ヒロバン チャンネル

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SMP ヤットデタマン 大巨神&大馬神セット レビュー

「驚き、桃の木、山椒の木、一気に時を渡りきり、遂に出た出たやっと出た、地球のアイドル、ヤットデタマン!!!」

皆様ようこそお越しくださいました。

今回ご紹介するアイテムは

「タイムボカンシリーズ ヤットデタマン」

よりSMP(旧スーパーミニプラ)

大巨神&大馬神セット です。

まさかこのブログを立ち上げた当初に

タイムボカンシリーズのアイテムを

レビューする時が来るとは

思ってもみなかったですが、

このヤットデタマンの大巨神と大天馬は

当時の私の心をわしづかみにした

憧れのロボットの一つでした。

ヤットデタマンは1981年2月7日から

1982年2月6日まで全52話が放送された

タイムボカンシリーズ第5弾で、

ヤットデタマンに登場する巨大ロボットが

大巨神であり大天馬であり、

2機が合体した姿が大馬神です。

タイムボカンシリーズは

私と同世代前後の方でしたら

殆どの方が作品を観て少年期を

育ってこられたのではないでしょうか?

タイムボカンシリーズ全盛期はまさしく

私世代が直撃した時代でしたので

タイムボカンシリーズと共に

少年期を過ごしましたね。

タイムボカンの放送当時、私は幼稚園、

ヤッターマンの頃が小1小2

ゼンダマンの頃が小3

オタスケマンの頃が小4

ヤットデタマンの頃が小5

逆転イッパツマンの頃が小6

まさしくド直撃です。

イタダキマンは・・・・・

ですので3馬鹿の悪玉トリオも

時代を同じくして大人気だった

「8時だよ!全員集合!」の

ドリフターズと共に、安心安定の

お約束のマンネリギャグが

ずっと心に残っております。

ヤットデタマンはヤッターマンから

続いてきた男女2人の変身ヒーローの

スタイルから男子単体の変身ヒーローへと

変わりましたね。

さらに主人公メカがこれまでの

動物モチーフのメカから

人型変形合体ロボットへと変わりました。

やはりココが個人的にヤットデタマンと

次の逆転イッパツマンのツボな点でした。

毎週、飛行形態の巨神号が登場して

大巨神へ変形、そして大天馬と合体して

大馬神になる映像が好きでしたが、

ヤットデタマンとコヨミが

大巨神を呼ぶときの掛け声を私、

この歳になるまで40年間ず~っと

間違えて覚えていました。

「驚き、桃ノ木、山椒の木、ブリキにタヌキに洗濯機、やって来い来い大巨神。」

これが正しい掛け声ですが、私ず~っと

「ブリキにタヌキにケンタッキー」

と覚えていました。

コレ私だけでしょうか?

当時間違えて覚えた人、

結構多かったのではないでしょうか?

正解の合言葉にも何の意味も無いですから

一度間違えて覚えてしまうと

文字を起こして正解を読まないと

間違いに気づかないですね。

大馬神のレビューをする為に

ヤットデタマンの資料集めをしてる中で

40年もの間、間違い続けていた事に

ようやく最近気付きました。

「洗濯機だったのか・・・」

YouTubeのタツノコチャンネルで

ヤットデタマンの映像を見返しましたが、

やっぱりケンタッキーに

聞こえなくも無いんですよね(笑)

それでは今回本編の登場シーンから

変形合体シークエンスを

SMPで再現してみたので御覧頂きましょう!

この40年間、合言葉を間違い続けたので

いっその事、間違いバージョンで

大巨神を呼んでみましょう。

「驚き、桃ノ木、山椒の木、ブリキにタヌキにケンタッキー、」

「やって来い来い大巨神。」

巨神号がやって来ました。

変形開始です。

アニメ本編の変形シークエンスの再現

ですから二次元のウソも含まれます。

次にこのアングルが映り、

巨神号の艦首塔が下がって消えますが・・・

そんなギミックは搭載されていません。

写真は特撮で処理しています(笑)

艦首塔は何処へ消えたんでしょう?

「大巨神、お呼びにより、只今参上!!!」

ヤットデタマンが搭乗します。

「大巨神、大天馬を呼ぶんだ!」

「ヒ~~~~ン!!!」

「大巨神、大天馬とスーパードッキング、オン!」

「アレ?折り畳まれた足は何処へ消えたんだ?」

と毎回思っていました。

「大馬神、発進!!!」

変形合体シークエンス再現は

如何だったでしょうか?

