m
ゴーグル部分のマスク上面の差し替えで
センサーアイ発光を再現出来ます。
そしてブレーザーソードも通常バージョンと
プラズマに発光したクリアブルーの物と
2本付属しています。
フレーザーソードを両手で持たせる事は
出来るのですが、
必殺技「コズミックハーレー」のポーズを
とらせてみたのですが、
不可能でした・・・。
コズミックハーレーは
ブレーザーソード両手持ちでの
X切りですが、完全に不可能でした・・・
残念。
残念ポイントとしては顔面アップの写真を
何点か載せていますが、特に顔面の塗装が
アップで見ると少々荒い点でしょうか。
メタルヒーローの場合、微妙な塗装ミスが
結構目立つんですよね。
そこだけが個人的な残念ポイントです。
そんな訳で今回はこれまでの
仮面ライダーアーツの枠を抜け出し、
巨獣特捜ジャスピオンのアーツを
レビューさせて頂きました。
これからも仮面ライダーアーツが
主軸にはなりますが、たまには
違ったスパイスを効かせた展開を
考えていますのでご期待くださいませ。
次回もちょっと面白い企画を
考えていますので
是非楽しみにしていてくださいませ。
それでは!!!