「目覚めろ!その魂。」
皆様、ようこそお越しくださいました。
今回ご紹介するアイテムは4月に
仮面ライダーディケイドをレビューして
以来のフィギュアライズのレビューです。
当ブログ内でフィギュアライズスタンダード
をレビューするのは今回で5回目と
なりますが5回目に選んだアイテムは
仮面ライダーアギト グランドフォームです。
本当はアギトの前に龍騎のフィギュアライズ
をレビューしようと考えていたのですが
ついつい積んだままにしてしまっている内に
超出来の良いアギトが出てきてしまったので
先にアギトを組んでしまいました。
やはり私は仮面ライダーアギトと言う作品が
好きなんでしょうね。
今回のアギトのフィギュアライズも
今年2021年1月にレビューした
真骨彫アギトのレビュー写真と同じ順番で
構図、ポーズを再現させました。
マルチタスクで、又はネット視聴端末が
複数ある環境の方は是非、
真骨彫版とフィギュアライズ版の
両方のレビュー写真を
同時にご覧頂く事で、両製品の違いが
良く判って頂けると思います。
ただ同じ写真だけでは面白く無いので
フィギュアライズ版独自の写真ももちろん
ご用意しておりますのでお楽しみください。
フィギュアライズ版のみのアイテムも
付属しているので
写真撮影に活用させて頂きました。
真骨彫版、フィギュアライズ版の両方を
レビューし、両方を手に取り、
両方の写真を撮影した私としては
詳しくは後ほどじっくり語らせて頂きますが
とりあえずざっくり言わせて頂くと、
フィギュアライズは良い意味でどんどん
やばい領域に踏み込んでいると感じました。
明らかに初期に発売された
フィギュアライズからは
超絶進化していますし、
フィギュアーツはおろか真骨彫とも
比較に耐えうる完成度に到達しています。
私は1980年前半の初期ガンプラはもとより
それ以前の幼少期からプラモデルを
組み立てて遊んできましたが、
昔のプラモデルの概念や常識から考えると、
プラモデルの最も苦手で再現性が難しいと
されるジャンルが有機曲面の多用した
オーラバトラーのようなメカや、
人型の可動フィギュアだと思っています。
昔のプラモデルと言う物は試作品を作る際
木型を作って、それを元に設計するのが
一般的な開発方法だったので、どうしても
曲面の再現が苦手と言う側面が有った為、
可動フィギュアと言ったプラモデルは
リアルな人間のプロポーションとは程遠い
ロボットのような、玩具的な出来の物が
多かったと言うか、
そんな不出来な物しか無かったんですね。
そもそも可動フィギュア自体が昔はほぼ
無かったんですけどね。
しかしプラモの世界も技術が大幅に進化し
木型で試作品を作るなんて事は無くなり、
全ての設計は3D-CADを使って
コンピュータ上で行い、業務用3Dプリンタに
樹脂を入れるとCAD上で設計された
データ通りの試作品が出来上がります。
プラモデルの設計技術は飛躍的に向上し、
曲面を多用した有機メカや可動フィギュアの
プラモデルも設計がしやすくなった為に
一気に商品展開の幅が広がりました。
企画、設計、生産までのスピードが
木型の時代に比べると遥かに速くなった事も
商品展開の速さに拍車をかけました。
バンダイの可動フィギュアのプラモデルが
2000年以降に商品数を増やし
一気に完成度を上げたのはやはり
2008年に商品展開を開始したブランド、
S.H.フィギュアーツの影響も
非常に大きかったのではないでしょうか。
フィギュアーツの素体フォーマットの完成は
その後のキャラクター商品の展開に
あまりにも大きな影響を与えました。
ただ完成品として商品展開している
S.H.フィギュアーツとプラモデルの
フィギュアライズスタンダードとでは
少し商品開発に違いが生じると思います。
完成品として工場内で組み上げて販売する
フィギュアーツに対して
客が組み立てるフィギュアライズとでは
どうしてもプラモデルとして組み立て易く
設計しなければいけないと言う事で、
フィギュアライズの方が色々と
制限が生じてくるのは当然と言えば当然。
プラモとしての組み立て易さとイロプラを
優先させると、どうしても
デメリットな面として、スタイリングの
ぎこちなさや可動の制限だったりで
初期のフィギュアライズで最初に
フィギュアライズスタンダードになった
平成ライダーが2018年7月発売になった
ビルドだった訳ですが、
スタイルが少々ぎこちなかったり、
可動がアーツ版程動かなかったり少し
ディテールが簡素だったりしていました。
私自身、初期のフィギュアライズの
ビルド、ジオウ、カブト辺りは
正直「欲しい、買おう!」とまではならずに
フィギュアーツの方が良い出来なので
「フィギュアーツを持っていれば十分」
と言う思いでした。
フィギュアライズを初めて
買おうと思ったのがエグゼイドでした。
「フィギュアーツを持っていれば十分」
と言う思いを初めて
くつがえしたのがエグゼイドでした。
明らかに顔がフィギュアーツよりも
実際のスーツに似ていました。
そこから私がフィギュアライズを
意識するようになり
新作が出ると買うようになりました。
Wやクウガとその後組み上げて
