皆様、ようこそお越し下さいました。
3年目も「ヒロバンチャンネル」
頑張って参りますよ。
3年目1発目のスタートは豪華なコレを
レビューしたいと思います。
「DX超合金 VF-1S バルキリー
ロイ・フォッカースペシャル」です。
しかも初回限定版で御座います。
いやコレね〜、欲しかったんですよ。
と言うより欲しくなったんですよ。
こちらの商品は一般店頭販売商品なので
店舗予約になりますが私は欲しいと
思いながらも買うかどうか少し悩んでいた
一瞬の間にどこも予約終了してしまい、
予約出来ませんでした。
この一瞬のためらいを後悔して、
同時期に予約受付中だったボルテスVを
勢いで予約した経緯がありました。
VF-1Sよりもはるかに高いボルテスを予約
した事でVF-1Sを諦めようとしたんですが、
やはり諦めきれずVF-1Sが2020年11月に
発売されてからアマゾンで初回限定版を
割高購入する事になってしまいました。
所でヒロバンチャンネル内で
マクロス関連のレビューは当然今回が初
ですが、雑談でも話題に挙げた事すら
無かったんじゃないでしょうか・・・。
しかし私、最初の「超時空要塞マクロス」
が本当に大好きだったんですよ。
「超時空要塞マクロス」は
1982年10月3日 ~1983年6月26日
全36話が放送されました。
私は当時中1でガンプラばかり作っていて
学校帰りに毎日寄り道していた模型屋に
まだアニメ放送開始前のマクロスの
プラモデルの宣伝チラシがお店に
貼られていてそのチラシにはバトロイドや
デストロイド達のボックスアートが
既に沢山描かれていました。
「このロボット達は何だ?」と思って
そのチラシに描かれていたボックスアート達
を見た瞬間、アオシマの「アトランジャー」
的なプラモオリジナルのロボットなのかな?
と思ったんですが、そのチラシには
10月3日テレビアニメ放送スタートとも
書かれていたので、どんなアニメになるのか
凄くワクワクしたのを覚えています。
私が超時空要塞マクロスの存在を知ったのが
模型屋でのその時でした。
そしてテレビアニメの放送よりも少し前の
タイミングでプラモデル展開がスタートした
と思うんですが私の記憶ではテレビアニメの
放送スタートよりも確か1ヶ月程度前の
段階からプラモデル販売が
開始されていたと記憶しています。
テレビアニメ放送開始前からプラモデル展開
を始めると言う異例の早いスタートだった
マクロスのプラモデル展開だったんですが
新商品の発売ペースが
凄く早かったのも記憶にありますね。
何故かと言うとマクロスのプラモと言うのは
メーカーが2社体制だったからなんですね。
今井社とアリイ(有井製作所)の2社から
プラモデル展開がされていて
1/100のVF-1Jが有井から出すと1/72のVF-1J
がイマイから出すと言う感じで2社でうまく
商品がかぶらないように
住み分けて発売されていました。
しかし2社展開で販売されたマクロスプラモ
ですが正直言って、アリイ製のプラモは
出来があまり良くなかった記憶があります。
特に初期に販売された有井のマクロスプラモ
は本当に酷かった。
マクロスプラモ第1弾として販売されたのが
1/100のVF-1Jでしたけどスジ彫りは極太、
左右のモールドがバラバラ、
パーツとパーツが合わない等、
当時中1だった僕でも「何だコレ!」と
思った程、ガンプラを作り続けていた僕には
出来の悪さにがっかりしたのを覚えてます。
↑ネット上に転がっている1/100有井の
バルキリーの写真を1枚見つけましたけど、
そうそうこんなでしたよ。
スジ彫りは極太、脚の付け根の
エアインテークのディテールが
左右で違うのが判ると思います。
でも何故かこの出来の悪かったVF-1Jに
親しみを感じるんです。
出来の悪い子程、可愛いって言うか
表現しきれない味が有ると言うか。
とは言っても有井の初期バルキリーは
ホント酷かったですが、金型修正した
後期モデルはマシになってました。
イマイ製は安定した出来だったので
出来るだけイマイの物を好んで買って
組んでいたんですが有井のラインナップ
で欲しい物が有れば買うしかないので、
有井も仕方なく買っていました。
とにかく2社体制だったマクロスプラモ
ですから発売された種類も膨大な種類が
