ヒロバン チャンネル

プレミアムバンダイのS.Hフィギュアーツ、ロボット魂等の商品レビューを致します。

魂SPEC × HI-METAL R ニューレイズナー レビュー

f:id:hiroban-ch:20201105234100j:plain

「グラドスから来た、僕の名はエイジ、地球は狙われている!」

f:id:hiroban-ch:20201107222752j:plain

皆様、ようこそお越しくださいました。

今回ご紹介するアイテムは

このブログ内で紹介するのは

初のブランドアイテムとなります。

魂SPECとHI-METAL Rと言う

プレバン2大ブランドがドッキングした

「魂SPEC × HI-METAL R」の

[蒼き流星SPTレイズナー]から

ニューレイズナーです。

f:id:hiroban-ch:20201107222720j:plain

f:id:hiroban-ch:20201107224638j:plain

まずはレイズナーの商品レビューの前に

[蒼き流星SPTレイズナー]と言う作品を

語らなければいけないでしょう。

[蒼き流星SPTレイズナー]は

1985年10月3日から1986年6月26日まで

全38話が作られ放送された

日本サンライズ(現サンライズ)作品です。

f:id:hiroban-ch:20201108020921j:plain

サンライズと言えば機動戦士ガンダムに

代表されるリアルロボットアニメが

有名ですが1980年台前半から

後半にかけて、多くのリアルロボットアニメ

が作られました。

作られたリアルロボットアニメを紐解くと

主に2人の巨匠監督に大別する事が出来ます。

(バイファム、ドラグナーの神田監督、

ゴーグの安彦監督等もおられますが)

f:id:hiroban-ch:20201108021045j:plain

ガンダム・イデオン・ザブングル・

ダンバイン・エルガイムを

作られた富野由悠季監督。

ダグラム・ボトムズ・ガリアン・レイズナー

を作られた高橋良輔監督。

f:id:hiroban-ch:20201108161909j:plain

f:id:hiroban-ch:20201108161944j:plain

高橋監督の作品は富野監督の作品と比べると

印象としては地味と言うか

現実的でリアルな作風な気がします。

富野作品が太陽なら

高橋作品は月のような・・・違うかな?

とにかく高橋作品て地味でリアルな印象で

ハマる人には本当にハマる。

f:id:hiroban-ch:20201108021326j:plain

ボトムズなんかはその象徴的な作品で

設定や演出、メカに至るまでとにかく

リアル志向な作品で娯楽的に奇をてらう所が

無いので広く受けいれられる作品では

無いですが好きな人は深く好きですね。

f:id:hiroban-ch:20201108130355j:plain

f:id:hiroban-ch:20201108162138j:plain

ボトムズのAT同士の格闘シーンなんかは

ローラーダッシュやアームパンチ等の

機関音しか聞こえない無言の戦闘が

本当にリアルで現実的で

カッコ良いんですよね。

富野作品は戦闘中に敵同士会話を

し過ぎるんですよね、吹き出し出まくりで。

f:id:hiroban-ch:20201108131842j:plain

そんな高橋監督の[蒼き流星SPTレイズナー]

もリアルな設定、魅力的なメカデザイン、

次もどんどん見たくなる連続ドラマ性と、

コアで間口が狭めの印象のある高橋作品の

中では恐らく一番とっつき易い

作品なのではないでしょうか。

f:id:hiroban-ch:20201108021430j:plain

f:id:hiroban-ch:20201108161505j:plain

私もこのレイズナーと言う作品は

リアルタイムで観ていて凄く好きになって

録画やDVDでも、もう何回も観ました。

上に連ねたサンライズ作品の中でも

トップクラスに好きな作品です。

いや普通に1番好きかも。

f:id:hiroban-ch:20201108021550j:plain

好きな要素は色々あるのですが、

まずは主人公エイジの魅力です。

「アルバトロ・ナル・エイジ・アスカ」

本作の主人公ですね。

彼は地球人の父と地球を侵略しようとする

グラドス人の母との混血児でグラドスで

生まれ育ちグラドス軍で教育を受けながら

地球に憧れを抱き、地球を愛する

芯の通った心優しい少年です。

ガンダムのアムロに爪のアカでも

舐めさせたい程の

志し高く良く出来た主人公です。

f:id:hiroban-ch:20201108021729j:plain

そして次の魅力的な要素は主人公メカ、

レイズナーの存在です。

SPT(Super Powered Tracer)

