「戦士の瞼の下 大いなる瞳現れても 汝 涙 する事勿れ」
杉田:「2号か!?」
一条:「白い4号です!!!」
今回ご紹介するアイテムは
S.H.フィギュアーツ真骨彫製法
「仮面ライダークウガ
グローイングフォーム」です。
クウガの真骨彫も遂に
グローイングフォームが発売されるまで
充実してきましたね。
あとはタイタンフォームがまだ
発表されていませんが、恐らくそう
遠く無い内には発表される事でしょう。
ライジングもマイティ以外はまだか。
全て発売するんでしょうかね〜。
仮面ライダークウガは私個人的には
一番好きな仮面ライダー作品ですので
クウガアイテムをレビューする時は
ワクワクしてしまいます。
それでは行ってみましょう。
仮面ライダークウガは
平成仮面ライダーシリーズ第一弾で
2000年1月30日に放送がスタートしました。
しかし放送スタート当初は
平成仮面ライダーシリーズなんて
言葉は存在していなかった訳で、
クウガの評判が良ければ次作(アギト)も
仮面ライダーをやろうと言う構想は当然
東映側にも有ったでしょうが、まさか
シリーズが20年以上現在進行系で続く事に
なろうとはクウガのスタート当初は
制作関係者ですら誰一人
予想出来なかった事でしょう。
そう言う意味でも
平成仮面ライダーシリーズの
第一弾となった仮面ライダークウガの
成功した功績、緻密でハードな
ストーリー展開で大人でも楽しめる
ヒーロー番組を作った実績、
以降の平成仮面ライダーの
道標になった功績は
計り知れない事だと思います。
仮面ライダーBLACK RXの放送終了から
約10年ぶりのTVシリーズの復活と言う事で
ファンの大きな期待を背負っての
登場となった仮面ライダークウガでしたが
テレビ画面に(劇中に)初めて姿を現したのは
赤いクウガ(マイティフォーム)では無くて
白いクウガ(グローイングフォーム)でした。
白クウガはクウガの数あるフォームの中で
最も戦闘力の低いフォームです。
基本形態である赤いクウガへの準備段階、
第一形態と言う意味合いとは違う、
あくまで不完全態
と言う感覚のフォームです。
クウガの全49話の中で白いクウガが登場
する時は大体が他の色のクウガで戦闘中に
敵から大ダメージを受けて戦闘不能に
陥った時に白クウガになり五代に戻ります。
なので白いクウガが登場するイメージって
大半が戦闘不能状態で苦しんでいる時が
多い印象が有って、
クウガ最弱フォームと言う所からも
カッコ良く活躍している印象は薄いです。
しかし、見た目も2本の角が短く弱々しく、
実際、最弱フォームですから
視聴してる側からすると弱いながら
敵グロンギに必死にくらいつく白クウガを
ついつい応援したくなるんですよ。
そんな白クウガのグローイングフォーム
ですが私個人の思い出としては2度程活躍
したエピソードが有ったと感じています。
1度目は何と言っても
初登場エピソードの第1話ですね。
EPISODE1「復活」
長野県の九郎ヶ岳にて謎の遺跡が発掘され、
それが原因で古代に戦士クウガによって
封印されていた未確認生命体約200体が
復活し、調査団は全滅させられます。
事件現場を一条警部補率いる警察が調査中、
冒険家の五代雄介も無断で調査に加わろうと
しますが一条に門前払いを食らいます。
しかし発掘されたベルト状の物体を
眼にした途端、五代の頭の中に
赤い戦士の幻が強烈に浮かび上がります。
一条は発掘されたベルト状の物体を
城南大学で考古学の研究をしている
大学院生で五代の親友の
沢渡桜子に調査依頼をします。
その帰り道、五代と桜子は
蜘蛛の姿をした未確認生命体第1号
ズ・グムン・バに襲われます。
追い詰められた五代は
五代:「桜子さん隠れてて、着けてみる。」
そう言ってベルト状の物体を腰に巻くと
何とその物体は五代の腰の中に吸い込まれ、
痛みにもだえる暇もなく未確認生命体は
五代にとどめを刺そうとします。
五代:「やられる・・・このままじゃ、死ぬ!」
そう言って必死にパンチ一発未確認に
食らわすと腕がみるみる変化しました。
五代:「変わったっ!」
さらに全身が白い戦士の姿に変化しました。
しかし変身による体のダメージが大きく、
敵に攻撃され放題の白いクウガとなった
五代ですが反撃する事が出来ません。
敵:「角が小さくなったな。」
敵のズ・グムン・バは
古代でのクウガを知っていました。
休む事無くクウガに攻撃を仕掛ける未確認。
戦闘の舞台はビルの屋上へ移りますが
未確認の攻撃は続き、
未確認はクウガを踏みつけ勝利の叫び!
