「旧式のオーラバトラーが何機来ても
このビランビーの敵では無い!」
今回ご紹介するアイテムはロボット魂の
オーラバトラービランビーです。
ビランビーは聖戦士ダンバインに
登場するオーラバトラーで初登場は
第7話「開戦前夜」です。
OPでもダンバインと戦闘を交えてる
シーンが毎回映りますがダンバインの
ライバル機的な機体です。
最初にビランビーに搭乗したのは
ドレイク軍のエースパイロット、
バーンバニングスでした。
ビランビーはアの国ドレイク軍の
オーラバトラーで開発したのは
地上人(ちじょうびと)のショットウェポン。
オーラバトラーを発明、開発した本家本元
ショットの手で作られたオーラバトラー
なのでその性能は折り紙付きです。
バイストン・ウェル アの国の領主
ドレイクルフトは部下に引き入れた地上人
ショットウェポンの手によって開発された
初のオーラバトラーゲド、その他の
オーラマシンの技術を他国に売って
莫大な軍事資金を手に入れていた。
莫大な資金を手に入れたドレイクは、
その資金をオーラバトラーの開発に費やし
どんどん新型のオーラバトラーを
開発するようショットに命令し、
ショットはゲドの後に
オーラバトラードラムロを開発します。
ゲドの反省を元に開発されたドラムロは
完成度の高いオーラバトラーに仕上がり、
量産化しやすく低コストと言う事もあり
最も量産化されたオーラバトラーと
なりました。
そしてドラムロの次に開発されたのが
主役メカ「ダンバイン」です。
ダンバインはプロトタイプ、
いわゆる今後のオーラバトラーの発展を
模索した試作機として開発されました。
ダンバインは3機生産され、完成された
タイミングで主人公である
「ショウ・ザマ」を始め「トッド・ギネス」
「トカマク・ロブンスキー」の
3人の地上人が召還された為に、
ショウ達3人の地上人に渡されました。
ダンバインは武装、重装甲型だった
ドラムロから大きく方向転換され
機動性重視の機体として作られ、
試作機として作られたショウのダンバインが
非常に大きな戦果を挙げた事から、
ショットウェポンは以降の
オーラバトラーはこのダンバイン型を
基礎として発展させていく事になります。
そのダンバインを発展進化させた
オーラバトラーが、このビランビーです。
ダンバインからの進化のポイントとしては
新開発のオーラ増幅器がビランビーに
初搭載された事です。
オーラ増幅器とは元々オーラ力の少ない
バイストンウェルの聖戦士でもオーラ力を
増幅させてオーラバトラーの性能を
発揮しやすくする装置の事です。
ま~車で言うターボブーストの
ような物です。
オーラ増幅器を搭載したビランビーの性能は
素晴らしくオーラマシンによる戦争が収束
するまで多くの量産モデルが敵対する
ラウの国、ナの国陣営を苦しめました。
オーラバトラーとしてのトータルバランス
にも大変優れており後に開発される
バストールやレプラカーンよりも
バランス性能は優れていると思われます。
ちなみにこのビランビー、オーラ増幅器が
搭載されていると言う事で
必要オーラ力は7オーラとなっています。
ダンバイン、ドラムロ、ダーナ・オシーは
必要オーラ力が10オーラ必要です。
最も旧式のゲドは13オーラ必要でした。
全長は全オーラバトラー中最も巨大で
全長9.2メット有ります。
乾重量9.5ルフトンと重量もビアレスと
並んで最も重いですね。
ダンバインは全長6.9メット、
乾重量4.4ルフトンで
スペックとしては親子程の差があります。
さてアニメ製作現場でのビランビーは
どのように誕生したんでしょうね。
私の記憶が正しければビランビーは
ダンバインのアニメ放送開始前の
アニメ雑誌のダンバイン特集で既に
デザインが公開されていたと思います。
前回のダーナ・オシーのレビューでも
書きましたが初期オーラバトラーを
デザインされた宮武一貴氏は別仕事の為、
早期にダンバインのメカデザインの仕事を
撤退します。
後を引き継いだメカデザイナーが
出渕裕氏となります。
宮武氏はダンバイン、ダーナオシー、
ドラムロをデザインした後、
後のビランビーのラフデザインを
何点か書き残しています。
名前はマサラグ。
ビランビーのイメージと言うよりは
ドラムロ型を派生させたようなデザインで
描かれていました。
宮武氏の中ではマサラグ(ビランビー)は
ドラムロ型として発展させる予定だったと
予想できます。
宮武氏の書き残したデザインを
総監督である富野氏が引き継いで
ラフを数枚書いています。
その1枚がこちら↓
ドラムロのようなシルエットの中に
足にタイヤの付いた異質のデザインです。
こういったラフをアニメスタジオで
クリンナップをした物が出渕裕氏の
元に届けられました。
出渕氏が最初に描いたオーラバトラーの
デザインが↓の絵となります。
一気にビランビーに近づきましたね。
ただこのデザインからは後の出渕ワールド
全開のオーラバトラーからはまだ
かけ離れた手探り感が
感じられる貴重なデザインです。
