ヒロバン チャンネル

プレミアムバンダイのS.Hフィギュアーツ、ロボット魂等の商品レビューを致します。

S.H.Figuarts アカレンジャー レビュー

皆様、ようこそお越しくださいました。

今回ご紹介するアイテムは

結構古いアーツですよ。

「5人揃って」

「ゴレンジャー!」

て事で今回は

S.H.フィギュアーツのアカレンジャーです(笑)

「何で今更旧アーツのアカレンジャーやねん!」

と言うお声が聞こえてきそうですが

ま~その辺りは後半にお話ししましょうか。

ゴレンジャーに関するお話はこのブログで

した事が無かったと思いますので

前半は楽しくゴレンジャーに関する

雑談を致しましょう。

「秘密戦隊ゴレンジャー」は

1975年4月5日~1977年3月26日まで

全84話が放送された現在進行形で続いている

スーパー戦隊シリーズの記念すべき

最初の作品として放送されました。

いや、今の表現は少し語弊がありますね。

ゴレンジャー企画当時、

戦隊を後々シリーズ化していく構想等、

無かった訳ですし

スーパー戦隊シリーズなんて呼称は

後付けの言葉ですから。

ゴレンジャーの企画当時、

東映では仮面ライダーアマゾンを放送中で

ストロンガーの企画ともう1本の企画として

複数ヒーロー案が

持ち上がっていたんですね。

何人構成にするかの議論では7人は多い、

3人はアクマイザー3の

企画も持ち上がっていた為却下、

4人は縁起が悪いと言う事で

バランスの良い5人になったそうです。

原作の石ノ森先生はデザインはなるべく

シンプルに分かりやすく、それでいて

明確に差別化出来るようにと色を特徴とした

5人の戦士をデザインされたそうです。

私は物心付き出した頃から特撮ヒーローっ子

でしたからゴレンジャーTV放送開始前の

テレビランド等の子供雑誌の特報記事を見て

心ときめいた事を

まだ5歳でしたけど覚えているんですよね。

↑こんな記事でしたね。

早くテレビ放送が始まらないか、

ワクワクした感情を今でも覚えています。

また上の写真は

ゴレンジャー第1回撮影会での

NGコスチュームなんですが、

このNGコスがカッコ良かったんですよ。

特に5人のスーツ素材が皮系なのか、

ツヤの有る素材で襟が5人共巨大で

コンセプト通りの強化服感が

強調されていて、

このコスチュームをそのまま劇中でも

使って欲しかったと今でも思います。

恐らく耐久性の問題や放熱の問題、

動き難さの問題で

NGとなったんでしょうけど。

この第一回撮影会でバーディの着火実演を

したらしいのですが火が合成繊維の

マントに燃え移ったらしいんですね。

そのせいで本編ではマントの長さも

短くしたそうです。

↑そんな訳で本編でのゴレンジャースーツは

見慣れたジャージ生地の動きやすそうな物に

変更され襟もアカ以外の4人は小型の物に

修正され、アカレンジャーだけ

大きいままになりました。

しかし、本編でNGスーツの使われている

シーンが少しだけ有るんですよね。

「秘密防衛組織イーグル」の5つの支部は

黒十字軍の襲撃を受けて各支部は壊滅。

各支部から奇跡的に1名づつ生き残った

5名の隊員がゴレンジャーとして

再編成された訳ですが第1話にて

アカレンジャーはレッドマシーンに乗って

4人に「スナック・ゴン」へ召集をかけます。

「お見事!、合格だ、アオレンジャー!」

「合格だ!キレンジャー!」

「お見事モモレンジャー、合格だ。」

「合格だミドレンジャー!!!」

このように訓練中の4人の元に

アカレンジャーが召集をかけに行きますが

その時のアカレンジャーのスーツが

NGスーツなんですがそのスーツが

カッコ良いんですよ。

カッコいいでしょ↑

この時代の特撮ヒーローって

本編スーツよりもNGスーツの方が

カッコイイと言うのが良く有るんですよ。

撮影会ではコンセプトに沿った

最高の見た目の物をお披露目するんですが

結局撮影スーツは耐久性の問題等で

現実的なジャージ生地等に

なってしまうんですよね。

真っ先に思いつくのは仮面ライダーXです。

第1回撮影会でお披露目された物は

ダサかったですが

第2回撮影会で改良されたスーツは

