ヒロバン チャンネル

プレミアムバンダイのS.Hフィギュアーツ、ロボット魂等の商品レビューを致します。

S.H.Figuarts 真骨彫製法 仮面ライダーオーズ タジャドルコンボエタニティ レビュー

皆様ようこそお越し下さいました。

今回ご紹介するアイテムは

S.H.フィギュアーツ 真骨彫製法

仮面ライダーオーズ

タジャドルコンボエタニティです。

タジャドルコンボエタニティは

オーズ10周年を記念した完全新作の続編

「仮面ライダーオーズ 10th 復活のコアメダル」

で登場したタジャドルコンボの強化形態

にしてオーズ最後のフォームです。

タジャドルコンボエタニティを語る上で

どうしても「復活のコアメダル」の作品を

語らない訳にはいかないので

この先雑談レビューを書いていく中で

間違いなくネタバレが

含まれてくると思います。

ネタバレを見たくない方はココで

記事を読むのを一旦ストップして頂いて、

作品を御覧頂いた後に

御覧頂きますようお願い致します。

皆さん「復活のコアメダル」は

御覧になられましたか?

ネタバレOKの方がここからの記事を

見て頂いていると思うので

殆どの方が御覧になられているのではと

思いますが、作品に関して

どういう感想を持たれましたでしょうか?

いや~なかなかの問題作だったのは

間違い無しですね。

私は配信が開始されてすぐにアマプラで

作品を購入して1回観て

今回の真骨彫版をレビューしようと

写真撮影しながら2回目を観て

この記事を書く前にもう1回観て、

合計3回作品を観させて頂きました。

さすがに2回3回見返した時は話を

知っているのでショックは無かったですが、

1回目の初観した時は

大変ショックを受けました。

制作陣が仮面ライダーオーズを

完全に終わらせると言う趣旨で

制作された作品だっただけに、確かに

その目的は達成された内容には

なっていたと言えるのではありますが

終わらせ方がハッピーエンドなのか

バッドエンドなのかで多くのファンの

受け止め方は大きく変わって来ますが、

仮面ライダーオーズに関しては残念ながら

バッドエンドと言う印象を多くの方が

感じられたのではないかと思いますね。

昭和仮面ライダー作品の、

ライダーが敵組織を壊滅したから

ハッピーエンド等と言う単純な事では無く

平成仮面ライダーになってからは

複雑なストーリーの伏線

複雑な人間関係が有り、

また主人公の物語の中での立場も多様化し

何をもってハッピーエンドなのか

何をもってバッドエンドなのか

と判断に迷う、観た人によって

HAPPYだったのかBADだったのか

判断の分かれる終わり方をした作品も

いくつか有りました。

TVシリーズに絞ってBAD寄りだったと

個人的に感じた作品としては

龍騎、555、ブレイド、ディケイド・・・

平成1期が多かった印象です。

特にディケイド、あれのTV本編の終わり方、

あれは誰がどう観てもBAD ENDでしたよね。

龍騎、555、ブレイド・・・

平成3、4、5作品、立て続けにBAD

と言うか、すっきりしない終わり方

だったと個人的には感じてしまします。

この3作品はどちらかと言えば

ドロドロとしたキャラクター同士の対立が

印象深かった作品達だったので

終わり方もその傷跡を残すような

終わり方だったと思います。

そう言った意味では

仮面ライダーをリセットしたいと

完全新生として掲げて発表された

「仮面ライダー響鬼」は流れを変えた

清々しい作品だったと個人的には

思っていますが角度を変えて考えると、

「仮面ライダー響鬼」ですら決して

ハッピーエンドでは無かったとも言えます。

何故なら響鬼達、鬼の敵

魔化魍は消滅していないのですから。

遥か昔から存在し、そしてこれから未来も

出現し続ける魔化魍に対して魔化魍 対 鬼達の

戦歴のほんの1年程度を

切り取っただけの作品が

「仮面ライダー響鬼」ですから、

BADとは言わなくても決して

HAPPYで完結した終わりでも

無かったのではないでしょうか。

さて話をオーズに戻しましょう。

TVシリーズではアンクは消滅?

