ヒロバン チャンネル

プレミアムバンダイのS.Hフィギュアーツ、ロボット魂等の商品レビューを致します。

ロボット魂 オーラバトラー ダンバイン レビュー

f:id:hiroban-ch:20201231233435j:plain

[バイストンウェルの物語を覚えている者は

幸せである。

私達は、その記憶を記されて、

この地上に生まれてきたにも関わらず、

思い出す事の出来ない性(さが)を

持たされたから。

それ故に、ミ・フェラリオの語る

次の物語を伝えよう。]

(冒頭ナレーションより)

f:id:hiroban-ch:20190815181748j:plain

 今回ご紹介するアイテムは

S.H.フィギュアーツと並んで

プレミアムバンダイの主力ブランド、

「ロボット魂」の

「聖戦士ダンバイン」シリーズから

主役メカのオーラバトラーダンバインです。

f:id:hiroban-ch:20190815182623j:plain

 発売日は2012年10月13日で

価格は税込み4536円でした。

2015年5月16日に再販されていますが、

再販版では塗装に

大幅な修正がされています。

今回レビューするダンバインは

再販版になります。

まずはロボット魂版の

ダンバインのレビューの前に

「聖戦士ダンバイン」と言う作品等に

触れていきたいと思います。

f:id:hiroban-ch:20190815220019j:plain

「聖戦士ダンバイン」は

1983年2月5日~1984年1月21日まで

全49話が放送された

機動戦士ガンダムの富野由悠季監督が

作った日本サンライズ(現サンライズ)の

作品です。

ガンダムで大成功を収めた

富野監督はその後、数多くの

リアルロボット系アニメを作り続け、

イデオン、ザブングルに続いて

このダンバインと言う作品が作られました。

f:id:hiroban-ch:20190815221159j:plain

物語は、海と陸の間にある異世界

「バイストン・ウェル」に

主人公である日本人、「ショウ・ザマ」が

強制的に引きずり込まれる所から

スタートします。

バイストン・ウェルは

中世ヨーロッパのような、

フェラリオと言う妖精と

バイストンウェル人が

共存するファンタジーな世界。

f:id:hiroban-ch:20190815223101j:plain

元々、機械等存在していなかった

バイストンウェルにショットウェポンと言う

機械工学の権威である地上人(地上びと)が

召還されてしまった事で

バイストンウェルにはオーラマシンと言う

オーラ力(おーらちから)によって動く

戦闘兵器が数多く

生み出されてしまいました。

その地上人ショットウェポンを

仲間に引き入れてバイストンウェルの世界

そのものを手に入れようとする野心家、

アの国の領主「ドレイク・ルフト」

f:id:hiroban-ch:20190815223854j:plain

地上人はバイストンウェル人よりも

オーラ力が強力なので

ドレイクは地上人を召還する事の出来る

シルキーマウと言うフェラリオを使って、

主人公ショウザマを含め3人の地上人を

強引に召還させた。

オーラバトラーを操れる

「聖戦士」を作る為に。

f:id:hiroban-ch:20190815224840j:plain

ま~冒頭のストーリーはこんな感じで

中盤まではバイストンウェルでの戦争が

繰り広げられますが、中盤~後半は

全てのオーラマシンが地上に出てしまって

地上人まで巻き込んだ激しい戦争に

突入していきます。

f:id:hiroban-ch:20190815225748j:plain

この「聖戦士ダンバイン」の作品で

活躍する人型兵器がオーラバトラーです。

オーラバトラーはショットウェポンが

開発した機械で、

人が持っているオーラ力によって動きます。

オーラバトラーはバイストンウェルに居る

恐竜達の甲羅を加工した物をボディ表面に

使っているので生物兵器のような

外観をしているのが特徴です。

f:id:hiroban-ch:20190815230646j:plain

聖戦士ダンバインが始まった当時、

私は中学1年で、物語に凄くハマッたので

ラジカセをTVの前にSETして

毎話録音していました。

またダンバインを始め、オーラバトラー達の

生物兵器のような有機的なデザインに

非常に興味を持ち

まだプラモデルも発売する前から自分で

造型にチャレンジしたりしました。

顔と胴体を作った辺りで断念しましたが。

