今回ご紹介するライダーアーツは
真骨彫製法 仮面ライダー響鬼です。
発売は2014年8月30日です。
真骨彫製法の第2弾として発売されました。
商品を紹介する前に、
「仮面ライダー響鬼」
と言う作品を少し語りたいと思います。
平成仮面ライダーシリーズとしては
第6弾となる作品で
恐らく平成仮面ライダー20作品の中で、
一番「仮面ライダー」から
懸け離れた作品だと思いますね。
企画段階でも前作ブレイドまでで
一旦仮面ライダーをやめようと言う案で
企画が進められた中で
スポンサーサイドからの
「仮面ライダー」の名前を
残して欲しいとの強い要請で
名前だけ「仮面ライダー」を残した
経緯があるようで、なるほど名前以外は
完全に別物の特撮ヒーローです。
確か、仮面ライダー響鬼の新番組特報では
「完全新生!」と番宣していたと思います。
前作のブレイド、その前の555、
その前の龍騎と仮面ライダー同士の争い、
戦いが描かれる作品が増え、
ドロドロとした作品が続いていたので、
完全に一旦断ち切りたかったんだろうと
言う制作側の思いが「完全新生!」と言う
言葉から感じ取れます。
そのキャッチコピーの通り、
それまでの平成ライダー作品とは
全てが違っておりました。
作品の中で流れる時間はゆっくりと進み、
主人公の響鬼はおっちょこちょいだが
心の広い穏やかで優しく頼れるお兄さん
(いや、おじさん?)
明日夢と言う少年と出会って
響鬼に影響を受けながら
少年の成長を描いていくと言う物語。
物語中に「仮面ライダー」と言う言葉は
1回も出てきませんし
「変身」と言う言葉も出てきません。
響鬼を始め、変身する者は「鬼」と呼ばれ、
鬼たちは「猛士」(たけし)と言う
民間団体に所属して
日本全国に「鬼」は存在し、
日本古来から存在する「魔化魍」
と言う化け物と古くから戦い続けている
と言う設定で、映像でも設定にそった
リアルな描写が描かれるので
本当に「猛士」と言う団体が存在し、
本当に「鬼」が世の中に存在するような
錯覚を覚えてしまいます。
響鬼さんは第1話からとっくに
ベテランの鬼で仮面ライダー他、
ヒーロー作品にありがちな
何故変身出来るようになるのかを描く
第1話にありがちな
エピソードは描かれません。
もう全てが新鮮で妙にリアル、
鬼同士のコミュニケーションも
実に爽やかで前作ブレイドまでの混沌とした
ストーリー展開とは
大きく異なった作品でした。
私はこの「仮面ライダー響鬼」と言う作品が
大変好きで7回位は見ました。
(一番好きなのはクウガで軽く10回以上
見ていますが、その話はおいおい)
但し、30話以降のプロデューサー交代による
作風の大幅な変更は非常に残念で
後半の展開は嫌いです。
響鬼と言う作品は29話までだと
思っております、個人的に。
それでは真骨彫の響鬼のレビューを
したいと思います。
この商品を購入して箱を開けた瞬間に
思ったのが、
芸術作品のようだと思いました。
全長15センチ程の中にビックリする程
細かく正確なディテールや彫刻、
まさに本物を縮小したかのような
そっくりな響鬼さんが箱から出て来ました。
変身アイテムの音角、
武器である2本の棒烈火、
ディスクアニマルと
全てが小さいながら超リアルで
「真骨彫」の
名に恥じない素晴らしい
出来だと思いました。
但し、欠点も書きたくなるのが私の
天邪鬼な性格でして
この超絶に凄い出来の響鬼でさえ、
欠点はしっかり有ります。
イマイチポイントは次の2点
●スタイルが、特に腰が細い。
●カラーリングが
マジョーラカラーでは無い。
響鬼のスーツアクターを担当された
伊藤慎さん自身、大変スマートな方なので、
響鬼も非常にスマートな
印象があるのですが、それを差し引いても
真骨彫版はちょっと細いかな~と感じます。
カラーリングに関しては、実物の響鬼は
マジョーラカラーと言って、
真珠のような輝きのする
パープルベースの色なんですが、
さすがにコストの関係でしょうか、
真骨彫版は普通の
メタリックパープルで塗られていました。
ま~でも普通のメタリックパープルでも
それほど気にはなりませんし
腰の細さも致命的な程の違和感は
感じない程度なので
私的には超満足な響鬼さんでした。
この真骨彫版の響鬼さんが発売されてから
長らく仲間の威吹鬼くん、轟鬼くんが
なかなか発売されなかったのが
去年8月に威吹鬼、今年1月に轟鬼、
今月は斬鬼さんと次々と発売されて、
主要な鬼が一気に揃いました。
私も威吹鬼君と轟鬼君は購入して
響鬼さんと一緒に飾って眺めていますが、
やっぱり3人揃った鬼は最高ですね。
もちろん威吹鬼、轟鬼も今後
紹介していこうと思っていますので
ご期待ください。
ただ、斬鬼さんはプレバンで
予約しなかったんですよね・・・
轟鬼とほとんど一緒なので
ケチってしまいました。
平成仮面ライダー20作品の中では
あまり人気の無い響鬼ですが、
まだご覧になってらっしゃらない方は
一度、見て頂きたいと思います。
目まぐるしく展開していく
ドロドロした人間ドラマが多い
平成仮面ライダーの中で、
ゆっくり時間が流れ、
人の温かみを感じる事の出来る貴重な
作品だと思います。
29話までは・・・
同じ理由でおススメしたいのが
仮面ライダークウガです。
クウガの話は真骨彫版を紹介する時に
じっくりと語りたいと思っておりますので
宜しければまたお付き合いください。
ご紹介してきました真骨彫の響鬼でしたが
いかがでしたでしょうか?
真骨彫の第1弾カブトがちょっと
微妙な出来だったのですが
この響鬼が出て、次のクウガ、Wと次々と
凄いのが発売されて
最近出たウィザード、キバ、次のオーズと
やっぱり真骨彫の出来は凄いですね。
それではまた次回ご覧頂けたら
めっちゃ嬉しいで~す。
それでは!!