「うぉーっ!!!」
未確認第一号に攻撃され続ける
白いクウガの五代ですが、
そこへ空中から未確認を狙撃しようと
ヘリコプターに乗った一条が現れます。
一条:「2匹!?」
一条はヘリから未確認に向かって
拳銃で発砲しますが未確認には通用せず、
未確認はヘリに向かって口から糸を吐き
ヘリに乗り込んで一条を襲いますが
クウガも未確認を追って
ヘリに飛び移ります。
戦闘の舞台はヘリに移り、未確認は
クウガと一条を殺そうとします。
クウガは必死に一条をかばい、
未確認を何とかヘリから
突き落とす事に成功しました。
向かい合う白いクウガと一条。
一条に向かってサムズアップするクウガ。
一条:「お前は誰だ?」
クウガ:「じゃ。」
一条の問いかけをさえぎるかのように
ヘリから飛び降りるクウガ。
一条は未確認生命体第2号(白クウガ)が
行ったサムズアップの仕草に、
一条:「まさか!!!」
五代雄介と重ね合わせるのでした。
ここまでが第1話のざっくりとした内容
ですが第1話ではご覧頂いた通り五代は
クウガになったばかりなので不完全態の
グローイングフォームにしか
なれていません。
未確認生命体第1号であるズ・グムン・バ
は第1話ではまだ倒しておらず
あくまでヘリから追い払い、
一条を守ったってだけですので
活躍と言える活躍なのかは微妙な
第1話の白クウガの活躍でした。
しかし私的には第1話以上に
白クウガが最も活躍したと思える
エピソードがあります。
コレを読んで頂いているクウガファンの方
でしたら間違いなく同じエピソードを
思い浮かべると思える位、クウガと言う
作品の中で欠かす事の出来ない心に残る
代表的なエピソード、第18話と第19話。
エピソード18「喪失」
五代は幼稚園の子供達に
1808番目の技「ストンプ」を
披露する為に練習をしていました。
そこへ一条から未確認生命体第26号が
出たとの連絡ですぐに現場に急行。
第26号[メ・ギノガ・デ]は虚弱な体質で
豪腕タイプのグロンギでは無いですが
猛毒の胞子を吐き出す
毒キノコの性質を持ちます。
現場に到着した五代は第26号と遭遇し、
赤クウガに変身して戦闘を開始します。
虚弱な未確認第26号に対して赤クウガは
圧倒的な攻撃力で第26号を追い詰めますが
一瞬のスキを突かれ、首に毒の胞子を
大量に注入されてしまいました。
その瞬間、クウガは全身麻痺を起こし
呼気困難を起こし苦しみ出します。
倒れこみ、もがき苦しむクウガ。
クウガは全身に猛毒が回り戦闘不能に。
体は白クウガのグローイングフォーム
になり、やがて五代に戻ってしまいました。
駆けつける一条。
一条:「五代っ!、しっかりしろ!、五代っ!!!」
五代はすぐ主治医である椿の居る
関東医大病院に運ばれます。
五代の体の中では、
ベルトの中の石アマダムが
第26号の注入された毒素に対抗している
状態で生と死の間をさまよっていました。
第26号はゲゲル(殺人ゲーム)を再開し
警察は26号撃退に苦戦していました。
その頃病院では、五代の様態が急変し、
五代雄介は・・・死亡しました。
エピソード19「霊石」
心停止した五代を必死に蘇生させようと
電気ショック、心臓マッサージを続ける椿。
椿:「お前が死んだらどうなる、いつもみたいに大丈夫って言えよ、おい、おい!!」
しかし五代は帰ってきません。
放心状態の椿。
そして第26号の警戒中の一条の元へ