大きな矛盾を感じるのは主に2点。

巨大な艦首塔は何処へ消えたのか?と

大天馬との合体時、大巨神の

折りたたまった足は何処へ消えたのか?

この謎の2点は大河原先生にしか解らない

永遠の謎では有りますが、この2点の謎の

SMPなりの解決法は後半で触れましょう。

何にせよ、この大馬神の姿はまさしく

ギリシャ神話のケンタウロスそのものであり

大馬神の神秘性を引き立てています。

ヤットデタマンの劇中での毎週お約束の

名物シーンと言えば何と言っても

「罪を憎んで人を憎まず」

からの悪玉トリオとの駆け引きでしょう(笑)

悪玉トリオをとことん追い詰めた

大巨神は毎回、あと一歩の所で

トドメを刺しません。

悪玉「大巨神様お許しください!、もう悪い事は致しません!」

悪玉「許してちょ~だい!」

「罪を憎んで人を憎まず、詫びて無抵抗の者に攻撃は出来ぬ」

「罪を反省し、静かに暮らせ。」

悪玉「あ~行っちゃった助かっちゃった、図体がデカイだけで頭は空っぽ」

大馬神「何か言ったか!」

悪玉「ひ~!、なな、何も申しません!」

悪玉「スカ~、あのバカは地獄耳なんだからもっと離れてから言うんだよ~。」

大馬神「バカ~?!」

悪玉「あ~ゴメンナサイ!バカとも偏平足とも言っておりません!」

「許さん!仏の顔も三度」

「大激怒~!!!」

このパターンの大馬神と悪玉トリオとの

掛け合いが毎回お約束のパターンで、

回を重ねる事にどんどんエスカレートして

悪玉が大馬神への許しの請い方が

コント化していきました。

大馬神が去った後、悪玉が陰口を叩いて

大馬神の怒りを買う流れも毎回アイデアが

練られて、お約束パターンながら飽きさせず

楽しい展開が繰り広げられました。

大馬神的にはどうも「バカ」と「偏平足」

が怒りのツボのようです(笑)

さてそれでは後半の

SMP版の大馬神セットのレビューを

していきましょう。

SMP 「ヤットデタマン 大巨神&大馬神セット」

発売:2022年7月25日

価格:税込み7920円

発売:バンダイキャンディ事業部

箱を開封すると

中身はギッシリ入っています。

組み立てキットですがガムが1個入っていて

ジャンルとしては食玩になります。

今回ご紹介しているのは

大巨神と大天馬がセットになった物ですが

大巨神のみの単体販売も存在します。

大巨神のみの物を購入する場合は

上半身部分の入ったAパート

下半身部分の入ったBパート

各税込み2420円を両方購入しないと

大巨神にはならないので

単体購入する場合は注意が必要です。

それにしても写真は完全素組み状態で

組んだ物ですが無塗装でこの仕上がりです。

[一部少しだけスミ入れは施しています。]

