「焼結ッ!」
いよいよ3人目の宇宙刑事の彼を
紹介する時がやって参りました。
今回ご紹介するのはS.H.フィギュアーツ
「宇宙刑事シャイダー」です。
プレミアムバンダイ予約限定商品で、
発売は2013年11月です。
価格は税込み4950円でした。
2020年1月現在、CSの東映チャンネルにて
宇宙刑事シャイダーが放送中でして
私も録画して見てるので私にとって
シャイダーは現在放送中の現役ヒーロー
のようなタイムリーな存在なので
レビューしたいと思っておりました。
1985年3月8日まで全49話が放送されました。
宇宙刑事シリーズ3部作の最終作であり
メタルヒーローシリーズの
第3弾でもあります。
宇宙刑事シリーズが3作目になると言う事で
過去の2作品に対して新しい変化を
持たせようと試みた点が随所にあります。
まずはシャイダーの
コンバットスーツデザインです。
1色だったコンバットスーツの配色は
シャイダーでは青と銀と言う2トーンカラー
のカラーデザインとなりました。
NGデザインでは全身青で描かれた物も
有ったようですが全身青はスーツが
暗く見える等の判断で没となりました。
ゴーグルが太く耳サイドまで長いのに対して
シャイダーのゴーグルは細めで目元周辺を
カバーする程度の大きさで、
過去2作のマスクとは結構印象が違います。
特徴的だったヒジ、ヒザ、肩の
ショックアブソーバーをイメージさせる
ジャバラ状の造型はシャイダーでは
アーマー状のパッドに変更されました。
これは撮影中のスーツ破損でジャバラの
1本1本が剥がれやすく、補修する手間を
無くす為との事からです。
次にキャスティングに関する変更です。
アクション俳優ですが、
シャイダーは主演オーディションで
円谷浩氏が選ばれました。
但しシャイダーのパートナーである
選ばれました。
円谷氏の不慣れなアクションをカバーする
かのように、アニー役の森永氏が体当たり
アクションを毎回繰り広げ、前2作品に比べ
遥かにパートナーである女宇宙刑事の
出番が増え、撮影現場でも物語中でも
大いに主役を助けました。
アニーの出番の多さに加えて、
敵フーマのギャル軍団の出番の多さも有り
シャイダーは女性の活躍が印象深いですね。
余談ですが、ギャル軍団のギャル4(よん)の
担当された柴原孝典氏は後に結婚されます。
私個人的にはギャル5(ご)がタイプでした。
そしてバード星での宇宙刑事訓練学校を
卒業する所から始まる第1話のエピソード。
ギャバンからの完全な続きで描かれた
シャリバンとは違って、シャイダーは
新たな新米宇宙刑事の始まりとして
描いてる点もギャバン、シャリバンとは
少し距離を置くシャイダーの作品としての
立ち位置を感じます。
そして何と言っても思い出深いのが、
宇宙刑事シャイダーと言う作品を人気作品に
押し上げ、視聴年齢をも一気に引き上げた
要因として挙げられるのが、
「アニーのパンチラ」です!
毎回毎回、ミニスカート姿でフーマに
果敢に挑むアニーのスカートからチラチラ
時には大胆にナニが見えると、
いつしか話題になり、アニー人気は主役を
置き去りにしてグングンうなぎ登り、
アニー主演の回も多く作られました。
確か、その年の流行語大賞に
選ばれましたよね〜。「アニーのパンチラ」
確か「アニーにおまかせ」と
W受賞だったと思います。
え?、違ってましたっけ?
「アニーのパンチラ」と
「アニーにおまかせ」のW受賞ですって。
少なくても当時中3だった私の周りでは
「アニーのパンチラ」は大流行でした(笑)
話を元に戻すと敵フーマの存在も
過去2作のマクー、マドーと比べて
異彩を放っていたと言えます。
不思議ソングが要因だと思いますが
本当に不思議なメロディの歌で過去2作の
ストレートな悪と言うイメージと違い、
まさしく「不思議な悪」と言う感じでした。
そう言う変更や工夫が功を奏したのか、
作品は大成功で、玩具も前年のシャリバン
よりも遥かに良く売れたそうです。
グランドバースはカッコ悪かった為か
全然売れなかったらしいですが、
バビロスは凄く売れたらしいです。
それからシャイダーと言ったら
エンディングの映像ですよね。
何度見ても恐ろしい映像です。↓
足場の極端に少ない超危険な岩山の天辺に
レーザーブレードを持ったシャイダーが
カッコ良くポーズを付けてそびえ立つ映像
言う所らしいですが、一体どうやって
撮影したんだ?って思いますよね。
あの映像、トリックや合成など一切無しで、
頑張って登ったそうですよ。
どうやら2人で登って面無しのシャイダー
が上まで上がりサブが下から面を渡し、
天辺で面を付けヘリの音が聞こえたら
ポーズをとり、ヘリの音が消えるまで
ポーズをキープしたらしいですが・・・
いやいや、ホント死にますよコレ。
あんな岩山周辺にマット等敷けない
でしょうし、マスクを付けて立ち上がって
ポーズを一定時間取り続けるなんて、
マスクを付けた状態なんで平行感覚も
無いでしょうし、マスク付けてなくても
十分怖いわ!
演出家とアクション監督も
無茶させますよね、ホントに。
それではそろそろフィギュアーツ版の
宇宙刑事シャイダーを見ていきましょう。
同じ事を書いていますが、
でしてやはり基本設計の古さから来る全体的
な出来の悪さは隠しようが有りません。
一番の問題点としてまずシルエットが悪い。
人間的では無く人形的でシルエット的に
各関節部の繋がりが非常に悪い。
デザインの再現性も良いとは言えません。
マスクはシャイダースコープを光らせた時を
再現した物と通常状態の
2個付属していますが発光状態の顔でも
シャイダースコープの眼が目立ちません。
今回撮影した写真でも、やはり
上手く撮影出来ませんでした。
この宇宙刑事アーツはどれも完成度が低く
救える点が有るとすればメッキ加工が
美しいですって事位で、あとはイマイチで
近頃のハイレベルなアーツ達と比べたら
完全に見劣りします。
ただ、とらせるポーズによっては
出来の悪さをカバーしてくれるカッコ良さ
を見せてくれるのが不思議な所です。
それでは前回のシャリバンに引き続き、
今回のシャイダーでもレーザーブレード
行ってみましょうか!
「レーザー」
「ブレード!!!」
如何だったでしょうか、レーザーブレード。
以前のシャリバンのレビューの時よりも
コマ数を多くしてみました。
やはりシャイダースコープがもっと目立てば
さらに再現度が上がったと思うんですが。
そんな訳で最後に
「シャイダーブルーフラッシュ」
を浴びせて終わりに致しましょうか。
それでは行きますよ~。
「シャイダー」
「ブルーフラーッシュッ!!!」
さて如何でしたか、
今回はS.H.フィギュアーツ
「宇宙刑事シャイダー」を
ご紹介させて頂きました。
これで宇宙刑事3部作のレビューが全て
終わった訳ですが、本当にそれぞれに
思い出深くて自分にとって死ぬまで
忘れられないヒーローです。
既に沢村大を演じられた円谷浩さんは
2001年に他界されておられますが
自分の中でシャイダーはいつまでも
生き続けているヒーローです。
そして宇宙刑事のフィギュアーツも
是非、最新のクオリティで
蘇って頂きたいと思っています。
宇宙刑事のレビューがこれで
終わってしまうのが寂しいので是非
「真骨彫製法」で
蘇らせてください、バンダイさん!
そんな訳でまた次回、次は特番で
お会い致しましょう~!!!