「善悪の見境も無しに
ドレイクに手を貸す馬鹿な男。」
第一話の名台詞ですね。
今回ご紹介するのは
「聖戦士ダンバイン」からロボット魂の
「オーラバトラー ダーナ・オシー」です。
オーラバトラーをレビューするのは
今回で4回目ですね。
プレミアムバンダイ予約限定商品で
発売が2018年11月、
価格は税込み8100円です。
それでは前半はダーナ・オシーを
話題の中心に添えて聖戦士ダンバインを
少し語っていきましょう。
ダーナ・オシーはバイストン・ウェルの
アの国ドレイク軍に敵対する
ミの国ギブン家が独自に開発した
オーラバトラーで、早い話が主人公ショウの
所属するギブン側が所有する味方機です。
物語前半では、ショウより先に
バイストン・ウェルに召喚されていた
地上人マーベル・フローズンが
主に搭乗していました。
ダーナ・オシーはニー・ギブンの協力者
ドルプル・ギロンが主導して
開発されたオーラバトラー。
バイストン・ウェルの鍛冶師ドルプルは
元々、アの国ドレイク軍で
ショットウェポンの下で
オーラバトラーゲドやオーラマシンの
開発に従事していました。
その後、ギブン側に寝返ったドルプルは
ゲドの設計図を模倣して独自の
オーラバトラーダーナ・オシーを
開発しました。
ですのでダーナ・オシーは
地上人の手を借りず開発された
純バイストン・ウェル機となった初めての
オーラバトラーと言う事になります。
地上人ショット・ウェポン、
ゼット・ライトが開発したゲドに対して、
ダーナ・オシーはバイストン・ウェル人の
センスが色濃く反映された
デザインとなっている・・・
と言うのは設定上の解釈で、
ダンバインの製作現場での解釈を私なりに
想像すると、ダーナ・オシーは
メカデザインを担当された宮武一貴氏の
初期の構想の中で宮武ワールド全開で
描かれた得意とする有機デザインの結晶
そのものがダーナ・オシーだったと
思います。
そのデザインは顔、胴体、両手両足が
付いているので人型は保っているものの、
オリジナリティあふれる奇形デザインで、
人型と言うよりも昆虫型と言う方が
しっくり来る程、独創的です。
決定されたダーナ・オシーのデザインは
まだ大人しくなった方で没デザイン案は
目玉がダラ~ンと飛び出している
もっとグロテスクなデザインでした。
ダンバインの初期メカデザイナーだった
宮武氏はオーラバトラー3体
(ダンバイン、ドラムロ、ダーナ)
フォウ、ビグシー、オーラシップ二隻、
ショウのバイク他数点しかデザインを
担当しておらず、その後宮武氏が
所属していた「スタジオぬえ」は
超時空世紀オーガスの制作業務と重なった為
ダンバインの仕事を離れます。
その後のメカデザインを担当したのが
出渕裕氏です。
ビランビー以降のデザインはほとんどが
出渕氏のデザインとなります。
宮武氏はオーラファンタズムの
インタビューで自身がダンバインの
話を聞いた雰囲気から自分のイメージして
描いたオーラバトラーと、
後を引き継いだ出渕氏のオーラバトラーは
違うアプローチの方向に行ってしまったと
少々不本意的な事を語っています。
もし宮武氏が最後までダンバインの仕事に
携わっていたらどういった独創的な
オーラバトラーが誕生していたのか、
ダンバインと言う作品の評価はまた違った
物になっていたのか考えさせられます。
ダーナ・オシーは設定上は性能的に
ゲドより上、ドラムロより下と
決して高性能な機体では無かったですが、
主な搭乗者だったマーベルのオーラ力が
比較的強力だった事もあり、性能以上の
戦果を挙げ続けギブン側の貴重な戦力と
なっていきました。
後の後継機であるボゾン、ボチューンの
開発にも大いに役立てられました。
それではロボット魂版ダーナ・オシーを
語っていきましょう。
ダーナが発売されたのが
2018年11月でロボット魂のオーラバトラーは
既に殆どが発売済みの時期で、残りのTV版
としてはダーナ、バストール、ゲドのみ
と言う段階になっておりました。
そこに来てのダーナ発売となって製品写真を
見た瞬間、「滅茶苦茶似てる!
これぞダーナ・オシーだ!」と思いました。
既にズワースやビアレス、ライネック、
サーバイン、ズワウス等、複雑極まりない
デザインのオーラバトラーが
発売済みだったのでバンダイ側としては
ダーナ・オシー程度を再現させるなど
チョチョイノチョイ
だったのかもしれませんね。
とにかくこのロボット魂版ダーナは
アニメ設定そっくりです。
思い返せばアニメ放送当時に発売された
プラモ版1/72ダーナ・オシーも
当時のキットとしては比較的、
特徴を良く捕らえた出来だったので
あまりにも奇形デザインゆえ、
立体に起こしやすかったのかも知れません。
当時のダーナ・オシーのプラモでの思い出は
取り扱い説明書です。
今のようなインターネット等無い時代。
何事にも情報を手に入れるにはテレビ、
雑誌、ラジオ、新聞、ま~そんなもんです。
アニメの最新情報は
専門誌がほとんどでした。
ダーナ・オシーのプラモが発売される
直前の頃、ダンバインの最新情報は
ダンバインに変わる主役メカが登場すると
言う情報が出だして、
名前が「ビルバイン」だという事も
情報が流れていました。
私自身もビルバインってどんな凄い
デザインなんだろうと早く
デザインが見たくてワクワクしていました。
そのビルバインの設定デザインを初めて
目にしたのが
ダーナ・オシーの説明書だったのです。
説明書の最後に新型オーラバトラー
ビルバインの設定デザインが
カラーで載っていたいたのです。
プラモの説明書がどの媒体よりも情報が
新しいなんて今の世の中だと
考えられないと思いませんか?
本当に昔は平和だったんだな~と
感じますね~。
そのビルバインのデザインを見た時の衝撃も
凄かったですけどね・・・悪い意味で(笑)
私の当時の感想は
「サンタクロースやないか(泣)」
当時、同じ印象を持たれた人は
きっと多かった筈です(笑)
ビルバインに関する話は来る時が来た時に
お話する事にしまして、
このロボット魂版ダーナの
最大の欠点は腕が非情に取れやすいです。
ちょっとポーズをとらせようと
肩関節を動かそうとすると
両腕がポロポロ肩から外れます。
今回の撮影でも軽く10回以上は
抜けたと思います。
ここだけは本当にウンザリされましたね。
他が最高だった為に非情に惜しいです。
と言う事で今回は「聖戦士ダンバイン」より
ロボット魂オーラバトラーダーナ・オシーを
レビューさせて頂きました。
放送当時の事を色々と思い返しながら
記事を書かせて頂きましたが
如何だったでしょうか?
オーラバトラーのレビューは
最初のダンバインの記事を出すまでは
あまり受け入れられないかな~と
思っていたんですが、実は見て頂いてる
人気としてはどれも高くて驚いています。
やはり聖戦士ダンバインてまだまだ
人気があるんだな~と実感しております。
ご覧頂いている皆様、有難うございます。
本当にありがたい限りです。
これからもまだまだ続く
オーラバトラーのレビュー、
楽しみにしていてくださいませ。
それではまた次回ご期待ください。