ヒロバン チャンネル

プレミアムバンダイのS.Hフィギュアーツ、ロボット魂等の商品レビューを致します。

真骨彫製法 仮面ライダーV3 レビューの裏側

皆様ようこそお越しくださいました。

前回の真骨彫V3のレビューはご覧

頂けましたでしょうか?

今回は真骨彫V3のレビューでは

書ききれなかったハリケーン号と

自作カメバズーカの制作記事を中心に

雑談をしていけたらと思っております。

本来なら

「フジミ1/12ハリケーン号レビュー」とか

「カメバズーカを作ってみた。」とか

別々にご紹介しても良かったんですが

勿体ぶって真骨彫V3ネタで

ズルズル引っ張るのも良くないので、

まとめてやればいいかなと。

それではまずはハリケーンから

お話していきましょう。

ハリケーン号を真骨彫V3のレビューに

登場させたいと思ったのは

大手同業ブロガーさん達の多くが

アーツ版のハリケーン号を一緒に登場

させていた事に刺激を受けた所は

あるんですが、多分他のブロガーさんの

レビューを見ていなくても結果は同じで

何かしらのハリケーン号を

登場させていたと思います。

では今回プラモ版のハリケーン号を

作る事にしたのかと言いますと単純に

アーツ版を持っていなかったからなんですが

プラモ版に興味が有ったのも確かです。

ひょっとすると、私と同じように

真骨彫V3を手に入れた方でプラモ版の

ハリケーン号が気になられてる方も

おられるのではないでしょうか?

