今回ご紹介する
仮面ライダーフィギュアーツは
真骨彫製法の仮面ライダーカブト
ライダーフォームです。
発売は2014年3月29日でした。
真骨彫カブトのレビューの前に
まずは「仮面ライダーカブト」について
触れておきましょう。
仮面ライダーカブトは
2006年1月29日から全49話が
放送されました。
前作「仮面ライダー響鬼」 は完全に
仮面ライダーの名前からは
懸け離れた設定やデザインを
採用していましたが
カブトは素直に仮面ライダーだと思える
デザインや内容だったと思います。
そして仮面ライダーカブトの魅力を
引き立たせる幾つかの要素がありました。
一つはキャストオフと言う
2段階変身の要素。
そして何と言ってもカッコ良かった
演出として際立っていたのが
クロックアップですよね。
クロックアップをSETすると一定時間、
超高速移動が出来て
瞬時に敵を粉砕出来ると言う機能ですが、
映像上ではクロックアップの演出は
2パターンありました。
通常の時間軸でライダーが
超高速移動する見せ方と
高速移動中のライダーを通常の動きとして
見せて、周囲を超スローモーションで
映す見せ方です。
後者の周囲が超スローモーションで
映像が流れる演出は
まるでマトリックスのようで
非常にカッコ良かったですね。
そしてキャストオフですが、
私は前作の響鬼の放送当時、
友人から
「次の新ライダーは脱皮するらしいぞ」
とメールをもらって、「仮面ライダー真」
のような何かグロテスクなライダーを
想像したのを覚えています。
蓋を開ければ想像とは真逆のメカメカしい
かっこ良いデザインだったので
ホッとしました。
あと語りたかったのが
「ライダーキック」です。
通常、「仮面ライダー」のライダーキックは
己の肉体を使って
敵に向かって浴びせる物ですが、
仮面ライダーカブトのライダーキックは
概念を完全に変えましたね。
ライダーキックはカブトゼクターの
スイッチを123と押して
「ライダーキック」と発する事で機能が
発動してライダーキックを繰り出せる。
「ライダーキック」を
機能の一つとした所が画期的で
他のライダーのようにキックを
当てに行くのでは無くて、
背中を見せながらかかってきた敵に
「やられに来い!」と言わんばかりに
振り向きざまに回し蹴り一発
カウンター攻撃!。
こんなクールでシブいライダーキックは
後にも先にもカブトだけです。
そして「ライダーキック」とつぶやく演出。
シブ過ぎますよ。
「ライダーキック」と言葉を発する
ライダー自体、平成ライダーでは
カブトだけなんじゃないでしょうかね。
昭和ライダーまでさかのぼると、
恐らくBLACK以来なんじゃ無いかと。
仮面ライダーカブトは前作の響鬼とは
打って変わって都会が非常に似合います。
第2話での専用バイクである
カブトエクステンダーで高速道路を
疾走するシーンはしびれる程
カッコ良かったです。
まだ仮面ライダーカブトの
第2話を見られていない方は
是非第2話を見てください。
カブトが超カッコいいです。
YouTubeでも無料配信されています。
そして水嶋ヒロさん演じる主人公の
天道総司と言うキャラ。
超完璧主義の破天荒な俺様キャラで、
それまでの主人公ライダーには
居なかったキャラクターでした。
そんな自分の中でもかなり好きな
平成ライダーである
「仮面ライダーカブト」ですが、
そろそろ真骨彫製法のカブトの
話題に移りましょう。
真骨彫製法の仮面ライダーカブトは
真骨彫製法の記念すべき
第一弾として発売されました。
求めたのは劇中プロポーションを目指した
「本物感」です。
商品説明を引用すると
キャラクター画像資料を元に、
スーツアクター本来のプロポーションを
割り出し、劇中プロポーションと
フィギュアとの理想のバランスを検討・
追求し素体試作を製作。
更に「人体」のプロポーションの
流れを造形に反映させるため、
骨格から見直して造形を重ねていくという
“真骨彫製法”が編み出された。
と言う事だそうです。
真骨彫カブトが発売された2014年当時、
S.H.フィギュアーツと言う物は
リアリティを追求する面もありましたが
種類を多く発売すると言う
コレクション性を追求するあまり、
一商品一商品の完成度、本物感と言う物は
お世辞にも有るとは言えないレベルの物が
ほとんどだったと思います。
少なくとも2014年以前に発売されていた
S.Hフィギュアーツの
仮面ライダーシリーズはハッキリ言って
不出来な物ばかりだったと思います。
そんなS.Hフィギュアーツ界に
旋風を巻き起こす最初となったのが
真骨彫製法の第1弾として発売された
仮面ライダーカブトでした。
当時発売されていた
仮面ライダーアーツと比較したら
プロポーションに対する解釈、
可動フィギュアとしての可動ギミックの
解釈が比較にならない程に進化していて
こだわりのレベルが全然違っていました。
そりゃ~ま~、
2019年の今の肥えた眼でこのカブトを見ると
色々とイマイチなポイントは有ります。
一応個人的なイマイチポイントを
挙げておきますと
●複眼の面積が小さい。
●股関節部分の処理がイマイチ。
●太ももに厚みが足りない。
●ヒジ、ヒザ関節部分が見た目に
絞込み過ぎてる。
●手首交換のジョイントが
他のアーツとは違う。
●マスク横のパーツ分割線が凄く目立つ。
と言ったような今となっては
イマイチなポイントは
有るには有るのですが、それはカブトの後に
発売された真骨彫の響鬼、クウガ、
ディケイド、Wのさらなる完璧さ、
最近発売されたウィザードやキバの
究極の完成度が凄すぎるからであります。
欲を言えば真骨彫カブトのバージョン2を
出して欲しい気もしますが
それを出す位なら昔の不出来なアーツしか
無い555やブレイド、フォーゼ、龍騎、
電王辺りを早く真骨彫で
出して欲しいですね。
今の眼で真骨彫カブトを評価すると
微妙な所も有るには有りますが、
真骨彫カブトが発売されて以降の
S.Hフィギュアーツは明らかに完成度が
飛躍的に良くなって行った事は
間違いの無い事実ですから
真骨彫カブトが後のフィギュアーツを
変えた貢献力は大きいと思います。
そんな訳で今回は真骨彫製法の
仮面ライダーカブト ライダーフォームを
レビューさせて頂きました。
本業が非常に忙しくなって来た為、
なかなか撮影する時間、記事を書く時間が
とれなくなってきましたが、
精一杯がんばりますので引き続き
よろしくお願い致します。
私、買っているフィギュアーツは何も
仮面ライダーだけではございませんで、
色々手を出したりしてますので
近々そういった物も
ご紹介していこうと思っております。
ではまた次回、
ご覧頂けたらめっちゃ嬉しいで~す。
それでは!!!