レビューもしてきましたが
フィギュアライズもレベル上がってきたな~
と感じ出して来ましたが遂に
「え!?真骨彫超えてない?」と思えたのが
前回ご紹介したディケイドでした。
少なくとも見た目のスタイリングや
適正なマスクの大きさ、足の長さ辺りも
真骨彫以上のリアルさを感じました。
ただ、可動ギミックのしっかり感や
つま先可動が相変わらずオミット
されていたりとプラモデルらしい
安っぽい部分が有るのも事実ですが
あくまで見た目の本物っぽさは
個人的に真骨彫を超えていると感じたのが
ディケイドでした。
いやホントにディケイドの
フィギュアライズには衝撃を受けましたね。
私は素組みで完成させましたが
全塗装でもした日にゃ~安っぽい部分も
消えて相当カッコ良くなる気がしますね~
ディケイドは。
ディケイドの次に発売された龍騎は
現在部屋で積まれているので近日中に
組み上げるとしておいて、龍騎をとばして
先に組んだのが今回レビューしている
現在の最新作アギトになります。
どうでしょう、ここまでのレビューで
真骨彫アギトと同じ写真同士、
見比べて頂いてますでしょうか?
どうですか?、真骨彫とこのプラモ版
どちらかに優劣を付けられますでしょうか?
私はレビューしている当事者ですから
お互いの長所と短所を実際に触って、
特に今回のフィギュアライズ版は
組み立てた直後ですからイマイチな点も
実感じてる上で記事を書いているので
お互いの部分的な優劣は判りますが、
少なくてもブログに載せている
レビュー写真からは「さすが真骨彫!」
とか「やっぱプラモ版は仕方ないな」
的な優劣は全く感じません。
いやむしろ、写真写り的には真骨彫よりも
フィギュアライズ版の方が全体的に
私的には好みです。
単純な所では眼が綺麗に光に反射して
写り易い点はフィギュアライズ版の方が
良いな~と感じます。
さてそれではここからはフィギュアライズ版
仮面ライダーアギト グランドフォームを
じっくりと見ていく事にしましょう。
フィギュアライズスタンダード
仮面ライダーアギト グランドフォーム
バンダイスピリッツ 一般店頭販売
2021年7月10日発売
価格:税込み3520円
ランナー枚数は全部で7枚。
フィギュアライズ版の
オリジナルパーツとして
アギトのライダーズクレストを形取った
エフェクトパーツが付属しますね。
パーツ構成はアギト本体、
クロスボーン展開と通常の2種のフェイス、
交換用手首、専用台座
アギトライダーズクレストエフェクトパーツ
それでは今回、私が作った作例について
触れておきたいと思います。
まずは仮組みした状態の写真を
見て頂きましょう。
上2枚の写真は仮組みしただけの状態です。
パチ組みしただけで十分満足な程、
完成度は非常に高いんですが、
私的にどうしても気になる点がありました。
上2枚の写真をじっくり見て頂いて、
皆さんなら何処か気になる点は
ありますでしょうか?
私的にはシルバーのパーツ部分に
ポツポツと見られるランナーから
切り離した際に残るゲート跡です。
↑ゲート跡が残って目立つ部分を
記してみました。
肩アーマーの部分、腕に巻かれた
アームカバーの上下に点々と残ります。
↑マスククラッシャーの端、
ボディーアーマーの前後つなぎ目部分、
↑ヒザアーマー端
足首のアーマー部分に多数・・・
↑マスク裏側にかなり豪快にゲート跡
あとは正面と同じく肩アーマーとアームカバー。
どうでしょうか、完成後に目に付く
ゲート跡が結構多くて、
素組みで完成させるとかなり気になります。
シルバーの成型色パーツって、
いくら切り取ったゲート跡を綺麗に磨こうが
絶対にゲート跡は消えてくれません。
解決方法はただ1つ。
塗装するしか無いって事で今回、
シルバーパーツのみ
全て塗装する事にしました。
シルバーのみでも塗装する事で仕上がりに
劇的な違いが出ます。
これはただ単にゲート跡が
消えるだけでは無くて、元々シルバーの
成型色って安っぽい見た目なので、
シルバー塗装すると完成した時の見た目が
グッと良くなります。
マスク後ろの凄く目立っていたゲート跡も
当然消しましたが、どうせなので
パーティングライン(合わせ目)も
消しました。
これは出来れば初心者の方やアギトを
素組みで組み立てようとしている方にも
是非実戦して頂きたいですね。
と言うのも、私が実際やってみて
超簡単だったからですね。
私が使ったのは缶スプレー1本です。
クレオスのMr.カラースプレーのシルバーを
使って塗装しただけなので
エアブラシも使っていません。
十分、塗装初心者の方でも
出来ると思いますので是非シルバー塗装に
チャレンジしてみてください。
ちょっとのひと手間で仕上がりが
劇的に変わりますよ。
ここで恒例のスーツ比較をしてみましょう。
真骨彫も並べて三つ巴で
比較してみましょう。
どうでしょうね、スッキリデザインの
アギトですから特に下半身はどうしても
可動ギミックがありますから
スーツよりも違和感有りますが
スタイル的にはかなりリアルで全体の
スタイル、足の長さ、頭部の大きさ等
足が長めの真骨彫よりも
リアルな等身だと思います。
真骨彫とも比較してみましょう。
どうでしょうか?