そういう方にとっては今回のレビューは

かなり参考になると思います。

では最初に作り終えてレビュー撮影も

し終えた今の感想を先に申し上げると

V3の横に置いて飾るなら何ら問題無く

真骨彫V3を引き立てる

最高のアイテムになると思います。

しかし、V3をハリケーンに乗せたいと

思うなら逆に絶対にオススメはしません。

「何言うとんねん、お前乗せてレビュー写真撮影しとるやないか!」

と思われそうですが

乗せたからこそ言える感想なんですよ。

プラモ版ハリケーンは完成した物を

ガチャガチャ遊ぶような代物ではなく、

あくまで観賞用のディスプレイモデル

として設計されたスケールモデルです。

ガチャガチャ遊ぶには圧倒的に

強度が不足しています。

リアルを追求したスケールモデルなので

細く細かいパーツが多いんです。

また素材が普通のプラスチックなので、

アーツで使われているような軟質素材は

使われていなく柔軟性が全く無いので

力のかける方向を誤ると

簡単にポキっと破損します。

私もV3をハリケーンに乗せようと

ハンドルに手をはめようとした際に

左右の両ハンドル共折ってしまいました。

ハンドルは折れるわ翼は両方共取れるわ、

足を乗せるペダルは取れるわで一度

心が折れて、V3の搭乗シーンの撮影を

断念しかけましたが、

どうしても諦めきれずに後日改めて

撮影をし直しました。

あと今回のハリケーンのプラモは

ボディーカラーの大半をデカールを貼って

再現する仕様になっているので

デカールを貼っただけではV3を乗せた際に

擦れてデカールが剥がれてしまいます。

なので擦れによる剥がれを防ぐ為にも

デカールを貼った後にクリアーコートを

してやる必要があります。

クリアーコートをする必要性と言うのは

他にもデカールを貼った部分の

段差を無くして均等でフラットな

面を出す為やボディーを綺麗に見せる為

でもありますので、デカールを貼った上から

クリアーを吹くと言うのは車やバイクの

プラモのボディーを仕上げる際は

是非行った方が良いと思います。

私も90年代に車のプラモにハマり、

当時大人気だった国産スポーツカー、

Z、GT-R、NSX、RX-7、スープラ、MR2、

ロードスター、GTOなどなど、数多くの

スケールモデルを作りました。

その時にカーモデルのボディーの仕上げ方

を学んだので今回のハリケーンでも

同じやり方でボディーを仕上げました。

さてそれでは制作時に撮影した

写真が少し有るので制作工程や

このキットの問題点や今後このキットを

作ろうと思われている方への注意点

なんかをご説明していけたらと思います。

キットはこれですね。

フジミ1/12スケール ハリケーンです。

アニメキットでは無くスケールキットです。

完成するとこんな感じになるんですけど、

ま~このキット、色々と不親切な所が多くて

最新のガンプラ等の超親切設計キットに

慣れている方からすれば

「何じゃこりゃ!」の世界だと思います。

上に書いた中で、リアルを追求した

スケールモデルとは書きましたが

追求しきれてない個所や

「コレどうしたらええのん?」

と言う個所が有ります。

まずは一番の「どうしたらええの?」

て個所をご説明しましょう。

ハリケーンはカウル部分が一体となった

ボディですがブルーの配色部分は全て

デカールを貼る仕様です。

写真を見て頂くとボディーサイドの

V3と書かれたエアインテーク的な四角い

出っ張りの部分が有りますよね。

この部分のデカールも付属しているんですが

後端の4つのエアーが抜けそうな凹み部分。

こんな凸凹した部分にデカールが綺麗に

貼れる訳がありません。

親切丁寧なキットならこの部分は

別パーツで色分けも最初から

されていたりするんでしょうが

そんな親切なキットでは無いですし、

例えば

「この部分はデカールが大変貼りにくい個所ですので塗装する事をお勧めします。」

的なアドバイスも一切書かれていません。

どう見ても綺麗には貼れないので今回は

当然塗装した訳ですが、デカールの青色と

色を合わさなければいけませんが、そんな

色の指定なんて書いてくれていません。

しかしラッキーな事にこれかな~と

試した色が1発でほぼ合ってくれました。

使った色はクレオスのアクリル塗料の

コバルトブルーですが、

これが見事にデカールの色と

ほぼ一致していました。

なのでエアインテークの部分に

クレオスのコバルトブルーを吹いて

その上にデカールのV3の部分だけ

切り取って貼り付けました。

そして次の問題点・・・

カウル部分のデカールですが矢印の部分が

実車のラインとかなり違っています。

カウル正面部分と別デカールだからか

こんな表現になっていますが、

実車はと言いますと

ラインが一定の太さで繋がっています。

さらに赤いライト的な部分を取り付けると

分かります?ライト的な赤い部分を

ほぼ均等の太さで取り囲んでいる筈の