椿からの着信が入る。
椿:「7時44分、死亡を確認した。」
悲しみに心砕かれる一条。
五代死亡の連絡は
桜子や妹のみのりの元へも入ります。
でも桜子とみのりはそれでも五代は
必ず帰って来ると信じていました。
そんな中、桜子がクウガに関する
古代文字の碑文の解読結果の不明な点を
医学的な感じがする事から椿に相談します。
「戦士の瞼の下 大いなる瞳現れても 汝 涙 する事勿れ」
椿:「大いなる瞳?・・・瞳孔の散大か?」
桜子:「心当たり有りますか?」
椿:「通常我々は瞳孔の散大で死亡を確認します。」
桜子:「じゃあ、そうなっても涙するなって事は。」
椿:「まさか、まさか生き返るって言うのか?」
椿は五代の眠っている病室に行くと
五代の体温が上がってる事に驚きます。
椿:「やっぱり石に何か有るのかも知れんな、頑張れよ。」
一方、一条達警視庁未確認捜査本部は
板橋で第26号の出現情報が入り現場に急行、
しかし現場では既に第26号の
猛毒の胞子を浴びて警察官が何人も死亡。
到着した一条、杉田達も
特殊ガス弾で応戦するが何故か26号には
全く効かず、一条、杉田達も
26号に追い込まれ絶体絶命のその時。
26号の目線が遠くを指した。
第26号:「生きてたの?」
一条も26号の目線の先を見る。
白いクウガが猛スピードで走ってきて
第26号に飛びかかった。
唖然とする一条。
杉田:「2号か!?」
一条:「白い4号です!!!」
そう、五代はあの碑文通り
生き返ったのでした。
しかし、回復したての五代です。
赤いクウガにはなれませんし、
戦える体力の限界も浅いです。
クウガは短期決戦の勝負に出ます。
渾身の力を振り絞りグローイングキックを
26号に浴びせます。
第26号:「こんなもの〜・・・」
一定のダメージは与えていますが
五代の体力と白クウガのキック力の低さが
災いして一撃では倒せません。
すかさず2回目の
グローイングキックを敢行。
2度のキックを浴びても26号は
もだえながら耐えていました。
第26号:「ああっ、まだ効かないよ。」
クウガは最後の力を振り絞り、
右足に渾身の力を貯めて
3回目のキックを放ちます。
クウガ:「うぉりゃーーーーっ!!!」
第26号:「あ〜、」
第26号:「あ、あ、あ、あ、許さない、クウガ~」
3回のグローイングキックを浴びて
第26号は死にました。
五代(クウガ)の姿を見て、
喜びをグッと噛み締める一条。
一条にサムズアップするクウガ。
一条:「遅いぞ五代。」
五代:「え?」
一条も後ろを振り向きサムズアップポーズ。
笑顔で一条にかけよる五代・・・。
エピソード19「霊石」はこんなお話でした。
五代の「死」と言う物を仲間達一人一人が
どう受け止めクウガの居ない状況を
どう乗り越えて行こうとしているのかが
しっかり描写されており、
しかし最後は心温まる名作エピソードです。
このエピソード19はまさに白クウガが
弱いながらも敵グロンギに必死でくらいつき
紙一重で敵をやっつける事が出来た
グローイングフォームで最も活躍した
エピソードであり仮面ライダークウガの
作品の中でも間違いなく上位に入る
神エピソードだと私は思っております。
椿秀一を演じられた大塚よしたか氏も
クウガ特別編のスペシャルトークショーで
心に残っている回は19話と
即答で答えられていましたね。
死んだ筈の五代が何故生き返ったのか?