ビランビーのデザインは
宮武氏→富野氏→出渕氏へと
複雑に引き継がれて誕生したんですね。
改めて思うと宮武氏は「聖戦士ダンバイン」
放送開始前に既にダンバインを離れ、
出渕氏が初めて描いたオーラバトラー
ビランビーが既に放送開始前に
完成していたんですからダンバインの
アニメ製作現場は初期からバタバタ
だったんだな~と容易に想像できますね。
さてそろそろ、ロボット魂版 ビランビーを
見て行きましょう。
ロボット魂 SIDE AB
オーラバトラービランビー
発売は2013年6月8日
価格が税込み6050円の一般店頭販売です。
このロボット魂版ビランビーを見た瞬間は
ちょっとした衝撃を受けました。
設定デザインに瓜二つのカッコいい
ビランビーの立体物にトキメいたのです。
何故かと言いますとオーラバトラーの
立体物と言う物は放送開始から今年で37年、
これまでプラモデルやガレージキットで
数多く立体化され、販売されてきましたが
このビランビーはあまり良い出来の立体物に
これまで恵まれて来なかった
メカだったと思います。
放送終了後に流行ったガレージキットでの
世界は大半の製品が生物的アレンジが
加わった物ばかりだったので
アニメ設定デザインを忠実に再現した
立体物は意外と少なかったのかも
しれませんが、最も代表的と言える
立体物として当時のプラモがありますが、
これがとにかく酷かった。
放送当時に発売されたオーラバトラーの
プラモは全体的な印象としては不出来な物が
多かったと言えますが、その中でも
トップクラスに不出来な物が存在します。
個人的にはトップクラスに君臨する
不出来な物としては
1/72ダンバイン、1/72レプラカーン、
1/48ビランビー辺りが
最強クラスと思っています。
次点で不出来な物としては1/48ダンバイン、
1/48ビルバイン、1/72ビランビー、
1/72ボゾン、1/72ズワース辺りでしょうか。
ちなみに個人的に最強クラスに出来が悪いと
思っている1/48ビランビーの当時のプラモが
こんな感じです↓
ね、笑っちゃう出来でしょ。
次に1/48程では無いけど限りなく近い
不出来な1/72ビランビーの当時のプラモが
こんな感じです。↓
どうですか、ま~どちらも酷い出来ですが
今となっては酷さも当時の時代感があって
一周回っていい感じとも
言えなくも無いですかね(笑)
と言う事でこのロボット魂版のビランビーが
出るまではビランビーの立体物と言う物が
ろくな物が無かった為にロボット魂版を
見た時の衝撃たるや凄かったです。
だってね、ガンダムのプラモってどれも
出来が良いじゃないですか。
出来が良い物を見慣れてる中での
ロボット魂版て売り的に
難しい物が有ると思うんですよ。
しかしこのビランビーは良い出来の物が
無い中でのロボット魂版ですから
衝撃的でしたよ。
本当にプロポーション的には言う事無い
決定版と言い切って良いと思いますね~
ロボット魂版。
残念な点としては関節の緩みです。
2013年の発売と言う事でロボット魂版の
初期発売組なので
初期モデルはどれも関節が緩いです。
ボールジョイント自体の径が
小さいんですよね。
関節がしっかりしていたら
本当に言う事無いです。
今回ビランビーをご紹介していると言う事で
ここでおまけ画像をお見せします。
2000年頃に製作したんですが
自作のビランビーです。
塗装完成はさせていないんですが
ファンドで原型作った物を
キャストに置き換えています。
何せ20年も前の作品なので
プロポーション的にもディテール的にも
突っ込み所は沢山ありますが笑って許して
温かい目で見てやってください。
あ、これ固定ディスプレイモデルですね。
私の手からサイズ感がわかると思いますが
これ相当デカイんですよ、そして超重い。
原型をシリコン型とって
キャスト複製するのも当時結構大変
だったな~と懐かしく感じますが
何故こんな物を作ったかと言いますと
ワンフェスに出展しようと作ったんです。
所が版権申請でNGになり、
あえなく死亡~んて訳です(笑)
当時はロボット魂版も存在
していなかったし、結構自信作だと
思っていたんですが、ロボット魂版と
比べたら動体周りがボリューム不足かな、
あとコンバーターも少し小さいかな。
滅茶苦茶時間があれば死ぬまでには
完成させたいな~とも思うんですが、
どうでしょうね、ここでは
「完成させます!」
とはちょっとお約束できませんが(笑)
と言う事で今回はロボット魂版
オーラバトラービランビーを
レビュー致しました。
今回も色々と話題を引っ張り出したので
長いレビューになったかも知れませんね。
最後まで読んで頂いて
ありがとうございました。
すみません次回なんですが週末の
本レビュー用の写真が色々と忙しくて
撮影出来ていませんので平日の小ネタ程度の
物になってしまう可能性大です。
更新は絶やさない予定ですが、
ガッツリレビューは出来ないかも
しれませんのでお許しください。
それでは!!!