「仮面ライダーサウザー、
私の強さは桁外れだ。」
皆様、ようこそお越しくださいました。
今回も前回に引き続き、
ゼロワンアーツをレビュー致します。
今回ご紹介するアイテムは
S.H.フィギュアーツ
仮面ライダーサウザーです。
サウザー遂に登場ですね~。
仮面ライダーサウザーは
ZAIAエンタープライズジャパンの社長
天津垓が変身した姿で、天津垓としては
意外と早い第3話から謎の人物的に
登場していましたが、サウザーに初変身
したのは結構遅めの第17話からでした。
第3話の最後で刃唯阿が
「飛電インテリジェンスの企業秘密を入手しました。」
と謎の人物(垓)に報告していたので、
刃の謎の報告と上司的な謎の人物の存在は
ゼロワン初期から匂わされていました。
天津垓が初めて顔を出し、
野望が明らかになるのが第10話。
そして第11話では或人は刃に連れられ
ZAIAで垓と初対面しそこでいきなり
飛電インテリジェンスの
買収を持ちかけられます。
その後、ZAIA 対 飛電による[お仕事5番勝負]
に勝利した事により飛電インテリジェンスの
買収に成功、或人を辞任に追いやり自らが
飛電インテリジェンスの代表取締役社長に
就任しました。
天津垓:AIや宇宙開発のトータルカンパニー
ZAIAエンタープライズジャパンの社長。
非常に若く見えますが
実年齢は45歳のオッサンです。
自身を「永遠の24歳」と言っているようで
ルックスには相当気を遣っていて年齢には
人一倍コンプレックスが有るようです。
但し、若返りの薬を飲んでいるとか整形を
しているとかのエピソードは無いようなので
自力で若作りをしているだけのようです。
お肌の気遣いは人一倍のようで晴天時は
日傘をして行動します。
性格は冷静沈着で物腰柔らかい喋り方
ではありますが自信家で野心家、
目的の為には手段を選ばず、他人や部下を
道具としか見ておらず、根はかなり冷酷。
飛電を買収して以降、自分の意のままに
ならない事が増えるにつれ冷静な面が消えて
段々荒々しい本性が現れていましたね。
口癖は「1000%」
絶対的な確信、自信を100%以上の
表現として1000%と表現します。
ただ1000と言うのは口癖と言うだけでは
無く、サウザーの名前もthousand(1000)
から来ています。
元々サウザーと言う名前は垓が11歳の時に
貰ったAI犬型ロボットの名前でしたね。
そもそも天津垓は仮面ライダーゼロワンで
描かれる過去のデイブレイク事件
滅亡迅雷netの誕生、滅亡迅雷netによる
ヒューマギアのハッキング事件等、全ての
ヒューマギア事件の首謀者で悪の元凶です。
涼しい顔をしていますが、
とっても悪い奴なんですよね。
さらに12年前に暴走したヒューマギアが
中学校を襲い自身も重傷を負ったと言う
不破がヒューマギアを憎むきっかけとなった
中学時代の記憶も垓が仕組んだウソの記憶
と言うのもホントやりたい放題な奴ですね。
しかし裏を返せばゼロワンのストーリーは
垓が居たから面白く成り立っていたとも
言えますね。
第17話で初めて仮面ライダーに変身した
サウザーはゼロワンの基本フォームである
ライジングホッパーの10倍(1000%)
の腕力、脚力が有るとされ、登場以降、
とてつもなく強かったですね。
ライジングホッパーは当然として、
シャイニングホッパー、
シャイニングアサルトホッパーでも全然
歯が立たずとにかく滅茶苦茶強かったです。
お仕事5番勝負辺りまでは・・・。
お仕事5番勝負に勝利し、飛電を買収して
以降辺りからはゼロワンは
メタルクラスタホッパーに、
バルカンはランペイジバルカンにそれぞれ
パワーアップしており30話超えた辺りから
段々とサウザーはやられキャラに
なっていきました。
変身前は清潔感漂う全身白い
カジュアルスーツがアイデンティティの垓
ですが、対決に破れ大爆発の末サウザーの
変身が解けた垓は全身ボロボロのスーツで
悪態を吐き捨て去っていくシーンが
増えていきました。
もはや前半の冷静沈着なキャラはどこかへ
吹っ飛んでいました。
回を重ねる度に変身が解けて
全身ボロボロになるスーツの痛み具合が
激しくなっていき、これはギャグなのか?
