「目覚めろ!その魂。」
皆様、ようこそお越しくださいました。
今回ご紹介するアイテムはこのタイミングで
ご紹介する事を決めておりまして本当は
2021年1月28日に更新したかったんですが、
どうしても無理でした。
もうご存知の方も多いと思いますが、
今から20年前の2001年1月28日は
「仮面ライダーアギト」が
放送開始した日でして2021年1月28日
をもって仮面ライダーアギトは
放送20周年を迎える事が出来ました。
本当におめでとう御座います!
個人的にも仮面ライダーアギト20周年を
お祝いしたい気持ちでこのタイミングで
このアイテムをレビューしようと思います。
「仮面ライダーアギト」は2001年1月28日に
前作「仮面ライダークウガ」の
後番組として放送がスタートしました。
また1971年から放送がスタートした
「仮面ライダー」から丁度30年と言う事で
「仮面ライダー誕生30周年記念作品」
として作られた作品でもありました。
アギトから始まった事で現在の令和ライダー
まで続く流れを作った点と言えば
何と言っても複数ライダーを登場させた
初のライダーと言う点でしょうね。
過去の昭和ライダーでもV3での
ライダーマンの登場、
BLACKのシャドームーンの登場等、
2人目のライダーの登場はありましたし
過去ライダーの客演なんてのは
度々ありましたが、
主役級の3人のライダーが放送序盤から
登場して三人三様の物語が
展開していくと言う現在の令和ライダーまで
続く最初の展開の基礎を作ったのは
仮面ライダーアギトと言う事が言えます。
当ブログをくまなくご覧頂いている
ありがたい方でしたらご存知だと思いますが
私は昭和から令和ライダー全ての
仮面ライダー作品の中で一番好きで
一番何回も観直した作品が
「仮面ライダークウガ」です。
クウガへの熱い思いは過去の
クウガのレビューで語っておりますので
まだご覧になっておられない方は
是非ご覧ください。
作品としても大ヒットした
仮面ライダークウガでしたし私もクウガには
ド嵌りしていましたので次の新ライダーが
気になるのは当然の事で、初めて
新ライダーである仮面ライダーアギトの
3人ライダーを見たのが本屋に行った際に
見たテレビマガジンの表紙でした。
当時私は若者とオヤジの狭間で揺れ動く
30歳でしたが、さすがに店頭に有った
テレビマガジンの表紙を「ジーッ」っと
凝視する事は出来ませんでしたが
それでも少し遠めからテレマガの表紙に
写っている3人ライダーの顔のアップを見た
瞬間は「ううぉ!いきなり3人もおるぞ!」
と驚いた事を覚えています。
3人ライダーがいきなり登場すると言う
展開は今でこそ特別な事ではないですが
アギト放送当時はそれはそれは衝撃的な事で
第一話で、アギトより先にG3が登場した
流れも何か新しさを感じました。
デザイン面も三人三様、アギトはクウガの
流れを継承しながらも洗練させたような
主人公らしいヒーロー要素の強いデザイン、
G3はクウガのデザインを基礎としながら
警察機関が人工的に作ったメカライダーで
人間がアーマーを装着するがゆえの
メカメカしい少々無骨なデザイン、
ギルスは仮面ライダーの原点的な
生物的要素を強く取り入れたデザイン。
個人的にはG3の存在と言うのが
アギトの物語を面白くしたと思います。
●「既に仮面ライダーである男」
津上翔一[仮面ライダーアギト]
●「仮面ライダーになろうとする男」
氷川誠[仮面ライダーG3]
●「仮面ライダーになってしまった男」
葦原涼[仮面ライダーギルス]
この3人の仮面ライダーを中心に
展開していくアギトの世界。
未確認生命体を第4号が全滅させてから
2年が経過したしたと言う設定ですが
明確に前作五代祐介の居た時間軸の
2年後かどうかは定かでは無く、
プロデューサー白倉氏の話としては、
あくまでクウガのような出来事があった
2年後の話であって前作クウガの世界とは
接点の無いパラレルワールドであると
しているようですね。
前作クウガ以上に感じた要素としては、
よりドラマ性が強化されていて