滅茶苦茶カッコ良かったです。

↑どうでしょうか、これが

第2回撮影会でのNGスーツです。

まさしく仮面ライダーXのコンセプト、

メカニックライダーを感じさせます。

この時に愛車クルーザーも

初お披露目されたんですよね。

当時、私の家に有った仮面ライダーXの

レコードジャケットの写真には

このNGスーツのXとクルーザーが

映っていました。

見た所レインコート等に使われる

ビニール素材のように見えますが

耐久性の問題でNGとなったようです。

ちなみに本編衣装のジャージ生地は

コレですね、う~ん地味です。

あと思いつく所では「変身忍者嵐」ですね。

↑これもNG衣装の方が明らかに

コンセプトに沿った

手間と金のかかった衣装です。

嵐のモチーフは恐らく鷹だと思われますが

羽を1枚1枚張り付けていますし手足の

グローブもかなり凝った造形ですね。

但しこの衣装、NGとは言っても

第1話とOPEDではこの衣装が使われました。

第2話以降の本編はタイツのような生地に

羽模様を描いた物になってしまいました。

手足のグローブも簡素な物に

なってしまったようです。

すみません、かなり話が脱線しましたので

ゴレンジャーの話に戻します。

ゴレンジャーはご存じの方も

多いと思いますが

全スーパー戦隊シリーズ中、

唯一2年間も続いた作品として

当時大ヒットした訳であります。

何が大ヒットの要因だったのでしょうか?

色で分けた判り易いデザインも

親しまれた要因でしょう。

作品のシナリオ構成、展開、なぞなぞ等

視聴者が楽しめる要素も有りました。

でもガチンコで当時を肌で感じていた

直撃世代の立場で言わせてもらうと、

一番は5人のキャラクター性が明瞭で

個性的で親しみやすかった

からじゃないのかな~と思います。

●アカレンジャー[海城剛]は

正義感強く、頼れるリーダー。

●アオレンジャー[神命明]は

クールで二枚目サブリーダー。

●キレンジャー[大岩大太]は

デブで力持ち、カレー好きなひょうきん者。

●モモレンジャー[ペギー松山]は

紅一点の心休まる女の子。

●ミドレンジャー[明日香健二]は

最年少の未熟だが頑張り屋。

この5人のキャラクター付けって

既に完成されていて

後の戦隊シリーズもこのゴレンジャーで

確立された5人のフォーマットを

ベースとしながら作品ごとに

変化を加えていったんじゃないでしょうか。

ゴレンジャー放送当時も良く

ゴレンジャーごっこをしましたが

5人の性格やキャラクター付けが

明確だったので

なりたい役の人気がハッキリしてました。

間違いなく一番人気はアオレンジャー(笑)

次がミドかアカ、デブは嫌々キレンジャー、

ゴレンジャーごっこに

女の子は居ないですから

一番不人気はモモレンジャー(笑)

それにしてもキレンジャーのような

黄色戦士がデブで力持ちってイメージが

かなり長期に渡って定着していたのも

間違いなくキレンジャーのキャラクターが

強烈過ぎたからじゃないでしょうか。

実際の所、ゴレンジャー以降の

昭和戦隊でも黄色戦士は力持ちの性格付けが

される事が多かったのは事実ですが

明確な力持ちでひょうきんキャラは

キレンジャー位なんですよね。

ジェットマンのイエローオウルは

太キャラでは有りますが

キレンジャー程のデブキャラを

決定付ける印象も薄いですし。

そう考えるとキレンジャー1人で

長らくデブで力持ちなひょうきんキャラの

イメージを牽引してきたのかと思うと

その貢献度って凄まじいと思うんです。

しかしですね~、ホントにキレンジャー

だけのイメージで黄色戦士がデブで

力持ちのイメージを作り上げたのか、

何か忘れていないか考えたんですが、

有りましたよ。

忘れていたもう一つの個性的な作品が!

皆さん、分かります~?

もう1作品、デブで力持ちな

イエローキャラクターが居ましたよ。

それはですね~

「ゲッターロボ」ですよ!

皆さん納得じゃないですか?

恐らく昭和後期から平成前期辺り位まで

イエロー戦士はデブで力持ちなイメージは

キレンジャーとゲッター3のイメージが

長らく残っていたからじゃないでしょうか!