スーパーパワードトレーサーの略ですが

このSPTレイズナーがそれまでの

ロボットアニメには無い魅力が詰まっており

作品でも魅力全開で描かれていました。

f:id:hiroban-ch:20201108021859j:plain

f:id:hiroban-ch:20201108161757j:plain

まずはレイズナーに搭載された

メインコンピュータOS[レイ]の存在。

エイジを始めSPT搭乗者は対話式

コンピュータと対話しながら

SPTを動かし色々な情報を得ますよね。

「インフォメーションメッセージ・・・・」

「アラームメッセージ・・・・・」

「レイ!V-MAX発動!」「レディ」

とエイジが話すと答えてくれますね。

f:id:hiroban-ch:20201108022003j:plain

レイズナーと対話するのでは無くて、

あくまでレイズナーに搭載されている

コンピュータと対話すると言う点が凄く

リアルで声優の原えりこさんのレイの

コンピュータボイスが

心癒される反面、哀愁を感じておりました。

そして何と言っても[V-MAX]ですよね。

f:id:hiroban-ch:20201108022053j:plain

レイズナーの隠された能力「V-MAX」

一度発動するとレイズナーは蒼い光に包まれ

眼が赤く光りスピードもパワーも何倍にも

膨れ上がり危機を回避出来る。

「V-MAX」は当初、主人公エイジも

知らされていなかった機能で

レイズナーのレイとは別の裏のコンピュータ

「フォロン」が管理していて、

エイジの操縦に関係なく、レイズナーに

回避出来ないような危機が迫った時、

メインコンピュータがレイからフォロンへと

勝手に切り替わりフォロン自らの意思で

V-MAXを発動していました。

f:id:hiroban-ch:20201108022157j:plain

何故そこまでしてレイズナーを

守らなければいけないのか・・・

レイズナーには重大な秘密が

隠されているからなんですね~。

物語の根幹に関わる非常に重要な秘密が。

V-MAXを発動した後のレイズナーの

変貌っぷりは半端無く搭乗者にかかる負担が

絶大過ぎてエイジはV-MAX発動中は

当初気を失っていましたね。 

f:id:hiroban-ch:20201108144753j:plain

f:id:hiroban-ch:20201108161251j:plain

第15話「蒼き流星となって」では

エイジの先輩、ゲイルとの戦いで先輩とは

戦えないエイジの心が災いしてレイズナーは

ゲイルの乗るグライムカイザルに

撃たれそうになりますが、V-MAXが勝手に

発動してしまい、エイジが気絶中に

レイズナーはゲイルを死に追いやります。

この第15話はレイズナーファンの

人達の中では恐らく1位2位を争う

人気の回ではないでしょうかね。

f:id:hiroban-ch:20201108162325j:plain

f:id:hiroban-ch:20201108022400j:plain

さらにレイズナーの作品の魅力としては、

どんどん次が観たくなる話の展開が

実に上手いと思います。

レイズナーと言う作品は大きく2部構成で

大別出来ますが

特に前半1部の展開は面白いですね。

f:id:hiroban-ch:20201108022547j:plain

舞台は放送当時からしたら非常に近い

近未来1996年の国連火星基地が最初の舞台で

火星体験学校の生徒達16人が火星基地に

到着した所から物語は始まります。

しかし物語が始まった途端に事件が起こり、

地球侵略を目論んでいるグラドス軍のSPTと

グラドス軍を抜け出し地球に危機を知らせ

グラドスの地球攻撃を食い止めようとする

エイジの乗るレイズナーが火星基地の側で

戦闘を始めたのです。

f:id:hiroban-ch:20201108022650j:plain

火星基地のスタッフの大半は戦闘に

巻き込まれ亡くなり

体験学校の生徒も大半が亡くなり、

生き残ったのは体験学校の生徒5人と

引率のエリザベス、そして基地スタッフ

数名だけとなってしまいました。

f:id:hiroban-ch:20201108161627j:plain

f:id:hiroban-ch:20201108022907j:plain

基地の地下室に避難した生存者はあまりにも

突然の出来事と現実に絶望していました。

そこへレイズナーから降りてきた

一人の若者が地下室に入ってきます。

若者はこう言います。

f:id:hiroban-ch:20201108023052j:plain

「撃つな!・・・撃つな、

グラドスから来た、僕の名はエイジ、

地球は狙われている!!!」

f:id:hiroban-ch:20201108023132j:plain

もう第1話からどうなるのかハラハラの

展開が続いていくので連続で観ていても

全然疲れないんですよね。

どんどん先が観たくなる中毒性があるし、

物語の視点が基本的には体験学校の生徒達の

視点で展開していくので高橋監督の作品の

