「ビアレスを手に入れてこんなに早く貴様に再会出来るとは思わなかったよ、ショウ」
皆様、ようこそお越し下さいました。
予定より更新が遅れて申し訳御座いません。
前回のレプラカーンレビューから約半年、
久しぶりのオーラバトラーのレビューです。
今回レビューするアイテムは
ロボット魂 SIDE AB
オーラバトラー ビアレスです。
オーラバトラービアレスは主人公ショウが
所属するニー・ギブンがリーダーとなる
ゼラーナ隊と敵対するアの国の国王となった
野心家ドレイク・ルフトと同盟国である
クの国で独自に開発されたオーラバトラー。
初登場は第24話「強襲対強襲」
搭乗者は主にトッド・ギネス 。
トッドはショウ・ザマと共に
バイストン・ウェルに召還されてしまった
三人の地上人(びと)の一人で、ショウが
ラース・ワウを脱出するまでは
味方同士でしたが、ショウがドレイクの
野望に疑問を感じ、ドレイク軍を
抜け出してニー・ギブンのゼラーナ隊に
ついてからはショウを憎み
ライバル視するようになります。
元々ドレイク側にショウが居た時から
トッドとショウは反りが合わず
トッドは日本人のショウの事を最初
「ジャップ、ジャップ」と小馬鹿にしては、
よく口喧嘩をしていましたね。
そして元々持っていたオーラ力(ちから)が
ショウの方が高くオーラバトラーの操縦も
ショウの方が優れていた事からトッドは常に
ショウをねたましく思っていました。
特にトッドは地上界ではアメリカ空軍の
パイロット候補生だった事から飛行メカを
操縦する事に対してはプライドが有った。
しかしド素人のショウの方が聖戦士としての
適性が高かった事からトッドは相当
面白く無い心境だったと思われます。
そんなショウがドレイク軍を抜け出し
ニー・ギブンのゼラーナ隊へ行き敵対関係に
なった事からトッドは一気にショウを
一方的にライバル視するようになります。
しかしショウとの戦いにおいてトッドは
連敗に次ぐ連敗、さらにトッドを
焦らせたのがドレイクがシルキーを使って
呼び寄せた新たな地上人の存在でした。
しかも新たな地上人の中にアメリカ空軍時代
の先輩アレン・ブレディが居たのです。
これまでろくな手柄をあげられていない
トッドは、ガラリアとの共同作戦で
今度こそは手柄を取ろうとこれまでに無い
執念でゼラーナ隊に襲い掛かります。
しかしまたしてもトッドはダンバイン戦で
ショウに破れ、大破したドラムロから
外へ放り出され森の中へ落ち、
瀕死の重傷を負います。
死にかけていたトッドを発見したのは
ニクス・ティタンと言うバイストンウェル
に住むコモンの貧しい女性。
実は彼女、元はマーベルを地上界から
バイストンウェルに召還させた
ナックル・ビーと言うエ・フェラリオ
でしたが召還させた罪でジャコバ・アオン
によって人間に生まれかえられてしまい、
コモンの世界へ落とされました。
そんなニクスは重傷のトッドを自分の小屋へ
連れて行き彼を手厚く看病し続けました。
ニクスの決死の介抱によってトッドは完全に
傷が癒え、ニクスの静止を振り切って
トッドはニクスに別れを告げます。
トッド:「おーニクス、世話になったな。」
ニクス:「トッド~!!!」
トッド:「この機械も、俺の為に盗んで来てくれたんだろ、感謝してる。出世したら綺麗な小屋を建ててやる、楽しみに待ってなって。」
ニクス:「待ってくれよ~・・・」
トッド:「さよならだ~。」
ニクス:「あぁ・・・!、トッド・・・・」
悲しむニクスに別れを告げて向かった先は
元居たアの国では無く、
アの国の同盟国であるクの国でした。
そこでクの国王ビショット・ハッタに
取り入り自分を雇って欲しいと直談判した
トッドはクの国で新開発されたばかりの
オーラバトラービアレス1号機の
テストパイロットとして雇われます。
クの国の聖戦士となったトッドに与えられた
最初の任務はニー・ギブンの元へ行った
ドレイクの娘、リムルを
ドレイクの元へ返すと言う事でした。
リムル奪還を名目として
ショウを打ちに行くビアレスのトッド。
その頃、ショウ達ゼラーナ隊は
ドレイク軍と交戦中で、ショウは新たな
地上人アレンのビランビーに苦戦し、
絶対絶命の危機に陥っていました。
そこへトッドのビアレスが割って入り