したとはいえ未来を感じられる、

個人的には良い終わり方をしたと思う

「仮面ライダーオーズ」でありました。

アンクが死んだ現実を受け止めながらも

前を向いて旅をする映司や

平和な日々を取り戻した仲間達の

映像が最後に映り

バックには大黒摩季さんの主題歌

「Anything Goes!」が軽快に流れて、

物語を閉じるエンディング曲としても

大変画にマッチしていて

良かったでしたね。

所が「復活のコアメダル」ですよ。

あくまで個人的な感想ですが

こんな作品を作ってオーズ完結編と

謳う位ならTVシリーズのまま、

そ~っとしておいて欲しかった。

私個人的にはかなり否定的な作品でした。

TVシリーズのまま終わってくれていれば

その先はいくらでもファン一人一人の描く

希望に委ねられたんですよ。

しかし「復活のコアメダル」でこんな明確な

BADを迎える終わり方を作ってしまうと

この先のライダー作品の

客演も登場出来ないですし、

それよりも何よりも、これまでの

「仮面ライダーオーズ」と言う

作品が作り上げてきた作品イメージも

正直自分の中で崩れてしまいました。

最後に映るアンクと比奈ちゃんの

悲しい表情が写りながら

「Anything Goes! 10th mix」が

エンディングとして流れますが

TVシリーズとは打って変わって

全然画にマッチしていません。

バラード調にアレンジしているとは言え

元々が軽快でPOPな

メロディーラインの曲なのに

アンクと比奈ちゃんの悲しい表情・・・

もう面倒なのでハッキリ書きますが

主人公、映司が死んで終わると言う最後に

何の前向きな明日があるのでしょうか?

そこで「Anything Goes! 」が流れても

全然曲と物語の現実とが

全く合っていません。

何て言う作品を作ってくれやがったんだと

感じずにはいられません。

それと実質1時間程度の作品なので

色んな事を深く掘り下げる事が

難しいのかもしれませんが

10年ぶりに登場させたキャラが

こんな扱いかと残念だったのが

ヒロインの比奈ちゃんでした。

今作で殆ど存在感が無かった。

感情の起伏も少なくて、最後のシーンも

映司に声をかけるでもなく、

ただ少し涙を流すだけ。

「え?映司が死んだのに手を握って涙流すだけかい!」

比奈ちゃんの今作での演出には

かなり不満でした。

それと今作の為に登場させた新しいバース

仮面ライダーバースXも全く見せ場無く

敵にやられるばかり。

少し位は見せ場が有っても

良かったのではないか。

バース2人組みはとにかく弱かった。

バースのあまりの弱さを見ていると

仮面ライダーアギトのG3を思い出します。

有機ライダーのアギトの強さに対して

人工ライダーのG3が弱いと言う

関係性に似ていますね。

あと文句を言いたいのは

映司が助けた女の子。

あの少女は一体何なんだ!

少女をかばった為に映司が!

でもま~そのシーンはいいとしましょう。

最後のシーンです、映司が死ぬ直前に、

かばった時と同じ汚れた服のまま

母親と登場して、

絶命しかけている映司をただ見ているだけ。

何なんだ!あの親子は!