中では比較的、話的にはわかり易い方だと

思いますね。

f:id:hiroban-ch:20201108023302j:plain

f:id:hiroban-ch:20201108161132j:plain

レイズナーはまだまだ語らなければ、

語りたい所は沢山あるのですが、

レイズナーアイテムはまだ

今後に紹介する予定があるので、

また次回に取っておきましょうかね。

今回もチラチラ映っているキンキラキンの

アレをレビューする時にまた続きを

書きたいと思います。

f:id:hiroban-ch:20201108023412j:plain

さてそれでは今回の主役アイテムの

レビューをしていきましょうか。

改めて今回レビューするのは

魂SPEC HI-METAL R ニューレイズナーです。

あ~しまった、ニューレイズナーの

説明がまだでしたね。

f:id:hiroban-ch:20201108154658j:plain

f:id:hiroban-ch:20201108024710j:plain

ニューレイズナーは第37話でレイズナーが

ル・カインの駆るザカールに破れ、

大破したレイズナーに変わり、

レイズナーの戦闘データをコピー強化して

新たに設計された地球製のSPTで

メインコンピュータOSのレイ(フォロン)も

そのまま載せ変えられている。

f:id:hiroban-ch:20201108024802j:plain

f:id:hiroban-ch:20201108152239j:plain

 と言う事でニューレイズナーが

登場するのって実質最終回38話のみと言う

事になるんですよね。

NEWレイズナーって旧レイズナーと

基本的なデザインは継承しているので

部分的にしかデザインの違いが無いので

よ~く比較しないと区別が付かないですね。

f:id:hiroban-ch:20201108133226j:plain

f:id:hiroban-ch:20201108133451j:plain

ただレイズナーって最終回間際に

制作側の前代未聞のドタバタ劇が有り

相当滅茶苦茶な事になっているので

ま~その辺の事はザカールの時に

書かせて頂きましょう。

f:id:hiroban-ch:20201108030541j:plain

f:id:hiroban-ch:20201108160846j:plain

そんな訳で一応ニューレイズナーの説明は

出来たと思いますが、何故通常レイズナー

では無くてニューレイズナーを1発目に

レビューするのかと言いますと

 実は2007年2月と今から10年以上も前に

魂SPECのレイズナーが発売されたんですね。

その後、2015年に魂SPEC レイズナーV-MAX

パーツセットと言う物が発売されています。

この頃は私、プレバンアイテムには全く

目覚めていなかったので

買わなかったんですよね。

なので今回のNEWレイズナーが

初のご紹介となった訳ですね。

f:id:hiroban-ch:20201108134219j:plain

「魂SPEC × HI-METAL R ニューレイズナー」

プレミアムバンダイ 魂ウェブ商店

予約限定商品

発売は2020年9月17日発送開始 

価格は税込み14300円です。

魂SPEC ニューレイズナーとしては今回で

3回目のリニューアルとなるのですが、

ブランド名にHI-METAL R が

追加されましたが何がこれまでと違うのか?

バンダイの説明としては

「かつて発売された魂SPEC レイズナーを

2020年にふさわしいクオリティで

リニューアルした」と書いてあります。

全身のほとんどの関節内部にPOM素材と言う

物が使われているらしくHI-METAL Rと同等の

高い保持力と耐久力を会得しています。

装甲パーツはボディに固定する方式に

変わっていて可動アクション最優先の

商品となったようですね。

外観面でも改良見直しがされていて

顔面パーツもよりレイズナーらしく

改良されています。

f:id:hiroban-ch:20201108135609j:plain

なるほど確かに過去の 魂SPECと比較すると

顔がよりレイズナーらしくなっていますね。

f:id:hiroban-ch:20201108135929j:plain

 

f:id:hiroban-ch:20201108140056j:plain

f:id:hiroban-ch:20201108140132j:plain

f:id:hiroban-ch:20201108140157j:plain

f:id:hiroban-ch:20201108140222j:plain

箱はこんな感じで商品が入っている箱とは

別にレイズナーとザカールの絵柄が入った

スリーブが付属していて2体分がスッポリ

収まるようになっています。

ザカールも買えばスリーブにピッタリ収まる

と言う心くすぐる仕様となっていますが、

お判りだと思いますが私は既にザカールも

買って到着しておりますので、まんまと

バンダイさんの戦略に

はめられたと言う事です(笑)

