男・強さ・優しさ・力・勇気・輝き
怒り・涙・ほほえみ・自由・未来・きらめき
本日ご紹介するアイテムは
S.H.フィギュアーツ
宇宙刑事シャリバンです。
プレミアムバンダイ予約限定販売で
発売が2013年10月です。
価格は税込み4950円でした。
まずは宇宙刑事シャリバンを
熱く語らせてください。
宇宙刑事シャリバンは
前作、宇宙刑事ギャバンの後番組として
1983年3月4日~1984年2月24日
全51話が放送されました。
当時私は中学1年生で、毎週ギャバンを
楽しみに観ていました。
特撮好きな私は中1ながら
テレビランドやテレビマガジンを
こっそり購入してはわくわくしながら
購読しておりました。
そんな中、時期としてギャバンの放送が
終盤にさしかかっていた頃
新宇宙刑事としてシャリバンがドド〜んと
紹介されました。
宇宙刑事がシリーズとして続く事に歓喜し、
全身メタリックレッドの超アップ用スーツに
身を包んだシャリバンの写真を見た時の
衝撃は今も忘れられません。
ギャバンを見慣れていた私にとって
シャリバンの姿はあまりにも新鮮で
眩しくカッコ良く、衝撃的でした。
ギャバンのコンバットスーツとしての
デザインイメージを継承しつつも
より完成度を高め、洗練させながら
全身カラーをメタリックレッドに新調した
シャリバンのスーツはギャバンのスーツから
明らかに造形技術が進化していました。
特撮雑誌に初登場で紹介されたシャリバンは
ポストカードのようになっていて、
常にシャリバンの写真を見ていたかった私は
そのポストカードを肌身離さず持っていて
学校にも持ち込んで授業中もこっそり
見ていました。
カッコ良かったのはコンバットスーツ
だけではありません。
シャリバンを演じられた
伊賀電役の渡洋史さん。
シャリバンのイメージにまさにピッタリで
熱血感溢れるヒーローを見事に
演じられました。
大葉健二さん同様、渡さんも
JACのアクション俳優さんですから
スタントマン無しで激しいアクションを
こなされていました。
ギャバンの大葉健二さんや
シャリバンの渡洋史さん等の
昭和ヒーローを演じられていた役者さんと
平成ライダーや最近の戦隊ヒーローの
役者さんとでは何か演技に対する重みが
違うように感じてしまいます。
昔は悪をやっつけるヒーローとしての
たくましさがありました。
今のヒーローを演じる俳優さんは
ヒーローのたくましさ、熱血漢、
頼れるお兄さんと言ったヒーローの典型像が
全体的に抜け落ちすぎてる印象があります。
これは主役の俳優さんの若年化、
特撮ヒーローが新人俳優の登竜門と言う
最近の風潮ゆえ、演技に不慣れな
役者さんがどうしても多くなる。
ヒーローの設定上の性格の多様化等、
俳優さんだけの問題でも無く、
制作側の意図、時代の風潮等も有ると
思いますが、こうも頼りないヒーロー、
冷めたヒーロー、ひねくれたヒーロー、
俺様ヒーローが増えてしまうと、
昭和ヒーローを見て育って来た私のような
オヤジ世代の人間からすると、
少々興ざめしてしまいます。
役者さんも一生懸命演じてはいるけど、
監督の言う通り演じさせられている
と言うか、どこか魂が抜け落ちていて、
視聴してるこちら側に
何も訴えかけて来ない。
全ての作品に言える事では無いですが、
全体的な傾向や印象としては
有ると思います。
(例外的な平成ライダーの役者さんとして
ドライブの竹内涼真さんや、
Wの桐山蓮さん、オーズの渡部秀さん等
良かった役者さんもおられますが。)
シャリバンの話題に戻しますが、
話としてはギャバンの完全な続編で、
ギャバンの物語終盤にシャリバンになる前の
伊賀電が森林パトロール隊員として
登場します。
たまたまマクーのバッファローダブラーと
遭遇した伊賀電は果敢にも立ち向かって
いきますが、当然歯が立たずに
重症を負わされます。
ギャバンはこの勇敢な若者をこのまま
死なせたくは無いと医療技術の進んだ
銀河連邦警察の有るバード星へ、
伊賀電を送ります。
そしてギャバンの最終回。
ギャバンが大苦戦して絶対絶命の瞬間、
どこからともなく真っ赤な光の玉が
飛んで来てギャバンを危機から救います。
真っ赤な光の玉は姿を変えて真紅の
コンバットスーツに身を包んだ1人の
若者を捉えます。
彼はこう叫びます。
「宇宙刑事シャリバン!!!」
ギャバンは唖然としながら彼を見上げ、
「おおお、シャリバン!?」
伊賀電は宇宙刑事となって
地球に戻って来たのです。
このギャバン最終回でのシャリバンの
初登場シーンは相当強烈なインパクトが
有りました。
そして地球地区担当宇宙刑事には
ギャバンに変わってシャリバンが着任、
ギャバンは太陽系地区全体を統括する
銀河パトロール隊の隊長に昇格して、
シャリバンのサポート役としてシャリバン
本編にもちょくちょく登場します。
(但し蒸着するのは最終回だけですが)
ギャバンがマクーを滅ぼした後、
シャリバンの敵として
君臨するのが宇宙犯罪組織マドー。
首領の魔王サイコが滅茶苦茶強い奴で
最終回でギャバンとシャリバンが
2人がかりで立ち向かっても
全く歯が立ちませんでしたね。
最後はイガクリスタルの力を借りて
倒せましたが。
宇宙刑事シャリバンの重要な根幹エピソード
としては伊賀電がイガ星人の末裔であると
言う出生の謎とイガクリスタルの秘密
でしたが、個人的には前回ギャバンでの
根幹エピソードであった父ボイサーの
消息の謎と比べて解りにくく、
根幹エピソードとしては個人的には
イマイチでしたね。
あと宇宙刑事シャリバンに関して
絶対に話さなければいけない事としては
エンディングテーマ「強さは愛だ!」
ですよね〜。
こんな名曲はチョット無いですよ。
間違い無く、
特撮史に残る名曲中の名曲です。
曲調はアップテンポのミディアムバラードで
メロディーがとにかくカッコいい!!!