発売されテレビアニメも当時大ヒットし、
私も滅茶苦茶マクロスにははまっていたので
マクロスプラモも相当数作りました。
その中でも特に思い出深かったプラモが
イマイ製で発売された1/72VF-1Jの3段変形
出来た可変バルキリーでした。
当時、玩具としてはタカトク社から
販売されていた完全変形バルキリー
(通称タカトクバルキリー)が憧れとしては
有ったんですが、あくまでプラモ派だった
私は買わなかったので1500円で買えてしまう
イマイ製可変バルキリーは
待望の変形バルキリーのプラモって事で
嬉しくて、気合入れて作りましたね。
但し、バトロイド時とファイター時では
機首を交換しなければいけなかったので
完全変形では無かったのが
惜しかったんですが変形機構が災いして
強度的に少し弱い所は有ったんですが
出来は結構良かった記憶がありますね。
その可変バルキリーの思い出が鮮明に
残っている中での今回のDX超合金のVF-1S
購入と言う事で40年近い前の
思い出からの進化の歴史を感じますね。
そんな訳で一応話が繋がったと思うので、
今回の主役であるDX超合金のVF-1S
ロイ・フォッカースペシャル初回限定版を
レビューしていこうと思います。
DX超合金VF-1S ロイ・フォッカースペシャル
初回限定版 2020年11月28日 一般店頭販売
価格は税込み19800円です。
初回限定版には通常の箱と初回特典の台座が
入った箱を専用スリーブに巻かれています。
↑初回限定版にはファイター専用台座が
付属していて、この台座はファイターの
左右角度を3段階に変えて
飾る事が出来る優れものです。
↑これが通常版の外箱です。
中身はこんな感じで交換用手首が多数と
ガンポッドも当然付属しています。
↑通常版標準の台座も付属しています。
ファイター、ガウォーク、バトロイドと
全てを飾る事が出来ます。
如何でしょうか、完全変形ながら
バトロイド形態の自然なプロポーション。
変形バルキリーの商品てファイター形態を
基本プロポーションとしているので
バトロイド形態は形がどうしても崩れがちに
なるんですが極力自然なプロポーションを
保った見事なバランスだと思います。
ま~どうしても胸部分の平べったい感じや
機首の長さ等、バトロイド専用の
デザインに比べると少々不格好な点は
有りますが完全変形を成立させている以上、
仕方が無い所だと思います。
では3形態をじっくりと見ていきましょう。
まずはファイター形態から。
バルキリーの魅力と言うのは一言では
語り切れない程、メカデザインの傑作だと
思っていますが、魅力の一つが
ファイター形態時の現実に存在する戦闘機
かのような自然で美しいデザインです。
デザインモチーフは実在の戦闘機
「F14 トムキャット」
飛行機が全然詳しくなかった私でも
F14トムキャットとF15イーグル程度は
当時から知っておりました。
可変翼を搭載したトムキャットは特に
デザインが美しくカッコ良い戦闘機だな~と
思っていましたがバルキリーのデザインを
始めて見た時はトムキャットそっくりな
デザインに興奮しましたよ。
DX超合金版のバルキリーファイター形態は
スタイリングは当然美しいとして緻密に
各部ディテールがスケールモデルレベルに
再現されており
一切の妥協ポイントが見当たりません。
コックピットハッチは当然として各部
メンテナンスハッチもオープン出来ます。
ランディングギアも収納展開が出来ます。
タイヤ展開収納のギミックの支点部分には
しっかりと合金が使われているので
破損を心配するような感じは全く無いです。
↑さらに機体下部には劇中同様
ガンポッドが装着出来ます。
実際の戦闘機のようで、本当に美しい。
それではファイターとバトロイドの
中間形態のガウォーク形態へ
変形させていきましょう。
↑矢印のロックを外し脚をフリーにします。
↑この状態から
↑腕を左右に展開させます。
↑腕を前方へ回転させます。
↑脚のヒザとつま先を引っ張って伸ばします
↑ヒザを逆関節に動かし、
足首も展開させていわゆる鳥脚にさせます。
↑尾翼をたたみます。
↑ランドセルを180度起こして、
少し残念な点てして付属アンテナを
差し込まないといけない所ですね。
こことバトロイド時のエアインテークを
隠すカバーが取り付けパーツなのが残念!