アレンの邪魔をする形になります。
トッド:「ビランビー!聞えるか!?ダンバインは俺が殺る、ひっこんでいろ!」
アレン:「その声はトッドか!?、貴様どうして。」
トッド:「ビショットのクの国はドレイクと同盟を結んでいる、だからダンバイン狩りを手伝いに来てやったんだよ、邪魔するなアレン!」
トッドの勢いに負けて撤退する
アレンのビランビー。
ビアレスの性能はトッドの憎悪うずまく
気合と相まって恐るべき性能で
ショウのダンバインを捉えた。
トッド:「ビアレスを手に入れて、こんなに早く貴様に再会出来るとは思わなかったよ、ショウ」
ショウ:「よくもこりずに舞い戻って来たもんだ、トッド、貴様こそ何故そのオーラ力を良い方向へ使おうとしないんだ!」
トッド:「そうさせたのは貴様だよ、お前がゼラーナ側につかなきゃ俺だって。」
ショウ:「それこそ理屈じゃないか!」
トッド:「理屈で何がいけない!」
ショウ:「何・・・」
トッド:「貴様のおかげで俺は地獄を見たんだよ!!!」
ビアレスの圧倒的な機動性とパワーに
押されまくるショウのダンバインでしたが
トッドのビアレスに対する不慣れさも
あって辛うじて 戦線離脱出来たダンバイン。
その後、ショウのダンバインと
トッドのビアレスは数度に渡って
戦いを繰り広げますが、ビアレスの性能の
高さが印象的に描かれたのが
第27話「赤い嵐の女王」でした。
嵐の玉の中で巨大な怪獣ルグーに苦戦する
ダンバインでしたが
ビアレスは2つの鎌状のオーラソードで
あっさりルグーを倒しましたよね。
ただ、その後のトッドの一瞬の隙を突いて
ダンバインはビアレスを倒しました。
ビアレスと言うとトッドよりも
赤い三騎士の方を
思い浮かべる人も居るかも知れませんね。
後半の地上戦で現れた赤いビアレスに乗る
三人組「赤い三騎士」
これを観た人は間違いなくガンダムの
「黒い三連星」を思い浮かべますよね。
何せ黒い三連星にそっくりなんですもんね。
↑皆さんご存知「黒い三連星」
↑これが「赤い三騎士」ですもんね。
当然このキャラクターの似せ方は
製作サイドの狙いなのは間違い無いですが、
やはり「赤い三騎士」は偽者くさい匂いが
プンプンしてませんか。
特に黒い三連星リーダーのガイアの
ワイルドさに比べて
赤い三騎士のリーダー、ガラミティの
あかぬけない感じが偽者感漂います。
ビアレスのデザインに目を移すと
鎌状オーラソードとトゲトゲしい鬼顔が
印象的なビアレスですが、出渕氏の
インタビュー記事では、この頃は
ボチューン、レプラカーン、ズワース、
ビアレスと同時進行で何が先で何が後か
覚えていない程バタバタだったと
仰っていて、何かそれぞれに
個性を出さないといけないと
言う事で悩まれていたようです。
左右独立のオーラコンバーターも
レプラカーン以降のオーラバトラーで
多く採用されていますが、みんな
似たようなコンバーターが増えたので
変えないといけないと思ったそうです。
後期オーラバトラーには皆、
股間に武器が付いていますが
あれも色々考えた末だったんでしょうね。
レプラカーンとライネック辺りは
かなり露骨ですけどね(笑)
さてそれでは後半に移っていきましょう。
SIDE AB ロボット魂 オーラバトラービアレス
魂ウェブ商店受注予約商品
2016年5月発売、価格は税込み8640円。
始めに申し上げておきますと、私を含めて
[聖戦士ダンバイン]をリアルタイムで
視聴していて当時のダンバインプラモデルを
作りまくった世代の人達は皆、
ビアレスの立体物に対して
特別な感情が有ります(と思います。)
ご存知の方も多いと思いますが、
放送当時発売されたオーラバトラーシリーズ
のプラモはビアレスとライネックが
発売されなかったんですもんね。
特にビアレスは非常に人気の高い
オーラバトラーでしたから
発売されなかったのは本当に残念でした。
オーラバトラーファンの残念な思いは
その後のビアレスの
立体製品で人気が爆発します。
放送終了数年後の1987年前後の
オーラバトラー大ブームで
ガレージキット業界でビアレスは
各社こぞって製品を出します。
特にラーク製(現ウェーブ)のソフビ版
ビアレスは非常に売れた記憶が有ります。