演出としては

映司が命をかけて守った女の子は

無事だった事を映司が安心した上で・・・

と言う事なんだとは思いますが、

親子の登場が明らかに浮いていました。

今回の作品で良かった点を挙げるとすれば

良くも悪くも1時間退屈せずには

観れる内容では有った事。

良くも悪くも

忘れられない作品内容であった事。

ここからは皮肉無しに

映司役の渡部秀さん、

アンク役の三浦涼介さんの

迫真の演技が素晴らしく、またお二人共、

10年経ったとは思えない若々しさだった事。

そしてタジャドルコンボエタニティが

カッコ良かった事。

出番が超短かったのは不満でしたが。

ネタバレ有りだと言っているので言うと

タジャドルコンボエタニティは

アンク主体で変身したオーズと言う事で、

グリード態のアンクの

デザイン、カラーを色濃く反映させた

タジャドルの容姿となっています。

さてこのままの流れでアーツレビューに

入っていこうかと思います。

S.H.フィギュアーツ真骨彫製法

仮面ライダーオーズ

タジャドルコンボエタニティ

プレミアムバンダイ 魂ウェブ商店

受注予約商品

価格:税込み9900円

発売:2022年9月発送商品

この商品、受注人気が非常に高く

一次受注が瞬殺で締め切られ

私は二次受注で

タイミング良く予約が出来たので

11月に商品が送られてきました。

箱を開封すると中身はオーズ本体と

手首パーツ

タジャニティスピナー

オースキャナー

タカ クジャク コンドル

各エタニティコアメダル

タジャニティスピナー用コアメダル4枚

実物と見紛う程の

素晴らしい造形プロポーションです。

ベースとなったアーツは

真骨彫オーズ タジャドルコンボです。

タジャドルと比較するとこんな感じです。

大きな違いは額の装飾の追加

肩首アーマーの追加

背面の5本の羽

5本の羽の取り付け部分はこんな感じで

真ん中が01、次の外側が02

一番端が03と番号がふられています。

接続部分はボール状になっていて

負荷のかかる無理な方向に動かすと

外れる設計になっていますが

1本1本は殆どブラブラで躍動感ある

形状固定が出来ないのは不満点ですね。

タジャニティスピナーの比較です。

造形的には特に変更点は無いようです。

今回はコンボチェンジ遊びは

殆ど行わなかったですが

タジャドルの首だけを付け替えて

みたんですが全く全然違和感無し。

エタニティのボディに馴染みきっています。

タジャニティスピナーは劇中同様に

カバーが開いてコアメダルを収納出来ます。

真骨彫オーズは発売がかなり優遇されており

どのコンボも非常に出来がいいですね。

まさに

「真骨彫オーズにハズレ無し」状態です。

真骨彫バースも発表されてほしいですね。

劇中での活躍時間が非常に短かったですが

アンクが変身した割には

華麗な舞が印象的でしたね。

ただ今回このアーツを撮影して

感じた事としては

いつものライダーアーツの撮影に比べて

妙に撮影し難かったんですよ。

それは何故かと言いますと・・・

タジャドル系は顔面がクリアーパーツで

覆われているんですが、

このクリアーパーツがくせ者で

ライダーの綺麗な複眼が

クリアー膜が邪魔して複眼を綺麗に

鮮明に撮影出来ないんですよね。

曇って見えたり光が反射したりで

結構タジャドル系の撮影は難しいですね。

ライダーアーツの場合、他がイマイチでも

目がキラキラ綺麗に撮れていれば

それっぽく綺麗に見えるモンですが

タジャドルエタニティはその逆で

全身はキラキラ華やかで綺麗ですが

目が曇りがちで、目を綺麗に写そうと思うと

全体が露出オーバーになりがちになったりで

意外と苦労しました。

なのでいつも以上に今回の写真は不満が多いです。

あとイマイチだった点はと言うと上でも

書いた5枚の羽がポーズ固定出来ない点。

5枚を均等に扇状に広げて

固定したいのですが

とても無理でブランブラン状態です。

とは言え全体的な完成度は大変高くて

劇中再現性も凄く高いので

個体の満足度は個人的に高いと言う事で

高いの3連発は非常に良いのですが・・・

このアーツ、税込み9900円、

1体1万円もするアーツです。

価格から考えると個体の出来は

良くて当然と言えなくもありません。

あとはこのタジャドルエタニティが

「仮面ライダーオーズ」の完結編にして

最後に活躍したオーズ、そして

賛否を巻き起こす問題作に

登場したと言う事が個人的に

素直な気持ちでアーツを見れないのも

正直な思いであります。

皆さんは「復活のコアメダル」

どう言う思いで捉えておられるでしょうか?

それではまた。