「世界の破壊者ディケイド、
幾つもの世界を巡りその瞳は何を見る。」
今回ご紹介する仮面ライダーアーツは
真骨彫製法 仮面ライダーディケイドです。
発売は2016年2月27日で税抜き6000円で
一般店頭販売されました。
しかしこのディケイド、
転売価格が2万円以上に
なっている場合も有ります。
最近発売になった
ネオディケイドバージョンは
比較的、安値取り引きされているんですが
こちらのオリジナル版はお高いですね~。
さて今回も写真枚数が沢山有りますので
サクサク行きますよ~。
個人的なこの作品に関する意見は
後回しにしてまずはいつもの流れのように
「仮面ライダーディケイド」を
語っていきましょう。
このブログを見て頂いている方でしたら
私のディケイドに対する評価が低い事は
ご存知だとは思いますが(笑)
「 仮面ライダーディケイド」は
2009年1月25日から8月30日まで
全31話が放送されました。
これまで平成ライダーはおろか、それ以前の
カブタック、ロボタック、ロボコン、
さらにそれ以前のビーファイター、
さらにその以前の
メタルヒーローシリーズから長らく続いた
4クール1年放送が、このディケイドで
3クールにも満たない31話で終わった事は
ディケイドが不評だったからでは無くて
スポンサーの意向で放送当初から
決定していました。
例年年明けに仮面ライダーとスーパー戦隊が
同時期に放送が終了して、
同時期に新番組が始まっていた為
玩具の売れ方に偏りが生じてしまっており
売れ方を分散させたい思惑が
スポンサーにあり、
ディケイドの放送話数を調整する事で
スーパー戦隊と終了時期を分散させました。
計画は成功したようで、ディケイド以降の
仮面ライダーの玩具の売れ行きが
伸びたと聞きます。
平成仮面ライダー10作記念作品として
企画されたディケイドは、
お祭りライダー的作品として
過去の平成9ライダーが全て登場する事と
主人公ディケイドが全ての平成ライダーに
変身出来る事が本作の大きな特徴です。
しかし、登場する過去の平成ライダー達は
それぞれの本放送で活躍していた時間軸の
世界では無く、あくまでディケイドの
作品の中での世界で存在するライダー達で、
いわゆるパラレルワールドの世界です。
クウガからファンとして観てきた1人と
しては、オダギリジョーが、水嶋ヒロが、
佐藤健が登場するのか?!と
当時期待していたのですが、
その期待ははかなく散りました。
しかし当時のオリジナルキャストが
出ない事でパラレルワールドの
過去ライダーの世界に
割り切って入り込めたとも言えます。
各平成ライダーのエピソードは
2話1ストーリーで進んで行く為、
9人の平成ライダーの話が終了した時点で
話数としてはまだ19話・・・
この後、話はどうなってしまうのかと
当時私は嫌な予感がしていましたが
まさしく予感的中しました。
元々ディケイドは9つのライダーの世界を
旅すると言うストーリーで
始まったにも関わらず
残り10話少々の中で展開されたのが、
まずシンケンジャーが
出てきてしまいました・・・
「もう、駄目だ~」と感じましたね(笑)
次にBLACK、RX、アマゾンと
話数を埋めるかのごとく
チョロっとだけ昭和ライダーを登場させ
苦情殺到となったエンディングへと
繋がります。
よく講師が生徒に教えるアドバイスとして
「まず目標を立てろ」と言います。
成功者がセミナーを開いたりした際も
参加者にまず
「3年後こうなって成功している
と言うビジョンを持ちましょう」
その為には
2年後にこうなっていなければならない。
2年後そうなっているには
1年後はこうなっていなければならない。
1年後こうなっているには
半年後こうなっておく必要が有る。
ならば今は何をしなければいけないかが
見えてくる。
と言う教え方を良くします。
私が絶大に評価している
仮面ライダークウガがまさに
その教えの通りの製作手法を採っていると
言えます。
最終目的に第0号の謎と0号VSクウガと
明確なゴールを設定し、それに向かって
逆算した緻密なストーリーが
作られていったと感じるのです。
なので1話1話に無駄が無く、
1話から最終話が完全に
繋がって作られている。
最近の作品で言うとビルドは非常に緻密で
逆算方式なストーリー作りが
されているのでは?と感じさせます。
所がこのディケイドは、
行き当たりばったりのストーリー展開なのが
見え見えで話数を埋める為のエピソード、
ただウケればいいと言う安直な構成が
視聴していて眼を覆いたくなる程
レベル低いです。
(あくまで個人的な感想ですが。)