f:id:hiroban-ch:20190815232048j:plain

その後、バンダイからオーラバトラーの

プラモデル第1弾の1/72ダンバインが

発売されたのですがこれが酷い出来で、

ずんぐりむっくりな劇中のイメージからは

相当懸け離れた出来でしたが

それでも自分なりに改造しては

楽しんでいました。

当時発売されたオーラバトラーのプラモは

全て購入しました。

f:id:hiroban-ch:20190815233634j:plain

 本編放送期間中はプラモや玩具は

不出来な物が多かったり

当時既にガンプラ人気が凄かったので

オーラバトラーが特別脚光を浴びる事は

無かったのですが

本編の放送が終了し終わってから、

オーラバトラーは

ある業界で大ブームが起きます。

ガレージキット業界です。

f:id:hiroban-ch:20190816002800j:plain

当時のプラモ技術では

オーラバトラーのような

曲面が多い有機的なメカを再現するには

金型の技術的な限界が多かったのですが、

シリコン型で人の手で量産する

ガレージキットは

オーラバトラーのような、

曲面の多い生物的な立体物はむしろ

得意分野と言っていい程、オーラバトラーは

ガレージキットに向いていました。

f:id:hiroban-ch:20190816002841j:plain

当時のガレージキット業界での

オーラバトラーは空前の大ヒットで

原型師はこぞって、

より有機的にアレンジした

オーラバトラーを造型し、客は有名原型師の

作った海洋堂やコトブキヤ製の

ガレージキットを好んで購入しました。

f:id:hiroban-ch:20190816003528j:plain

実は私も1987年頃の

ワンダーフェスティバルに

手製のオーラバトラーの

ガレージキットを作って

販売した事が有りました。

幸いな事に見事完売したのが

嬉しかったですね。

そんなガレージキット業界で

大人気だった1987年には、今だに

オーラバトラーのバイブル本として語られる

「オーラファンタズム」が発売されました。

出渕裕氏の描いたサーバインや

ヴェルビン等の

イラストが載っている本です。

私も当時の本を大切に保管しています。

さらにダンバインブームの波は

新作OVA3部作の発売までこぎつけます。

f:id:hiroban-ch:20190816004522j:plain

1980年代後半のオーラバトラーの

盛り上がりはそのまま一定層のファンを

確立させ2000年2月にはついにバンダイから

完全リニューアルしたプラモデルの

ハイグレードオーラバトラーシリーズが

発売されます。

f:id:hiroban-ch:20190816005759j:plain

そしていよいよ2012年10月13日に

ロボット魂の聖戦士ダンバインシリーズの

発売が開始されました。

その第1弾が今回ご紹介する

ロボット魂のダンバインです。

は~、やっとレビュー出来る所まで

話を持って来れました。

f:id:hiroban-ch:20190816010407j:plain

 冒頭でも触れましたが、今回ご紹介する

ロボット魂のダンバインは再販版です。

実は私、ロボット魂のダンバインシリーズを

購入し始めたのが2018年1月と、

まだ最近なのですが、現在所有している

ロボット魂のオーラバトラーはほとんどが

ヤフオクや転売店からです。

f:id:hiroban-ch:20190816014853j:plain

今回買った再販版の前に実は一度

初版をつかまされかけたのです。

そもそも初版と再販版の

何が違うのかと言いますと

つかまされかけた初版の写真が

残っているのでご覧ください。

開封はしていません。

f:id:hiroban-ch:20190816015244j:plain

パッケージ越しですが判ると思います。

腕の上腕部と足のひざ下の色が

おかしいでしょ。

塗装部分と未塗装の部分がクッキリで

2トーンカラーのようです。

再販版はボディが全塗装されています。

f:id:hiroban-ch:20190816020231j:plain

私は購入前に初版は買ってはいけない事を

調べて知っていたので、購入を検討してる

アマゾンマーケットプレイスのショップに

問い合わせました。

そうしたらショップからの回答としては

商品在庫はアマゾンの倉庫にあるので

確認は出来ないが未開封状態なら

返品可能ですと言われたので

安心して購入しましたが、送られて来たのは

見事に初版の2トーン仕様でした(笑)