多くの謎が散りばめられている
ストーリー展開と言う点です。
主人公で記憶喪失の翔一が何者なのか
何故いきなりアギトの変身能力を
身につけているのか
あかつき号事件とは何か、と言う謎要素が
視聴者を引き付けました。
また仮面ライダーを演じた3人の
新人イケメン俳優も話題になりました。
クウガの時もオダギリジョーさんと
葛山信吾さんのイケメンコンビが
話題になりましたが、アギトの時は
3人共仮面ライダーに変身すると言う点も
より話題に拍車をかけたと思います。
このアギトの3人のイケメン俳優の話題が
決め手となって後の平成仮面ライダーも
時代に応じた若手イケメン俳優達がどんどん
注目されるようになっていきますね。
個人的にアギトの作品で好きだった要素が、
氷川が所属する警察機関の話で
G3ユニットのリーダー小沢澄子と対立する
北条透との掛け合いが妙に好きでした。
前作クウガではアギト以上に警察機関が
深く作品に関わっていて未確認退治の為に
全員が強力し一丸となってクウガと共に
悪に立ち向かう。
善悪のはっきりしたその分かり易い要素が
見ていて心地よかったのですが
アギトの警察機関の人間は
熱血漢だが超不器用な氷川、
天才で勝気な小沢、
ギャグメーカーの尾室、
そして嫌味で嫌われ役の北条と、
クウガに登場した警察機関のキャラよりも、
より個性が強く、警察内でのイザコザも
多く描かれドラマ性が強くなっていました。
特に好きだったエピソードとしては
G3-Xの誕生時のエピソードが好きでした。
G3-Xに対抗して北条が提案した
超カッコ悪かったV-1システムとのコンペ、
氷川がG3-Xの装着員としての
適合性が無く苦悩する姿、
アギトである翔一が氷川に頼まれ
G3-Xに装着してアンノウンと戦う等、
第23~25話辺りのエピソードは好きでした。
あと翔一と氷川との掛け合いでの氷川の
不器用が露呈するシーンが面白かったです。
栗の食べ方や豆腐のすくい方で氷川が
超不器用で翔一に不器用と指摘されて
ムキになるシーンですね。
いや~懐かしい。
4人目のライダー、木野アギトが
後半に登場したのも話題でした。
3人の仮面ライダーの活躍を描いた
「仮面ライダーアギト」と言う作品は
結果として多くの支持を集め、
最高視聴率が13.9%
平均視聴率が11.7%と
平成仮面ライダーで最高記録、
恐らく令和もひっくるめても最高でしょう。
確かにアギトの頃って平成仮面ライダー初の
オリジナル映画が公開されたり
メディアやイベントで凄く
盛り上がっていた印象があります。
私自身も周りの友人達とアギトは
当時盛り上がっていて、カラオケで
主題歌を歌いまくった思い出があります。
私の友人話ですが「津上翔一」と言う
名前が大変気に入りカラオケやレストランの
順番待ちの名前にはいつも「津上翔一」と
書いて、「津上様!」と名前を呼ばれる事に
喜びを感じている友人がいました(笑)
ま~その位、私の周りでも
アギトは当時大変流行っていました。
完全オリジナル映画の
「仮面ライダーアギト PROJECT G4」
も凄く良かったですね。
私は劇場にこそ行きませんでしたが、
通常版とディレクターズカット版の
2回もDVDを当時買いましたよ。
そしてアギトと言えば
ミスター平成仮面ライダーである
スーツアクターの高岩成二さんが初めて
仮面ライダーを演じられた作品でもあり
高岩さんの平成仮面ライダー伝説はまさに
ココから始まったんですね。
PROJECT G4のDVDを2枚買ったのも
後に発売されたディレクターズカット版に
スーツアクターの高岩成二さん、
伊藤慎さん、押川善文さん、岡本次郎さんの
4名の雑談が入っていて、その映像を
どうしても見たかったからなんですよね。
そんなクウガに引き続き大好きだった
アギトなんですが、どうしてもアギトの
エピソードであまり好きになれない
個人的に違和感を感じる点が有ります。
第47話から始まった取って付けたような
後付け感満載の第二部的な新展開は
個人的には要らなかった感じがしますが
皆さんはアギトの後半の展開は
どう感じますでしょうか?