印象としては真骨彫よりも
フィギュアライズ版の方が
全体的な肉付きが良い印象で、
真骨彫が少し細すぎると思っていた私的には
全体的なスタイルはフィギュアライズ版
の方がリアルだと思いますし好みです。
↑但しフィギュアライズ版は
上の写真の矢印部分の股関節の出っ張りが
大きくて少し違和感があります。
真骨彫版は出っ張り無く綺麗ですが、
逆に真骨彫版は股関節パーツを隠す
上への張り出しが無いのが一体感を
損ねていて、お互い一長一短です。
さて次に真骨彫版レビューで触れた
マスククラッシャー部分の
原型師オリジナルの謎の牙は
フィギュアライズ版では
どうなっているのか気になります。
確認しておきましょう。
↑まずは撮影用マスク。
↑これが真骨彫版のクラッシャー部分。
撮影マスクには存在しない謎の牙があります。
↑そしてこれがフィギュアライズ版。
良かった、謎の牙は無く、
撮影マスク通りですね。
クラッシャー部分のみを真骨彫と比べても
フィギュアライズ版の方が
シャープな造型です。
アギトの真骨彫は2015年8月22日発売
と言う事で既に丸6年も経過してる
初期の真骨彫ではありますが
それにしてもフィギュアライズ版
恐るべしです。
↑では次に他のフィギュアライズ
平成ライダーと比較してみましょう。
まずはエグゼイド。
↑次はWとの比較。
↑次はクウガ。
下半身の素体はひょっとして
クウガと共通なのかな?
とも思ったんですが共通パーツも
あるようですが太ももパーツや、
すねパーツも全くの別物です。
但し股関節ジョイントパーツは
共通のようです。
最後にディケイドとの比較。
この2体、ホント良く出来ています。
この5体の中で私的に評価の高い順に
順位を付けると、
①ディケイド
②アギト
③エグゼイド
④クウガ
⑤W
となりますかね、ディケイドとアギトは
悩んだんですが素組みでの評価で判断すると
アギトはやはりシルバーの目立つゲート跡が
気になるので素組みでも素晴らしい仕上がり
になるディケイドかな~と思いました。
意外と評価が低いのがクウガですかね。
大きなマイナス要因は「顔が似ていない!」
これに尽きます。
さて長かった今回のレビューも
ようやく終盤です。
最後にフィギュアライズ版アギトの
私なりに感じた
残念ポイントをお伝えしておきましょう。
足首の可動範囲の狭さが最大の不満です。
足首のくるぶしが左右に傾かないので
開脚ポーズをした時は足が地面に
完全に設置されません。
そのせいで安定性が結構悪くよく倒れます。
撮影中も何回も倒れてイラっとしました。
あとフィギュアライズ平成ライダー
全般に言える事ですが
足のつま先可動が無いのが不満ですね。
(クウガは可動しますが)
つま先可動がオミットされてしまっている
内は、完全にフィギュアーツや
真骨彫を超えた!と心の底から
言えないのも事実なんですよね。
クウガで出来ている事ですから
他のライダーでも出来ると思うので
それをしないのは手抜きとしか思えません。
なので今後のつま先可動の積極採用を
期待したい所です。
さて今回はフィギュアライズスタンダード
仮面ライダーアギト グランドフォームを
レビューさせて頂きました。
前回のディケイドに続いて今回のアギトも
あまりの完成度の高さに驚きました。
是非アギトを組み立てる際は
シルバーパーツの塗装を
検討してみてください。
劇的に仕上がりが良くなります。
それではまた!