その中でも特にキレンジャーがイメージを

牽引していたのは間違い無いと思います。

しかもデブはカレー好きと言うイメージも

ゴレンジャー以降、結構長らく多くの国民に

定着していたんじゃないでしょうかね。

また少し話が脱線したので今回のメイン、

アカレンジャーの話題に戻そうと思います。

アカレンジャー海城剛を演じられた

誠直也さん。

放送当時5歳だった私からしてみれば

少々凄みの有る、あちら関係風の

お顔をされていて

かっこいいお兄さんと言うより

少し強面のおじさん的な印象を

持っていましたけど

昭和特撮のヒーロー像って絶対的に

頼れるお兄さんだったんですよ。

そこに頼りなさは有ってはならない訳です。

考えてみると今も続く2大ヒーロー作品

仮面ライダーとスーパー戦隊。

その初代を演じられたのは

藤岡弘さんと誠直也さん。

さらに言うと

メタルヒーローシリーズの元祖、

宇宙刑事ギャバンを演じられたのは

大葉健二さん。

この3名って共通する部分が無いですか?

!!!(笑)

え?顔が濃い!

確かにそれは有りますね(笑)

ヒーロー作品の主人公と考えるとやはり

絶対的に頼れるお兄さんだった訳です。

そこに観ている子供達も安心感を持って

作品を観ていられたんですよね。

誠直也さんはパンチパーマを

当てられていたり少々ヒーローゾーンを

オーバーした感は有りましたが、

そこは5人居る他の4人のヒーロー像で

カバーし合っていたのでしょう。

先程、大葉健二さんのお名前を出しましたが

変身前は誠直也さん、変身後は大葉健二さん

だった事を皆さん知っていましたか?

アカレンジャーを演じられていたのは

大葉健二(当時は高橋健二)さん

だったんですよ。

但し第67話以降から最終回までですけどね。

第1話から第66話までは大野剣友会が

第67話以降はJACがスタントを

担当するようになりました。

なので67話以降からゴレンジャーの

アクションが明確に変わりました。

明らかにアクロバティックな

アクションが増え5人横並びでのバク転等、

5人揃ったアクションも増えました。

ちなみに第66話までのアカレンジャーを

演じたのもこれまた偉大なお方でした。

以降、数々のレッドを演じられる事となる

新堀和男氏でした。

大葉氏も新堀氏も

ゴレンジャー当時20歳前後と

非常にお若かったのでリーダーである

レッドを演じるのは

大変難しかったようです。

さて雑談もこの辺にして

後半アーツレビューをしていきましょうか。

「S.H.フィギュアーツ アカレンジャー」

発売:2014年9月27日

価格:税込み4860円

一般店頭販売商品。

2022年現在、

8年前の商品と言う事になります。

2014年と言うと私はまだ

全くS.H.フィギュアーツに

目覚めるずっと前と言う事になります。

ブリスターを取り出すとこんな感じ。

アカレンジャー本体にマント

ゴレンジャーストーム用爆弾ボール

レッドビュート(折りたたみ状態)

ヤリビュート

ベルト(バーディ展開状態)

ホルスター(銃無し)

シルバーショット

交換用手首

ブリスターから本体を取り出した状態。

まだマントすら取り付けていません。

未開封品の綺麗な物を手に入れたので

ビニールも付いたままです。

マントを取り付けると

「お~、これぞアカレンジャーだ!」

て感じになります。

この古いアーツのアカレンジャーを

何故このタイミングで

レビューしたかと言いますと

最近コレを手に入れたからなのであります。

何故今になってコレを手に入れたかと

言いますと次回レビューを予定している

アイテムの添え物に是非必要だと思って

取り寄せたんですが

取り寄せたら添え物所かコレをガッツリ

レビューしたくなったと言う訳です。

同業レビューアー達が、我先にと

最新アーツをこぞってレビューしている中、

私は2014年式アカレンジャーの

アーツレビューですよ(笑)

いや、いいんですよ、私は我が道を行くで。

私自身、今一番レビューしたい物を

レビューしていくと言うスタンスで。

その代わり、同業達のアーツレビューとは

一味も二味も違う物を作ると言うポリシーで

やっておりますのでそこは貫いていきます。

皆さんどうですか、このアカレンジャー!