f:id:hiroban-ch:20190816020743j:plain

ですのですぐさま返品して

購入し直しました。

2店舗目はハッキリと再販モデルですと

言い切って頂いてましたので

安心して購入して

無事再販モデルをGETしました。

一応書いておくと今回撮影したダンバインは

顔面に一部墨入れをしています。

目元周囲と口元周辺と額のマーク周辺です。

f:id:hiroban-ch:20190816021316j:plain

製品のままだとどうしても

顔面に物足りなさがありましたので。

その他は製品のままでありますが、

ロボット魂版ダンバインは

凄く良く出来ています。

オーラバトラーはこれまでの

立体作品の歴史的には、

生物的要素を強く押し出した

アレンジ造型が多く有り、むしろ

そういったアレンジ造型がうけた事で

ブームが起きたとも言えます。

f:id:hiroban-ch:20190816022245j:plain

しかし、ロボット魂版のオーラバトラーは

極力アニメ設定に忠実に再現する事を

コンセプトに設計されています。

そのコンセプトがオーラバトラーの場合は

逆に新鮮で、ダンバインの放送当時に

発売されたプラモ以降、決定版とも言える

設定画通りの立体物って

意外にも無かったのです。

f:id:hiroban-ch:20190816022718j:plain

2000年に発売されたリニューアルプラモ

HGABもまだアニメ設定画からすると

かなり懸け離れていましたし、

詰めが甘い点がまだまだ有り、

色々とアレンジも加えられていました。

しかしロボット魂版オーラバトラーは

今回のダンバインを始め発売されている

全てのオーラバトラーが

見事なまでアニメに忠実です。

f:id:hiroban-ch:20190816023515j:plain

コックピットハッチの開閉ギミックも

1/72キットでは再現不可能でしたが、

ロボット魂版はしっかり

再現されていますね。

ちなみにロボット魂版はスケール表記が無い

ノンスケール仕様ですが、

1/72キットよりは若干大きいようです。

f:id:hiroban-ch:20190816024534j:plain

見た目としては申し分無い

今回のダンバインですが

欠点はしっかりあります。

一番気になる点としては関節の緩みですね。

これは比較的初期に発売された

ロボット魂版オーラバトラーの多くが

抱える問題点であります。

特に股関節と腰関節の緩みが気になります。

但し、この問題点はある裏技で

解決出来るので現在私のこのダンバインは

関節はしっかりしています。

f:id:hiroban-ch:20190816025050j:plain

YouTube等でも関節に渋みを持たせる

裏技として結構紹介されている方法ですが、

「パーマネント マット バーニッシュ」

と言う画材用のニスを関節部分に

垂らすんですよね。

木工用ボンドをシャバシャバにしたような

液なんですが、それが乾くと

薄いゴム状になって固まるので

関節の渋み調整に丁度いいんですよ。

もし関節の緩みにお困りの方がおられたら

試してみてください。

f:id:hiroban-ch:20190816030008j:plain

と言う訳で今回、初めての

ロボット魂と言う事で

オーラバトラーダンバインのレビューを

させて頂きました。

ロボット魂と言えば

ガンダムアイテムがメインの商品として

数多くリリースされていますが、

アニメ設定を忠実に再現した

オーラバトラーに凄く魅力を感じたので、

私はコレクションし始めました。

f:id:hiroban-ch:20190816031520j:plain
TVシリーズのオーラバトラーで、

ロボット魂化されている物は

全てコンプリートしているので

仮面ライダーアーツと絡ませて少しつづ

レビューしていこうと思います。

仮面ライダーアーツと違って

オーラバトラーは

「聖戦士ダンバイン」と言う

一つの作品に登場するロボットですから

数的にはたかが知れています。

私が所有している数で言うと

現在オーラバトラー12体です。

少しづつレビューしていこうと思いますので

もしよろしければお付き合い頂けたらと

思います。

f:id:hiroban-ch:20190816030603j:plain

 今回も長い記事になってしまいましたが

もう3時間以上記事を書いています。

しかし、ダンバインはアニメも

立体の世界も大変好きなアイテムですので

時間を忘れて記事を書かせて頂きました。

仮面ライダーアーツ、

ドラゴンボールアーツ、

ロボット魂ダンバインと

紹介するアイテムが

どんどん増えてきました。

さて、次回は何をご紹介しましょうか。

是非、ご期待下さいませ。

ではまた次回、お会い致しましょう。