クウガファンの人はご存知だと思いますが
五代の主治医、椿が20話で語った推測では
五代を仮死状態にする事で26号によって
もたらされた毒の影響を排除した。
アマダムは初め白血球を増やして
毒に対抗したものの、その毒が人間の
平熱の範囲内で一番繁殖する事が判り
だったら体温を下げて一気に毒を
死滅させる判断をしたと予想されます。
一応特撮ヒーロー番組なんですけど
一つ一つの設定が説得力あり過ぎて
リアル過ぎます。
さて何とかまとまった所で
ようやく後半戦に行きましょう。
ちょっと前半がボリューム有り過ぎた為、
後半はなるべくサクッと行きましょう。
S.H.フィギュアーツ真骨彫製法
仮面ライダークウガ グローイングフォーム
プレミアムバンダイ
魂ウェブ商店予約受注商品
2021年9月17日商品発売発送
価格:税込み6600円
セット内容はクウガ本体と
各種手首、あとボーナスパーツが
嬉しいんですよね。
先に発売済みのドラゴンフォームと
ペガサスフォームに持たせる事の出来る
拳銃とコーンバー。
グローイングフォーム発売発表時には
当ブログでドラゴンフォームは
レビュー済みでしたが、ペガサスフォームは
レビュー前だったので、どうせなら
この拳銃を手に入れてからレビューを
しようと思ったので
この拳銃を待っていたんですよね。
(字で書くと結構やばい事書いていますね笑)
ペガサスフォームのレビュー前ですので
1枚だけ拳銃を持たせてパシャリ。
グローイングフォーム本体に関しては
マイティフォームの真骨彫と作り的には
殆ど100%近くが共通と思われます。
マイティフォームと比較してみましょう。
実はバンダイ側でこっそり改良している点が
有るのか無いのか判りませんが
実物を比べた限りでは2本角の長さと
色以外に2体の違いは判断出来ません。
グローイングフォームに限らず
マイティフォームもドラゴンもペガサスも
真骨彫クウガってやはり出来が
素晴らしいと改めて感じます。
2015年にマイティが発売されて、
もうすっかり古い真骨彫なんですけど
全然今の眼でも見れます。
最近はフィギュアライズスタンダードの
完成度が飛躍的に向上していて
私の評価的には真骨彫を越しているのでは?
と思えるフィギュアライズライダーも
チラホラ有ると感じているんですが、
このクウガに関しては真骨彫版の方が
明らかにスーツに似ていると思います。
真骨彫クウガはどのフォームが発売されても
安定安心の完成度と言う事ですね。
膝アーマーが撮影中にポロポロ外れたのが
少々イラッとしましたが、
特別欠点らしい欠点も無く
グローイングフォームの
トレードカラーの白は
パールが入っていて非常に美しい。
さてそんな訳で今回は真骨彫製法
仮面ライダークウガ グローイングフォーム
をレビューさせて頂きましたが
如何だったでしょうか?
今回もかなり力の入ったレビュー記事に
なった気がしておりますが
楽しんで頂けたら幸いでございます。
それではまだ次回!!!
・・・・・
おっとっと~、最後の最後に
大仕事が残っておりました。(わざとらしい)
ドラゴンフォーム用のコーンバー。
せっかく付属してるこのボーナスパーツを
皆さんに見て頂かなければいけません。
さてこれからクウガがこれを振り回して
ドラゴンロッドに変化しますよ。
ではどうぞ!!!
楽しんで頂けましたでしょうか(笑)
結構大変でした。
さてホントにこれで終わります。
また次回お会い致しましょう。