マジなのか?毎週見てて私個人的には
ギャグとして受け止めていました(笑)
撮影スタッフさんも裏方の衣装さんも、
もちろん垓を演じられた桜木那智さん
ご自身もこれはちょっとボロボロに
し過ぎだろうと、
思われていたに違いありません。
極めつけが第33話に遂に道具としてしか
見ていなかった部下の刃にも見放され刃が
変身したライトニングホーネットにも破れ
変身解除後には刃に怒りの鉄拳を頬に浴び、
次の週ではほっぺに大きな保護シートを
貼り付けていました。
これを観た瞬間、やはり垓のやられシーンは
ギャグだと確信致しました。(笑)
その後も滅亡迅雷達にもサウザーは
やられ続け、垓のスーツはさらに痛みが
どんどんエスカレートし
ボロボロになり続けていきました(笑)
さらに何話だったか亡(ナキ)に白い
カジュアルスーツを一瞬でズタズタに
切り裂かれ、パンツ一丁になったシーンは
ズッコケましたね。
やっぱ天津垓はギャグキャラだったんだ。
履いていたボクサーパンツはしっかり
ZAIAパンツだったですね(笑)
もうこの頃になると垓の痛々しいシーンが
お約束でどんどんエスカレートしていき、
顔面包帯ぐるぐる巻き、首にはコルセット、
杖をついて登場する頃には
個人的にも快感になってきました(笑)
もうコレ製作サイドも狙ってますよね。
そんな後半はボロボロの垓ではありましたが
思わぬ一面を見れるのが第38話。
昔もらったAI犬、[さうざー]との思い出。
友達が居なかった少年時代、
唯一の友達が[さうざー]だった垓。
子供の頃、父から厳しい英才教育を
受けていた垓は100点で満足せず、
1000点を目指す男になれと言われ、
99点を取ったテストでも父に
「こんな点数で恥ずかしくないのか」
そして、[さうざー]を持って
「こんな物にうつつをぬかしてるからだ!」
と叱責され、垓は[さうざー]を封印します。
そんな過去を思い出してると衛星ゼアが
[さうざー]の復元を開始します。
生まれ変わったさうざーを手に取る垓。
涙を流して「ありがとな、ごめんな」と
[さうざー]に謝る垓。
この瞬間、垓は過去を悔い改めます。
同じ頃、アークとの戦いに苦戦する或人。
絶対絶命、殺されかけた寸前、
サウザーが或人を救います。
[さうざー]と共に現れたサウザー。
サウザーは言います。
「心の底から許せなかった、君の事も、ヒューマギアの事も、青臭い夢ばかりかかげる経営が許せなかった。その理由は他でも無い、私が飛電インテリジェンスを愛していたからだ!」
そう、垓が飼っていたAI犬[さうざー]は
飛電インテリジェンスの
製品だったんですよね。
この第38話と第39話とのSONYの
アイボとの競演は心に残る回でしたよね。
さてそれではそろそろ
後半戦にいってみましょう。
後半はアーツレビューですよ~。
S.H.フィギュアーツ 仮面ライダーサウザー。
プレミアムバンダイ 魂ウェブ商店
予約受注商品
発送は2020年10月19日
価格は税込み6600円です。
全体的に出来の大変良いゼロワンアーツの中
個人的に期待していたサウザーが
ようやく発売されました。
個人的な感想を先に申し上げるとすると、
概ね良い出来で、満足度は高いけど、
ここはしっかりと再現して欲しかったと
思う所が明確に有るので結果としては
厳しく採点して75点としておきましょう。
明確な不満点は後ほど触れるとして、
まずは全体的なスタイルを見てみましょう。
いつものごとくスーツとの比較を。
左がスーツで右がアーツです。
ポーズを合わせられなかった計画性の無さは
大目にみてやってくださいませ。
如何でしょうか。
個人的にはかなりスーツのイメージに近い
完成度の高さを感じます。
素体に関しては完成度の高いゼロワンアーツ
ですから全体的なプロポーションのバランス
はもはや突っ込み所は無いレベルです。
手足の長さ、太さも特に
突っ込む所がありません。
顔のイメージもサウザーそのものですし、
各部アーマーもシャープです。
変身ベルトの「ザイアサウザンドライバー」
も肉眼では細かく確認出来ない程の
見事な彫刻です。
相変わらずですがプログライズキーの塗装、
プリントの手抜きだけは一向に改善の
余地無しと言う感じではありますが
ここはもう諦めポイントですね。
専用武器のサウザンドジャッカーが
付属しています。
特にギミックはありませんが
細かい造型も完璧です。
可動に関しては足首だけが不満有りです。
これも他のゼロワンアーツに共通する部分
ではありますが足首の可動が限定的で
派手なポーズをとらせると
設置性が悪くなります。
特にくるぶしの左右傾き、
つま先を伸ばすのが苦手ですね。
他の可動は問題なく非常に良く動きます。
さて、上でも触れた個人的に感じる
問題点に触れましょう。
まずはスーツ写真をご覧頂きましょう。
上の写真をご覧になってサウザーの特徴を
感じる点て何処だと思われます。
当然お一人お一人感じる点は
違うと思いますが、私は両脇のぷっくり
膨らんだ前鋸筋の部分、サウザー特有の
アイデンティティだと思うんです。
おかげでサウザーのスタイルはマッチョな
逆三角形を連想させる
スタイルだと思います。
ではアーツはちゃんと
再現されているのかと言いますと。
↑・・・う~ん、全くと言っていい程
再現されておりません。
これは非常に残念です。
しかも実物スーツではパンチング模様は
あくまで模様だけでモールド処理は
されていませんがアーツではよけいな
モールド処理がされていてよけいに
イメージがかけ離れてしまっています。
何故こんな特徴的なぷっくり造型を
再現出来なかったんでしょう。
確かに胸可動部の境目にあたる部分なので
完全なスーツ再現は難しいかもしれませんが
もう少しぷっくり膨らませる逆三角形造型は
全然再現出来たと思うんです。
個人的にはその点だけが大変惜しい。
この両脇のぷっくりが再現されていれば
満足度は一気に90%は超えていたでしょう。
今もサウザーアーツを手元に置きながら
記事を書いていますが本当に高精細な
素晴らしい出来です。
と言う事で今回はS.H.フィギュアーツ
仮面ライダーサウザーを
レビュー致しました。
最後にもう一回、レビューを総括すると
「ぷっくり以外は最高の出来」です。
とうとうサウザーのレビューも終わり
ゼロワンアーツも結構レビューしてきたと
思うんですが、本当に最近のアーツは
真骨彫では無くても
本当に良くなりましたね。
しかし通常アーツでも真骨彫と変わらない程
価格も高くなりましたから
消費者から言わせてもらうと
良くなって当然とも言えますね。
この記事を書いてる日に
最新アーツが届きました。
このヒロバンチャンネルでは最新アーツを
最速レビューする事はあまりこだわっては
おりませんが次回はその最新アーツを
レビューしてみようかな・・・。
ご期待くださいませ。