白いラインが、キットでは矢印部分の

白いラインがスペースが無くなっていて

イビツな感じになっています。

最初、ライト的な赤いパーツを

上下逆に取り付けたかもと思って

逆さにしてもそもそも

取り付け間違いになってしまう。

これは酷いなって事で行った事は・・・

単純に赤いライトパーツを

微調整して削りました。

ついでに途切れていた青いラインも

筆塗りでラインを書き足しました。

この部分は是非

やっておきたいポイントです。

さらに気になる部分がココ↑

白いラインの矢印部分が

妙に幅が太くなってしまいます。

明らかにデカールの設計ミスです。

ホント付属のデカールが

不出来な物なんですよね。

デカールの上からマスキングテープは

貼れないので今回仕方なく手書きで

幅を修正してみたんですがここは上手く

綺麗なラインを描けませんでした。

反省点としてはデカール貼った後に

最初にクリアーを砂吹きしますが

その後に綺麗にマスキングをして

エアブラシ修正すれば

もっと綺麗なラインを描けたと思います。

あとはデカールを綺麗に貼って

クリアーを乗せていく訳ですが

最初のクリアーはデカールを定着させる為に

砂吹きと言ってスプレーとの距離をとって

表面をザラめに吹きます。

いきなりクリアーをテカテカに

乗せてしまうと

デカールが浮いてきて大失敗します。

砂吹きが乾燥したら、今度は表面が

テカテカになる程厚吹きをしていきます。

厚吹きは乾燥に時間がかかるので

1回目の厚吹きをしたら

2~3日は放置した方がいいですね。

その厚吹きを3回繰り返したのが

上2枚の写真です。

表面がボコボコしていますが、

まだこの段階ではこれでOKです。

さて厚吹きが乾いたらボディとデカールの

段差を消す削り作業に入ります。

私は1000番位のペーパーで

削っていきましたが、ここで反省点。

上の写真のようにリベットのモールドが

邪魔で上手く磨けませんでしたので、

このリベットは最初の段階で

位置が判る穴を開けておいて

全て削り落とし、最後に別パーツとして

新規にリベットを取り付けるべきでした。

次2個目作る際はそうしますが、

2度と作りたくありません。

ま~ただデカールとの段差は消えましたね。

こちらも段差は消えました。

これ厚吹きをかなり厚く吹いておかないと

削りの際にデカール層まで行ってしまう

恐れがあるので厚吹きの工程は

時間をかけて本当に厚くふきましょう。

厚吹きの工程だけでしっかり乾燥させる

時間が必要なので

1ヵ月位かけてもいい位です。

私は今回時間の関係で、

この削りの工程の後、2000番仕上げと

コンパウンドでの磨きの工程で

フィニッシュさせましたが本当なら

削りの工程で段差が消えて

綺麗になった表面にもう1回クリアーを

吹いて仕上げれば最高に綺麗な

ツヤと表面が生まれます。

本当は仕上げのクリアー層を最後に

吹きたかったんですが、それするだけで

確実に1週間完成が伸びるしカメバズーカも

同時進行だったので妥協しました。

シャーシやエンジン、タイヤ周りに関しては

特にレポートする点は無いですが、

殆ど真っ黒な部分ではありますが、

ツヤ有り、ツヤ無し、半ツヤ、黒鉄色等

部分部分によって丁寧に色分けする事で

見た目の情報量や立体感、

深みが変わってくるので

手の抜きがちな部分ではありますが

ま~なるべく丁寧に塗分けましょう。

大体各箇所完成して仮組みしてみたんですが

悩んでいた点がありまして、

ボディ裏面を黒く塗るかどうか。

実車のハリケーンも資料を集めると

裏面が白い車体と

黒い車体の2タイプ存在していたようで、

悩んだんですが黒く塗る事にしました。

その方が締まって見えるかな~と思って。

塗ったらこんな感じです。

この後、まだ写真では塗れていない

ボディサイドの裏側も黒く塗りました。

うん、やはり黒く塗った方が

カッコ良くなった気がします。

そして完成しましたハリケーン号。

見た目的にはアーツ版よりも

各箇所がシャープでタイヤのスポークも

1本1本が細くて

確実にカッコいいと思います。

アーツ版を持っていないので比較は

出来ませんが写真で見る限りではですが。

上がアーツ版ですがアーツ版は

シルエットが変な気がします。

カウル部分が妙に前に出ていて

首が長い感じがしますね。

アーツ版がリアルに感じられる点としては

「SUZUKI」マークが

ちゃんと入っている点です。

プラモ版は付属していないんですよね。

但し、上でも散々書いたようにプラモ版は

V3を乗せる強度が全然有りません。

しかし今回ハリケーンを作ってみて

真骨彫V3を無理矢理乗せてみて、少しでも

強度を保つ為に分かった事も有ります。

V3を乗せて力のかかる個所は

タミヤセメント等の通常の接着剤で

溶接せずに、高強度タイプの瞬間接着剤で

接着し、さらにディテールが

死んでもいい覚悟で接着面周辺も