↑収納されている手首を展開させます。
好みでガンポッドを持たせて
これでガウォーク形態への変形完了です!
よくもま~こんな形態のデザインを
無の状態から思いつくよな~と河森正治氏を
始めとするスタジオぬえの人達って天才を
通り越した天才集団なんだな~と思います。
ガウォーク形態の特徴としてはそれまでの
ロボットデザインでは有り得なかった
「鳥脚」と言う発想ですが、
DX超合金版のバルキリーも当然のように
綺麗な鳥脚スタイルにする事が出来ます。
余談ですが、鳥脚と言っている逆関節部分は
鳥のかかとの部分に当たり、決して実際の
鳥の脚が逆関節なわけではありません。
設定上ではガウォーク形態の操縦は
複雑なバトロイドの操縦よりもファイターの
操縦と大差無いとフォッカー少佐が
第2話で輝に話していましたね。
↑ちなみにファイターからガウォークまでの
さらに途中形態である
「ファイターガウォーク形態」にも当然、
チェンジさせる事が出来ますよ。
それではガウォーク形態からバトロイド形態
へと変形させていきましょうよ。
↑ガウォーク時に伸ばしていたヒザを縮めて
真っ直ぐにし足首も角度を整えます。
↑エアインテーク部のツメを外します。
↑さらにエアインテーク全体を本体から
外してフリー状態にします。
さてここからが結構大変です。
↑エアインテークを真っ直ぐにします。
機体本体をグンと持ち上げます。
↑本体を前方に持ってきつつ、
機首を支えているロックを外しポキンと
折れたような状態にします。
↑ランドセルを一旦起こし、
背中カバーを開きます。
↑キャノピーを隠す為のどくろマークの
カバーを引っ張り出します。
このカバーを変形ギミックに組み込んだのは
お見事です。
↑胸と背中のパネルを矢印方向へ
引っ張ってスライドさせる。
↑胸と背中のパネルを折り曲げつつ
↑ここでようやく頭部の登場です。
↑頭部を180度回転。
↑機首のセンサー部をスライドさせて
カバーを開きます。
↑機首のカバーオープンさせて開いた穴に
両足の付け根軸を入れて
↑フタを閉めます。
↑顔を起こし、バルカンの角度を調整。
↑主翼を閉じれば!
バトロイド形態の完成です。
極々一部、アンテナとエアインテークカバー
だけが取り付け取り外しパーツなのは
正直残念ではありますが、仕方が無い点でも
あるので、完全変形と言い切って良い
レベルだと思います。
プロポーションのシワ寄せが全て
バトロイド形態に来るのは仕方の無い所で、
上でも書いたように胸の広く平べったい
感じや機首が長すぎる感じは完全変形
がゆえ、仕方がありませんが
逆に完全変形でよくぞこのプロポーション
まで詰めてこれたと関心するレベルですよ。
バトロイド時の可動も完全変形と言う点を
考慮すれば頑張っている方ではないですか。
どうしても腰は全く動きませんし、股関節も
可動制限があるのでダイナミックな
ポージングは厳しいですけど。
一通りDX超合金版の変形ギミックも
ご紹介した所でバルキリーVF-1S
ロイ・フォッカースペシャルに絡んだ雑談を
少しして終わろうかな~と思います。
マクロスファンの方なら常識中の常識ですが
バルキリーVF-1には4タイプの
バリエーションが存在しますよね。
皆さんは何型が好みですか?