お祭りライダーなんだから何でも
有りで良いと言う意見もあるでしょう。
それもその通りですが、
お祭りならお祭りで楽しめれば
欠点も帳消しになるのでしょうが、
私は特に20話以降の後半のグダグダな展開が
全く楽しめなかったのです。
挙句の果てが最終回です。
物語の途中も途中、ライダー大戦の最中
ディエンドがディケイドに銃を向け
ズキューンと1発銃声がして夏海が
「ディケイド!」と叫んで最終回終了~。
え、?!、あまりに突然の最終回終了に
本当に今日が最終回なのか?と当時
新聞やら何やら確認した記憶があります。
「なんちゅう最終回やこれ!」と
怒りさえ覚えました。
苦情殺到となった最終回はBPO
放送倫理・番組向上機構
に批判が寄せられ審議を受けたそうです。
テレビ朝日は最終回終了後に続きを
映画でと匂わせるような告知を行ったのは
適切では無かったと回答したと言います。
プロデューサーである白倉氏と言う人物。
平成仮面ライダーをここまで大きくさせた
功労者である一方、私としては
ディケイドと言う作品を残念な作品に
仕立てた張本人でもあると思っています。
ディケイドと言う作品を好きな人も
沢山おられるのであくまで
個人の意見ですが。
仮面ライダー響鬼と言う作品。
第29話までは凄く好きな作品でした。
当時プロデューサーだったのがクウガを
担当した高寺氏。
私は高寺作品が好きなのかも知れません。
時間がゆっくり過ぎて行き、
人と人との触れ合う描写が繊細で
鬼の戦いに神秘性がある独特の響鬼の世界。
所が響鬼は突然30話から高寺Pが降板、
変わって白倉氏がPとなりました。
30話以降、響鬼は変わってしまいました。
展開が急に早くなり繊細な描写が無くなり、
鬼は単なるライダーと化し都会でも
普通に戦うようになりました。
私は響鬼の後半が嫌いになりました。
響鬼と言う作品自体も好きか嫌いか
分からなくなりました。
白倉P作品は早い展開、
奇想天外なストーリーが
好評を得ていますが、ディケイドと響鬼は
非常に残念だったな~と
個人的には感じます。
さて気を取り直して
真骨彫版のディケイドを
レビューしていきましょう。
カブトから始まった真骨彫製法は、
響鬼、クウガ、アギトと来てこの
ディケイドが5作目になります。
真骨彫製法の第1弾として
発売されたカブトは
当時としては画期的な出来でしたが
全体的に急激に完成度が上がってきた
近頃のフィギュアーツの中では特に
絶賛する所も無くなりましたが、
次に出た響鬼からかなり完成度を
高めてきたと感じます。
今回のディケイドは2019年の最新キバや
オーズと比較しても特に遜色も無い位、
欠点を見つけられない出来栄えです。
ディケイドは特に足全体がアーマーで
覆われている為、
シルエット的には結構太いですが、
真骨彫も本物と同じく太く作られていて
通常アーツにありがちなスタイル優先に
スマートにディフォルメする事無く
本物感を優先した作りがされています。
そして真骨彫版ディケイドには
通常のマスクと激情態の頭部も
付属しているので一粒で二度美味しい
非常に嬉しい仕様となっています。
さらに付属しているライダーカードが
また凄く、15枚付属している
1枚1枚が米粒より少し大きい程度の中に
しっかりと各ライダーのプリントが
超高精細に描かれています。
物凄い技術ですよね。
この真骨彫版ディケイド、
欠点と言える欠点を探しても
全く思い浮かびません。
このディケイド、真骨彫としては
比較的初期の製品ですが、
既に完成系に達しており
劇中そのままと言い切っていいと思います。
今回、
貴重な仮面ライダーアーツレビューとしては
花形と言える主役ライダーの基本フォームの
ディケイドを紹介したのですが、
何故今ディケイドを
ご紹介したのか、理由があります。
真骨彫製法の仮面ライダークウガ
ディケイドバージョンを
手に入れたんですよね。
今回のディケイドレビューにもチラチラ登場
させていますが、この小野寺クウガが
過去にレビューした五代クウガよりも
カッコ良く見えるんですよね。
なので近いうちにこの小野寺クウガを
レビューしたかったので、どうしても
先にディケイドをレビューしておく
必要が有ったと言う訳ですね~。
と言う事で今回は
真骨彫製法 仮面ライダーディケイドの
レビューをさせて頂きました。
このブログは本音志向で記事を書く事を
信念としていますので今回も少々
賛否ある内容になったかも知れませんが
これからも信念を貫く所存でございますので
今後ともよろしくお願い致します。
現在午前4時15分・・・あ〜しんど