接着剤不要のスナップフィットキットです。

最低限ニッパーさえあれば作れます。

そしてこちらが大天馬です。

大天馬は単品売りはしていないので

コレを手に入れるには今回ご紹介している

大馬神セットを購入するしかありません。

大巨神と大天馬の両方の組み立て時間は

約3時間~4時間程度です。

私の場合、ランナーから切り取ったパーツを

ヤスリがけしたりしたので

4時間程かかりました。

付属品を一式揃えるとこうなります。

大天馬はキャタピラパーツと主砲パーツを

取り付ける事で大天馬戦車へと変形が可能。

キャタピラパーツはこのように付きます。↑

車輪は少し汚し塗装をしています。

大天馬の4本脚は取り外す事無く

スマートに折り畳まって収まっています。

それでは改めて大巨神を見ていきましょう。

いや~カッコイイですね。

今回のSMP大巨神の凄い所は

スタイル、広い可動範囲、巨神号への変形の

3点の高次元での成立だと思います。

まず顔をアップで見てみましょう。

コレ全くの無塗装ですよ。

顎のラインだけスミ入れしましたが。

額の炎マークや眼と周辺の黒部分は

元々塗装が施されています。

胸の馬マークも元から塗装がされています。

そして素組みでこのスタイルです。

ここで過去にレビューしたレオパルドンと

並べてみました。

そう、大巨神て単体だと小さいんですよね。

頭頂部までが約13センチ弱、

背中の炎型ウィングまでが約14センチです。

それにしても久しぶりにレオパルドンを

撮影しましたが改めて

良い出来だと感心しました。

次に凄い所が可動範囲が非常に広い点です。

レオパルドンをレビューした時も

感じましたけど

SMPってホント良く動くんですよね。

劇中でもこのようなポーズは

していなかっただろうって位に

大巨神らしくない非常に

派手なポーズをとらせる事ができます。

大馬神セットを購入すると

剣が2本付属されます。

それでは最後に変形の話を致しましょう。

これが飛行形態の巨神号です。

飛行形態のスタイルも

非常にバランスが良いです。

注目ポイントは大巨神を呼びだす

キーと錠前パーツが

そのまま巨神号を飾る時の

スタンドになる点が凄いです。

それでは先程は劇中再現のシークエンスを

お見せ致しましたが、

実際の変形はどんな感じか

見ていただきましょうか。

巨神号から大巨神へ変形行きましょう。

↑先端のつま先を収納させます。

↑かかとを90度回転させます。

↑ひざを伸ばし両足を分離させます。

↑艦首パーツをごっそり外します。

↑これが艦首パーツです。

劇中ではこれが変形時に

謎の消え方をするのですが

現実的には本体内に収まりようが無いので

取り外すのは仕方が無いと思います。

↑本体を立たせて

↑顔を引っ張り出します。

↑背中にレバーが有るのでコレを使うと

顔を引っ張り出しやすくなります。

↑両腕を90度外側へ展開させます。

↑胸と腕を繋いでいるジョイントを

山折り谷折りして両肩を密着させます。

↑両腕を密着させるとこうなります。

↑両ひじを伸ばします。

↑手首パーツを取り付けます。

↑この部分に

↑足首軸パーツを付けます。

あくまで見た目重視パーツです。

↑これで大巨神への変形完了です。

どうでしたでしょうか、

艦首パーツの取り外しは

仕方が無い部分ではありますが、

概ね良好な変形プロセスで

何回変形させても全然苦にはならないです。

さて次は大天馬との合体プロセスですが

合体自体は上でお見せしたシークエンスと

大して違いは無いのですが、

ここでは劇中の合体シーンで大巨神の

折り畳まったひざ下が

突然消えて大天馬と合体してスマートな

大馬神形状になる見た目重視状態と

両足が折り畳まったまま合体出来る

リアル重視と両方を楽しめる

仕様となっていますので

そのギミックを御覧頂きましょう。

↑大巨神の合体時、このように

両足を90度折り曲げます。

矢印部分が合体ジョイントになります。

↑合体ジョイントと膝下が繋がっていて

少しひねるだけで簡単に

膝下は分離出来ます。

↑見た目重視にしたい場合は

膝下を外した状態で大天馬側の

ジョイントとドッキングさせます。

↑横から見ると

↑膝下を付けたままだとこうなります。

↑反対から見るとこうです。

要は膝下は有っても無くても

合体に影響が無いと言う事です。

↑底から見るとこうです。

どうでしょうか、合体ギミックを

ご理解頂けたでしょうか?

2次元の嘘を柔軟な発想で

現実のギミックとして

うまく考え込まれた設計だと思いました。

最後にお見せしておかないといけないのは

大馬神戦車です。

上でご紹介した大天馬戦車の

大馬神バージョンです。

劇中には登場しなかったらしいので

玩具オリジナル形態と言う事ですね。

私個人的には正直、どうでもいい形態です。

最後の最後、SMPオリジナルで

こんな事も出来ます。

錠前と鍵は↑のように盾と剣のように

持たせる事が出来ます。

錠前はまだ盾として見れますが

鍵はちょっと剣には見えませんね。

個人的にはこう言う使い方はさせませんが

こんな事も出来る事に

意味が有るのかもしれません。

そんな訳で今回は

SMP大巨神&大馬神セットを

レビューさせて頂きました。

ヤットデタマンの放送当時

このメカに憧れて、

出来の悪いプラモデルは買いましたが

やはり納得の出来では無かったので

このようなアイテムが発売してくれた事が

今回非常に嬉しかったですし、

子供の頃からしたら間違いなく

肥えた目になっている今の目で見ても

十分満足いく出来栄え&ギミックでした。

今回の大馬神セットの発売よりも前に

逆転イッパツマンの

逆転王&トッキュウザウルスセットも

既に発売されていて現在私の部屋で

積んだ状態になっております。

これを機に逆転王も早く組みたい気持ちに

なってきましたのでそちらのレビューも

そう遠くないかもしれません。

それにしてもメカ物のレビューは

写真掲載枚数が

どうしても多くなってしまいます。

1枚1枚のデータサイズはなるべく

小さく抑えていますが表示が重い場合は

なるべく通信環境の良い時に

じっくり見て頂けたらと思います。

それではまた!!!