私はミーハーなので主人公メカ的な
イメージからJ型が好きですが、
カラーリングはS型ですね。
A型・D型・J型・そしてS型。
特徴はA型が最も量産された一般兵用、
D型は複座型の訓練用、J型は小隊長機
そしてフォッカー少佐専用機
(後に一条輝機となる)であるS型は
極端に生産台数の少ないスペシャル機で
一般兵用のA型よりも性能向上が図られ
大隊を率いる隊長機と言う位置づけ。
ただ少々微妙な位置づけなのがJ型ですね。
オープニングやCMのアイキャッチで
主張しまくっているので
主人公機と言う役割は果たしていますが、
設定上の役割的には少々微妙で、
小隊長機的機体と言いながら
軍に入隊したての新人隊員の
輝がいきなり乗る専用機がJ型なので
小隊長機と言い切るのも甚だ疑問ですし、
ひょっとするとフォッカーが後輩の輝の為に
特別な計らいでA型では無く特別なJ型を
手配させたのかな~と勝手に思ったり。
次にロイ・フォッカーを少し語りましょう。
エア・サーカス時代の後輩である一条輝を
弟のように可愛がる
歴戦のエースパイロットですよね。
一見女遊びが派手でひょうきんで豪快な
性格に見えますが実際の性格は意外と繊細で
人に対しても世話好きで思いやりがあり、
好きになった女性には一途で、
本編でもクローディア一筋でしたね。
フォッカーの心の描写が色濃く描かれた
第33話「レイニー・ナイト」は
印象的でした。
そしてロイ・フォッカーと言えば
絶対に忘れられない回が
第18話「パイン・サラダ」ですよね。
当時、中1だった私ですが第18話を
見終わった後のショックは
未だに記憶にしっかりと残っています。
そんなロイ・フォッカーを演じられたのが
皆さんご存知、神谷明さんです。
ロイ・フォッカーを演じられる以前の
神谷さんのキャラクターイメージと言うと、
ライディーン、ゲッターロボ
ダイモス、ダンガードA、ガイキング等、
スーパーロボットを操縦する甲高い声の
美少年役と言うイメージが私の中で
定着していましたが、神谷さんて
実は多様な演技が出来る人だったんだと
思わせた最初のキャラクターが
ロイ・フォッカーでした。
ガタイの大きいフォッカーらしく、
声の太い中年交じりのフォッカーの声を
見事に演じられていて、その後の
神谷さんと言えばそれこそ多用な
キャラクターをどんどん演じられて、
「キン肉マン」「北斗の拳」
「オヨネコぶーにゃん」に至っては
「これホンマにバビル二世と同じ人か?」
と思いましたよ。
とにかく神谷さんの演じきられた
「ロイ・フォッカー」
お見事でございました。
またマクロスが最初から見たくなったな~。
そんな訳でまだ全然マクロスを
語りきった気がしていませんが
今回はこの辺で終わろうと思います。
まだマクロスを語る機会が残っているので
そのアイテムを紹介する時に、
またマクロスを語ろうと思います。
最後の言葉として、
今回のレビューアイテムである
DX超合金 VF-1Sバルキリー
ロイ・フォッカースペシャルは
DX超合金と言う事で最後に「魂」は
入ってはおりませんが
バンダイ側のどういった意図で超合金の後に
魂を入れなかったのか、バンダイ側の
謙遜な姿勢なのかは判りませんが、
私的には十分、バンダイの魂のこもった
直撃世代のマニアも納得の一品です。