2014年9月発売と言う事は

真骨彫製法の第1弾 仮面ライダーカブトの

発売が2014年3月で

真骨彫製法の第2弾 仮面ライダー響鬼の

発売が2014年8月なので、

その辺りの時期での発売な訳ですね。

真骨彫が発売され出した頃ですので

通常アーツも岐路を迎え出し始めた頃

だったでしょうかね。

真骨彫の出来の良さに

引っ張られ出した通常アーツが、

どんどん出来が良くなっていこうと

していた頃だったのでしょう。

但しこのアカレンジャーに関しては

出来が良くなっていく前の段階のモデル

だろうとは思いますが、実際手に取ると

想定していた程悪くないですね。

スタイルは今の超リアル志向よりも

細身で足長でカッコ良さ優先な

感じではありますが

シワ表現もふんだんに入っていますし

関節も良く動きますし

2014年の通常アーツとしては

良く出来ていると思います。

ただ古いアーツなのでこちらとしても

寛大な目で見てはいますが、それでも少し

気になったのが股関節の可動処理ですね。

現在の最新アーツと比較すると

ギミックが簡素で可動軸を隠すような

複雑なパーツ構成でも無いので

ポーズによっては股関節付近のスタイルが

ぎこちないのがちょっと残念です。

この昔の股関節の処理、以前レビューした

宇宙刑事アーツも同じパーツ構成でした。

宇宙刑事の場合はデザインの関係であまり

気にならなかった部分ですが、

アカレンジャーは少し気になりました。

●レッドビュート

さてここで、アカレンジャーの武器、

レッドビュートの取り出しから攻撃を

アーツで再現してみましょう。

武器はゴーグル部分に

内蔵されている設定です。

このパーツが付属していれば神だったん

ですけどこれはお絵描き表現です。

取り出したゴーグルは瞬時に武器へと変化。

アカレンジャーの武器は

ムチ状のレッドビュート。

アカレンジャーアーツの次の不満点。

レッドビュートが折りたたまった状態の物

しか付属していなくて、

両手で持たす以外に使い道が有りません。

攻撃状態の物は付属していないので

「レッドビューッ!!!」

今回は仕方なく、

お絵描きで攻撃を再現しました。

●ヤリビュート

本編で出番の少ないヤリビュートが

付属しているのは良かった点です。

「バーディ!!!」

「ゴー!!!」

て訳でバーディが付属しているのは

当然ですね、ゴレンジャーの

代表的なアイテムですからね。

これ自由に空を飛べると言うより

上空高く舞い上がる為のジェット装置なので

大空を自由に飛び回れる訳ではありません。

劇中でも緊急回避時に使ったり

バリブルーンに飛び乗る時等、

垂直上昇時に良く使っていました。

バリブルーンから飛び降りる際も

使っていましたね。

このバーディは強化服感を感じられる

アイテムで好きでしたね、

決して万能では無い感じが良かったです。

●シルバーショット

非常に出番の少ない武器で

アカレンジャーのみが装備する麻酔銃。

これが付属しているのは嬉しいですし、

シルバーショット取り出し時用に

銃無しホルスターも付属しています。

●ゴレンジャーストーム

ゴレンジャーの初期必殺技。

第8話まではただの白いボールでしたが

第9話からは赤く鋭い刺の付いた見た目に

パワーアップしました。

「フィニッシュ!」
モモ→キ→アオ→ミドへとボールが蹴られ

アカが蹴ったボールが敵に当たり

敵を爆発させます。

非常に単純な必殺技ですが、

これがスーパー戦隊初の

必殺技だったのであります。

ちなみに第43話からはパワーアップした

ゴレンジャーハリケーンに進化します。

出来ればアーツ版にも

ゴレンジャーハリケーンを

付属して欲しかったですね。

「といやっ!」

最後にゴレンジャー名物、

下アングルからのカメラまたぎジャンプ。

この描写、子供心にあまりカッコイイとは

思わなかったのが正直な思いでした(笑)

さて如何だったでしょうか、

今回はS.H.フィギュアーツ

アカレンジャーをレビューさせて頂き、

色々と雑談をさせて頂きました。

楽しめて頂けたら嬉しく思います。

今回は直撃世代に夢中になって観ていた

ゴレンジャーが話題の中心だったので

うんちく話も含めて色々と

語らせて頂きましたが

次回レビューはおとなしくしておきます(笑)

 

と言うのも次回のレビューアイテムにも

アカレンジャーが絡んでるのは

お話した通りなので

もう何かお分かりですよね、あの作品。

私殆ど視聴していないし、思い入れは

全く無いのでガツガツしない

おとなしいレビューになると思います(笑)

それでは最後に!

5つの力を1つに集め、世界を守れ、ゴレンジャー!!!