固めてしまった方がいいですね。

今回のハリケーン号で言うと

ペダル部分がそうです。

ここは接着面積が小さいので、

V3がちょっと足を乗せるだけですぐに

取れてしまっていました。

なので今回の写真は殆どの搭乗写真で

ペダルからあえて泣く泣く足を外しました。

塗装の前段階から高強度瞬着で

付けるべきでした。

あとは翼部分ですね、これも撮影中に

左右とも外れてしまったので最初の段階で

真鍮線で軸接着した方が良かったですね。

そして最も気をつけないといけない部分が

ハンドルです。

V3に持たせようとした際に左右両方共に

一番細い部分からあっけなく

折れてしまいました。

何とかその後、強力タイプの瞬間接着剤と

硬化剤でガチガチにしたので

搭乗させる事が出来て撮影も出来ました

けど、ハリケーン号を作ろうと

思われている方はハンドルの破損に

十分注意し、どうしてもV3を乗せたい方は

ハンドルを塗装する前に高強度タイプの

瞬着を流し込んでおいて補強を

しておいた方がいいでしょうね。

ペダルの接着もしかりです。

翼は真鍮線で軸補強しておきましょう。

私も2個目作れば確実に1個目で学んだ事を

生かした良い物を作る自信が有りますが、

今の心境としては

「2度と作りたくありません!」

さて次はカメバズーカですね。

これはサラっと行きましょう。

どなたの参考にもならないですしね。

カメバズーカを作ろうと思った経緯ですが

私のレビューで最近よく使う劇中再現を

V3でもしてみたくなって、だとすれば当然

初登場の1話2話だろうとなって、

V3登場シーンには当然、1号2号と

カメバズーカが必要となった訳です。

素のボディ君で済まそうとも思ったんですが

やはり背中に大砲らしき物を背負わせないと

観て頂いている人に何をしている場面かが

伝わりにくいと思ったので、

「え~い、作ってしまえ!」

となった訳であります。

ただ前回作ったハーケンキラー程の手間は

かけたくなかったので作るのは顔と背中

だけと決めて作ったので作り始めて

完成まで10日程度だったと思います。

カメバズーカの製作で

特別苦労した点は無かったです。

一応作業工程を写真撮ってあるので

御覧頂きましょう。

最初はこんな感じでスタートしました。

顔と背中の甲羅とバズーカ砲の砲身ですね。

今回も材料はオールファンドです。

パテ類は一切つかっていません。

あ、バズーカ砲にプラ棒は使っています。

こうなって

バランスを確認します。

背中の甲羅が少し小さめなんですが

気にしない気にしない。

こうなって

こうなって

表面の凹凸はリューターを使いました。

パーツが一通り完成しました。

パーツは全部で4パーツです。

バズーカ砲を組み上げるとこんな感じです。

ボディくんと合体させるとこんな感じ。

最後にサフ吹いて表面処理して

塗装して完成です。

ホントこのカメバズーカに関しては

淡々と作っていった感じで

特に苦労や悩んだ所も無かったですが

超苦しみながら作っていたハリケーン号との

同時作業だったので

総合的にはしんどかったですね。

これを作ったんならハサミジャガーも

いっその事作れば良かったんじゃないか

と言う声が聴こえてきそうですけど、

ハサミジャガーを作ろうとは

これっぽっちも思わなかったですね~。

ただ怖いのがこれが常態化してしまうと

当たり前に思われるのが怖いんですよね~。

無いなら作ればいいスタンスで

ハーケンキラーと

カメバズーカを作りましたけど、正直

自分自身の事を「何やってんねん」

て思ってしまいます。

5月に真骨彫旧1号が

プレバンから送られてきます。

・・・・・

もうお判りですよね~(笑)

今回の真骨彫V3と全く同じパターンですよ。

フジミ1/12旧サイクロンは買ってあるし

旧1号と言えば~!!!

・・・と闘わせないといけないでしょう(笑)

無いなら作れのスタンスを貫くなら・・・

作るしかないでしょう~(笑)

全くほんま「何やってんねん」

「何変なモンばっかり作ってんねん」

て話ですよ~。

真骨彫旧1号のレビューも、ま~一応

楽しみにしておいてくださいませ。

最後に今回のタイトル「レビューの裏側」

あるように、裏側的なネタばらしを1つして

終わりましょうか。

カメバズーカをダブルライダーが

両方から抱えて海の彼方へ飛んで

連れていくシーンですが・・・

これだけの事でした(笑)

ちゃんちゃん。

最初にも書きましたが

フジミ製1/12ハリケーン号は色々と

不親切でデカールの出来もあまり

良い物ではないですが問題点を

克服出来ない程の悪いキットでは無いし

完成すればアーツ版よりも確実に

カッコイイハリケーン号が出来上がるので

一度チャレンジしてみるのも

有りだと思いますよ。

特に真骨彫V3を手に入れられた人には。

さて今回の雑談もこれにて

終わろうと思います。

また次回をご期待くださいませ!!!