その後長い沈黙の後に念願のプラモ化が
決まりHGABシリーズで当時キット化に
恵まれなかったビアレスとライネックが
発売されました。
TV放送から実に20年以上経過しての
ファンの念願が叶いました。
なのでビアレスの立体物には私自身も
大いに特別な思いがあるんです。
私のビアレスに対する特別な思いは後ほど
判って頂けると思います。
今回ご紹介するロボット魂版ビアレスは
アニメ版ビアレスの究極の存在と
言っていいのでは無いでしょうか。
よくもま~ここまで皆が思い描く理想の
ビアレスの形に仕上げてきたな~と
関心する程納得の出来です。
プラモ版HGABのビアレスもかなり
良く出来ていましたがロボット魂版は
さらに輪をかけて良く出来ています。
正直私個人的には良く出来すぎていて
悔しい位です。
何故、悔しいのかは後ほどわかります。
プロポーションのバランス、
左右のコンバーターの大きさ、
顔の出来もこれぞビアレスと言った感じで
出来そのものに関しては突っ込む所が
無さすぎてレビューしてる立場としては
困ってしまいます。
但し可動ロボット玩具としてはかなり
問題を抱えていて、毎回オーラバトラーの
レビューで指摘して心苦しいですが、
ハッキリ言って関節が弱すぎです。
とくに股関節のボールジョイントの経が
小さ過ぎて、上半身の重みに耐えられず
まともに立たす事すら出来ません。
巨大なコンバータを背負っている事もあって
後ろにのけぞって倒れます。
ロボット魂版オーラバトラーの中でも
ビアレスとビランビーは本当に
股関節が弱いですね。
なので私はビアレスの股関節の
ボールジョイントを一旦外して高粘度の
瞬間接着剤を巻き付けて塗って
ボールジョイントの経を太らせました。
おかげで私のビアレスは股関節の可動が
適度な渋みのある良い具合になっています。
関節のゆるさ、ここさえ問題が無ければ
本当にパーフェクトなビアレスです。
と言う事でビアレスのレビュー終了です!
っと言いたい所ですが、
今回もオマケ画像が有ります。
何故、私がロボット魂版ビアレスの
出来の良さに悔しい思いがあるのか・・・
それはですね〜・・・
過去にビアレスをスクラッチした事が
あるからでしで、今回はそれを
お見せしようと思います。
いいですか〜、笑わないでくださいね〜、
それではどうぞ!!!
・
・
・
いや〜、お恥ずかしい、ロボット魂版と
あまり比較してほしくは無いですが、
これを制作したのが、2000年前後位
だったと思いますが、ロボット魂はおろか、
プラモ版HGABも発売される前でした。
設定資料だけを参考に作ったので、
オーラコンバーターの複雑な形が良く判らず
変な形になってしまいました。
コンバーターの大きさもかなり小さいです。
しかし全体としてはかなり大きく重く、
ファンドで作った原型をレジンキャストに
置き換えた物に塗装をしています。
作った当時はちゃんと羽根も作って
透明キャストでぬいた物を
付けていたんですが、取れてどっかに
行ってしまいました。
ま〜、これに関しては緩〜い眼で
見てくださいませ。
あ、これは完全固定ポーズですね。
なので、ビアレスの立体物に特別な思いが
有ると言うのはこう言う事だったんです。
レプラカーンとビランビーのレビューでも
未完成のスクラッチ物をご披露しましたが
完成までこぎつけたのはビアレスと
ダンバインのみです。
そう、ダンバインも作ったんですよ。
ただダンバインは破損が激しくお見せ出来る
状態ではないので、もし修復する時があれば
見て頂こうかなと思います。
そんな訳で今回は
ロボット魂オーラバトラービアレスの
レビュー+おまけビアレスを
ご紹介させて頂きました。
ビアレスと言えばもう1体、
オーラファンタズム版の
ビアレスもご紹介しないといけませんね。
今回もごくごく少しだけ
ゲスト参加させましたが
今回のテレビ版より遥かに迫力が有ります。
とうとうロボット魂版オーラバトラーの
レビューもビアレスまで終了しましたね。
順番的には次はラウの国とナの国の
共同開発オーラバトラーになりますね。
でもダンバインのSHADOW FINISH ver.も
早くレビューしたいので
こちらが先かもしれません。
ご期待くださいませ。