ヒロバン チャンネル

プレミアムバンダイのS.Hフィギュアーツ、ロボット魂等の商品レビューを致します。

志村さん、ありがとうございました。

f:id:hiroban-ch:20200407233457j:plain

偉大な日本の喜劇スター、志村けんさんが2020年、3月29日に天国へ旅立たれました。

若い世代の方々の志村さんの印象ってどういった印象なんでしょうか。

時折、面白い事を言う温厚なおじさんのイメージでしょうかね。

私は1970年、昭和45年生まれです。

私の世代前後の生まれの人なら恐らく皆さん、志村さんの底抜けの笑いと共に育ってこられたのではないでしょうか。

国民的お化け番組「8時だよ!全員集合」、私が物心付き出した頃には既に番組はやっていましたが、志村さんがドリフターズに正式加入する以前の荒井注さんが居た頃は私の記憶にはありません。

私の全員集合の記憶の原点は志村さんが東村山音頭で大ブレイクし出した頃でした。

f:id:hiroban-ch:20200407235908j:plainそれ以降の志村さんの勢いと言ったら飛ぶ鳥を落とす勢いで、どんどん新しいギャグを生み出して、見る見る大人気のお笑いスターになっていかれました。

f:id:hiroban-ch:20200407235941j:plain

「カラスの勝手でしょ。」

f:id:hiroban-ch:20200408000052j:plain

「あ~あ」

f:id:hiroban-ch:20200408000132j:plain

「ヒゲダンス」

笑いのセンス、子供を引きつけるセンス、流行を生み出すセンスがずば抜けていて私は志村さんの直撃世代でしたので本当に志村さんのギャグには影響を受けました。

私は関西で生まれ育ったので関西のお笑いを見て育ってきました。

吉本新喜劇で育ち、吉本芸人さんの漫才で育ちました。

しかし「8時だよ!全員集合」と言う番組は土曜日の8時と言う時間帯もあったとは思いますが、関西のお笑い番組とは違った特別感がありました。

私と同世代の人なら分かってくれる人も多いと思いますが、土曜日の夜と言うと番組視聴スケジュールが定番化されていて

19:00「まんが日本昔ばなし」

19:30「クイズダービー」

20:00「8時だよ!全員集合」

21:00「Gメン75」

22:00「ウイークエンダー」

これがわが家の土曜日の定番でした。

まだ小学1、2年の私にはGメンやウイークエンダーは少々おませな感じですが、十分理解して観ていました。

少し話しが脱線しましたが志村さんは昭和50年代前期から中期にかけて、それは凄い人気でしたが、この頃のドリフターズ人気自体が物凄くて、大好きだった番組が「飛べ!孫悟空」です。

f:id:hiroban-ch:20200408002231j:plain

ドリフターズが声をあてた西遊記をモチーフにしたお笑い人形劇だったんですが、これが楽しくて楽しくて、主演の孫悟空を志村さんが演じておられてて時々鼻が取れるのが面白くて、加藤茶さんは西遊記の主要メンバーでは無くて当人のギャグキャラだった酔っ払いオヤジのキャラ「カトー」として登場していましたね。

あと三蔵がまたがる馬にはドリフターズ第6の男「すわしんじ」さんが演じておられて自身お得意の「ナハハハハ!」と甲高い笑い声が馬役にピッタリでした。

主題歌「スーパーモンキー孫悟空」はピンクレディーが歌っていて軽快で覚えやすいメロディーでした。

番組の挿入歌でドリフターズが歌う「ゴーウエスト」も大好きで良く歌っていました。

f:id:hiroban-ch:20200408003318j:plain

「ニンニキニキニキ、ニンニキニキニキ、ニニンが三蔵、ニンニキニキニキ、ニンニキニキニキ、ニシンが悟空」♪

この記事を書いてる時点でもまた歌が頭から離れなくなりました~。

番組のスポンサーがヤンマーだったので小林旭さんの歌で「燃える男の~赤いトラクター~、それがお前~だぜ~♪」ってCMも良く覚えています。

そして同時期に始まったドリフターズの看板番組「ドリフ大爆笑」です。

f:id:hiroban-ch:20200408004028j:plain

月1回放送される2時間番組ですが、これぞドリフのコントだ!って事で名作コントが次々と送り出されました。

私個人的にも「8時だよ!全員集合」よりも「ドリフ大爆笑」の方が好きでした。

全員集合はお客さんを入れた舞台でのお笑い劇ですが、ドリフ大爆笑はスタジオコントでお笑い劇とは違った多彩な細かい笑いが大好きでしたね。

私がドリフ大爆笑で好きだった志村さんのコントは沢田研二さんとのかけ合いコントや

f:id:hiroban-ch:20200408005125j:plain

バカ殿の原点とも言えるコントで、特に腰元に由紀さおりさんが登場する時は(と言うか一時期レギュラーかって位、毎回出ておられた)二人のかけ合いが最高で、必ず志村さんが由紀さん演じる腰元に年齢を聞いて、由紀さんが「15でございます。」とサバを読むと「シャキシャキシャキシャキ~ン」と音が鳴って、

f:id:hiroban-ch:20200408005706j:plain

「てめ~15の女がももひきなんか履くかこのヤロー!」とか言って刀で由紀さんをぶった切ろうとする定番のかけ合いが最高に楽しかったですね。

その後の「カトちゃんケンちゃんごきげんテレビ」や「志村けんのだいじょうぶだ~」とそれはそれは志村さんのお笑いコントは人の心をわしづかみしましたね。

意外なのが志村さんは普段は凄く紳士で優しく大人し目の人だと言う事。

そのギャップとお人柄が志村さんの魅力だったのかもしれませんし、日本国民を夢中にさせた要因だったのかも知れません。

最近の志村さんと言うと「天才!志村どうぶつ園」の園長として動物とたわむれ、後輩タレントからも愛される、若い頃から比べたら落ち着いた雰囲気の志村さんを思い浮かびますが、志村さんの芸能生活の歴史が、私の人生のテレビ史の全てと言っていい程、私は志村さんを始めドリフターズに育てられてきました。

志村さんとは一度もお会いした事は無かったですがテレビを通じて私の人生の中に確実にドリフターズの笑い、志村さんの笑いは刻まれています。

本当に突然、この世を去られた衝撃は大きかったですが、偉大な方って何故、この世を去られてから偉大さに気付かされるんでしょうか・・・・・

「志村けんさん・・・46年間も日本中に笑いを届けて頂き、ありがとうございました。」