f:id:hiroban-ch:20201108141053j:plain

f:id:hiroban-ch:20201108141229j:plain

箱から出すと一通りの中身はこんな感じで

レイズナー本体とレーザードライフルや

交換手首等が付属していますが、

一際眼を引くのがレイズナーを支えている

ディスプレイスタンドです。

コレ劇中音声が流れるようになっており

オープニング

「メロスのように-LONELY WAY-」

V-MAX発動時にかかるBGM

「迫り来るものへ」の2曲を収録

f:id:hiroban-ch:20201108141841j:plain

そしてレイ役の原えりこさんが新規に

収録した「レイのメッセージボイス」

が3パターン入っています。

●「インフォメーションメッセージ」

●「アラームメッセージ」

●「エスピーティーイッキ、

レンジスリーニカクニン

レンジツーニセッキン、

レンジワンニシンニュウ

さらに戦闘効果音も数パターン入っていて

BGM、ボイス、効果音が別チャンネルの為に

音を組み合わせて劇中のような音を

再現させる事が出来ますね。

これはかなりファン心をくすぐります。

f:id:hiroban-ch:20201108143307j:plain

f:id:hiroban-ch:20201108143242j:plain

本体ギミックとしては当然、

頭部コックピットキャノピーが開閉して

エイジを眺める事が出来ます。

f:id:hiroban-ch:20201108143946j:plain

改修されたと言う顔面は・・・確かに

設定資料と言うよりは劇中に非常に近い

感じで、確かにレイズナー顔していますね。

うん、良い顔です。

f:id:hiroban-ch:20201108144322j:plain

f:id:hiroban-ch:20201108144356j:plain

f:id:hiroban-ch:20201108022250j:plain

さらにギミックとしてはV-MAX発動終了時の

本体冷却パネルが全身展開しますね。

もはやこの辺りのギミックはこのご時勢では

当たり前かもしれませんね。

f:id:hiroban-ch:20201108145035j:plain

過去の魂SPECレイズナーから装甲パーツは

本体固定される仕様に変更と書いてましたが

足の装甲パーツだけは取り外せます。

内部フレームはダイキャスト製なので

全長15センチ程度の

本体の割には結構ズシリと重いですね。

f:id:hiroban-ch:20201108145511j:plain

f:id:hiroban-ch:20201108150014j:plain

さすが可動重視の仕様変更がされていると

言うだけあって各関節は可動範囲が広くて

レーザードライフルを構える

ポーズも自然に決まります。

f:id:hiroban-ch:20201108151254j:plain

f:id:hiroban-ch:20201108151358j:plain

各関節の保持力を強化したと

うたっているだけの事は有りズッシリと

重たい本体にも関わらず各部の関節保持力は

相当高くて決めたポーズを

しっかりと支えます。

f:id:hiroban-ch:20201108152146j:plain

f:id:hiroban-ch:20201108152310j:plain

プロポーションも頭でっかちなレイズナーの

特徴的なプロポーションをしっかり

再現していて良いですね。

大河原先生の描いた設定画のレイズナーは

もっと頭でっかちなんですが・・・

f:id:hiroban-ch:20201108152739j:plain

劇中イメージとの丁度良い落とし所としては

今回位のプロポーションが一番しっくり来る

と個人的には思います。

劇中でも第1話とかは設定画のイメージで

顔も大きく描かれてはいるんですが、回が

進むにつれてリファインされて行きました。

さて全体としては良い出来だった

このレイズナーですが

残念ポイントも明確に有ります。

f:id:hiroban-ch:20201108153620j:plain

f:id:hiroban-ch:20201108153718j:plain

上2枚の写真を見ていただくと判りますが

巨大なビスが背後にしっかり確認出来ます。

場所としては両肩背面、大腿部付け根背面、

お尻中央に1本、背中上部左右です。

これはちょっと詰めが甘いと

言わざるを得ないですね。

f:id:hiroban-ch:20201108162634j:plain

f:id:hiroban-ch:20201108160735j:plain

あとは各ディテールの微妙な甘さ。

最新のこういったアイテムと比較すると

基本設計が10年以上前と言う事で、

どうしてもパーツの甘さを感じます。

まだレビューはしていませんが2020年に

購入したHI-METAL Rのエルガイムと

どうしても比較してしまいますが

やはり最新設計のHI-METAL Rと

ベースが2007年発売の後付けHI-METAL R

とではやはり違いを感じます。

f:id:hiroban-ch:20201108155506j:plain

f:id:hiroban-ch:20201108155626j:plain

と言う事でお送りして参りました

今回のレビューは如何だったでしょうか?

魂SPEC × HI-METAL R ニューレイズナー、

個人的には総合的には気に入りました。

レイズナーの立体物には思い入れが

有ったので発表されるやいなや予約

いれたんですが、概ね満足ではありますね。

ただ初めて開封した印象は「小さ!」

と思いました。

HI-METAL Rエルガイムはもっと

大きかったので落差を感じましたね。

これで14300円はちょっと高いなと

正直感じましたね。

f:id:hiroban-ch:20201108160602j:plain

さてザカールもそのうちレビューしますが、

他にもう1点、レビューしようと思っている

過去に組んだレイズナー関連物が

出てきたので

レビューしようと思っています。

f:id:hiroban-ch:20201108160636j:plain

ホントは今回の更新中でオマケ程度に

載せようかと思っていたんですが、

いや勿体無いと思い直し

別レビューする事にしました。

こっちは近いうちにレビューしたいと

思っております。

それでは!!!