そして歌詞が鳥肌が立つ程心に来ます。
「倒れたら立ち上がり、
前よりも強くなれ」 (1番)
「悲しみにほほ笑んで、
喜びにうなずいて」(2番)
このサビの部分が最高で、
さらにサビのバックで響くギターサウンドも
カッコ良すぎます!
串田アキラさんの力強い歌声も、この
「強さは愛だ!」ではどこか哀愁を
感じさせる不思議な魅力が有ります。
そして、この超カッコいいエンディングに
合わせて映像が渋すぎる!
真っ赤で巨大な夕陽をバックに
シャリバンの逆光シルエットが徐々に
カメラに向かって歩いてくる。
正攻法な見せ方ではありますが、
シャリバンの場合は映像の作り方が上手く
曲のメロディーにもピッタリと
はまっていた為、
最高にカッコいいエンディングとして
語り継がれて来たのでしょう。
昭和ヒーローのカッコいい
エンディングとして
「強さは愛だ!」と双璧をなすのが
仮面ライダーBLACKのエンディング
「Long Long Ago,20ch Century」です。
(個人的な意見ですけど。)
話が脱線するので仮面ライダーBLACKの話は
また機会が有りましたらお話しましょう。
BLACKの真骨彫でも出ない限り、話す機会は
当分無さそうですけど。
それではそろそろ本日の主役アイテム、
フィギュアーツ版 宇宙刑事シャリバン を
レビューしていきましょう。
今年9月にギャバンのアーツを
レビューさせて頂きましたが、
基本的な素体部分はギャバンと
共通になっています。
ギャバンの発売が2013年4月で
シャリバンが2013年10月と半年の開きが
ありますがギャバンからのアーツとしての
進化は特に感じません。
フィギュアーツが劇的に完成度が
上がり出したのが2014年と
言われているので、それ以前に発売された
今回のシャリバンも2019年の最新アーツと
比べたら色々と不出来な所が目に付きます。
関節ごとの各パーツの見た目の繋がりが
悪くフィギュアとしてのシルエットが
美しく無いです。
次に各部可動するジョイント部分が
最新アーツに比べて少しお粗末で
足を広げると股関節の
ボールジョイントが剥き出しだったり
胴体は細く平べったいし、
悪い箇所を言い出したらキリがありません。
肩のジャバラ状のパーツも、
実際のスーツではギャバンとシャリバン
とでは形状が全然違いますが
アーツ版の肩パーツはギャバンの流用です。
そういったこだわり度合いの無さは
ガッカリさせられますね・・・。
とは言えですよ、不出来な箇所だらけの
シャリバンですが
「いやいや、全然カッコいいじゃん」
「赤いメッキが凄く綺麗」と、
もし思っていただけたなら
そう言った意見も正しい評価だと思います。
ギャバンのレビューでも触れていますが、
確かに不出来な点は沢山あるのですが、
それでもフィギュアーツとしての最低限の
クオリティは確保しているし、何より
超アップ用スーツをイメージした
全身メッキ処理は不出来な点を
覆い隠してくれる程、
見ていて美しいんですよね。
今回は撮影した写真を見て 正直自分でも
想定以上に綺麗に撮れたと感じたので
驚いています。
ギャバンの時は自分の中では全く納得出来る
写真では無かったですが、
今回のシャリバンは我ながら満足です。
顔はギャバンのアーツより
今回のシャリバンの方が
幾分似てる感じがします。
そんな訳でこれだけ綺麗な
シャリバンですので
劇中のレーザーブレード発光から
シャリバンクラッシュするシーンを
再現してみました。
連続で写真をお見せしますので
どうぞご覧ください。
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「レーザー!」
「ブレイド!!!」
「シャリバン!」
「クラーッシュ!!!!!」
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如何ですか、それっぽく見えましたか?
決して良い出来とはお世辞にも言えない
フィギュアーツ版シャリバンですが、
全身メッキ処理の美しさのおかげなのか、
元デザインの良さなのかどうなのか、
カッコ良く撮影出来たと思います。
この不出来なシャリバンでこのカッコ良さ
ですから、現在の最新技術で
真骨彫版シャリバンが出てくれたら
どれほどカッコいい物が出来るんだろうと
想像するだけでワクワクします!!!
ですのでバンダイさん、
是非ご検討ください。
真骨彫版の宇宙刑事ギャバン、シャリバン、シャイダーの発売を!
ついでにジャスピオン、スピルバン、
メタルダー辺りも是非お願い致します!
と言う事で今回はS.H.フィギュアーツ版
宇宙刑事シャリバンをレビュー致しました。
今回も気合いを入れて熱い記事を
書かせて頂きました。
残るは青いキンキラキン一人ですね~。
いつ登場してくれるのでしょうかね。
恐らく、そう遠く無いうちに
登場してくれる事と思います。
楽しみにしててくださいませ。
次回レビューは恐らくHとMになるかな?
笑う準備をしてお待ちくださいませ。
それでは!!!
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