津上翔一は岡村可奈と言う
コック見習いの女性と出会い、
葦原涼は水原リサと言う
バイクを乗り回す女性と出会い、
氷川誠はG3ユニット一時活動停止となり
刑事としてアンノウン事件を追う。
特に可奈とリサと言う二人の女性の存在が
中途半端で、何故土壇場の47話から
わざわざ登場させる必要があったのか、
何故土壇場で新展開を付け足す必要が
有ったのか、20年経過してこうしてアギトを
振り返って記事を書いている現在も後半の
付け足しエピソードはやはり疑問ですね。
一番中途半端と感じた点はコック見習いの
可奈がアギトの力に目覚めてしまい
未来に絶望を感じて落ち込んでいる所を
翔一が可奈を励ましている所に
アンノウンが出てきて翔一は可奈の
目の前で変身しますよね。
可奈はビックリして「津上さん?!」
変身した翔一は「可奈さん、生きてください、俺も生きます。」
そしてもう一回可奈が映って
「津上さん?!」
それで岡村可奈は完全に出番終了です。
え?可奈は最後、変身した翔一に驚いて
「津上さん?!」と叫んで終わり?
いやもっと最後は戦い終わった翔一と
落ち着いて話すシーンが有って
お互い励ましあって終わるとか、
可奈が強く生きますと翔一に言って
終わるとか、意表をついて翔一と可奈に
恋愛感情が芽生え始めて終わるとか、
もっと終わり方があったと思うんですが
脚本なのか演出なのか監督なのか、
正直力不足を感じてしまいました。
さそり座のリサが死んでしまう流れも、
涼とのほのかな恋を描きたかっただけなのか
何の為に登場させたキャラなのか、後半の
二人の女性キャラの扱いには
少々首をひねってしまいます。
個人的に前作クウガは最終回に向けて
ストーリーにブレる所が無く
一貫して筋の通ったストーリー展開に
どんどん引き込まれて行きましたが
アギトに関しては47話からあの土壇場の
付け足しストーリーは
作品全体のクオリティを最後に
下げてしまったのではないかと感じます。
ま~とは言っても「仮面ライダーアギト」
と言う作品は大成功を収めた作品として
多くのファンに愛されて、後の
平成仮面ライダーシリーズに繋げる為の
礎を築く役割を果たした作品として
これからも存在し続ける事になるでしょう。
さてそれでは今回の主役アイテムを
レビューしていく事に致しましょう。
今回ご紹介するのは
S.H.フィギュアーツ 真骨彫製法
仮面ライダーアギト グランドフォームです。
発売は2015年8月22日
価格は税込み5500円でした。
2014年3月29日に真骨彫カブトが
第一弾として発売され、
2014年8月30日に第二弾響鬼、
2015年4月18日に 第三弾クウガが発売され、
アギトは真骨彫ライダーの第四弾として
発売されました。
この記事を書いている2021年1月からすると
既に6年近くも経過した事になりますが
初期の真骨彫としては非常に良い出来と
言えるのではないでしょうか。
ここで恒例のスーツ比較をしてみましょう。
如何でしょうか?
シンプルなデザインのアギトなので
造形的には比較的似せやすいかも
しれませんが、最近のゴテゴテデザインの
平成、令和ライダーと比べると
アンダースーツのむき出し部分が多いので
可動フィギュアの弱点である関節可動部が
どうしても目立ち易くなってしまうのは
仕方の無い点でしょうね。
特に股関節部分は本物のスーツと比べて
仕方無いですが厳しい部分です。
しかし全体的なシルエット、
若干足が長く感じる所はありますが、
最近の高岩さんよりも細身な当時の
高岩さんのスマートなシルエットも
見事に再現されていて
素晴らしい出来のアギトだと思います。
だだ流石に6年前の初期の真骨彫と言う事で
不満点もチラホラ有るのも事実でして
一番感じる点としては主に下半身の
パーツごとのシルエットの繋がりが
イマイチで上の写真のような
アギトのお決まりポーズでも
股関節付近のシルエットが
少々不自然になってしまいます。
あとは太もも付近の足のラインが若干
人形的で硬いラインに感じます。
もう少しなだらかなライン
だったらと感じる所があります。
この辺りの不満点はバンダイさんも
日進月歩でどんどん素体の改良が
進んでおり、最近のウィザードやオーズ
辺りはほとんど気にならないレベルに
到達しています。
さらに顔に謎の原型師オリジナルな
解釈があります。
↑が撮影マスクです。
口元クラッシャー部分の金の牙
らしき造型をご覧ください。
そして
↑が真骨彫アギト。
一番下の牙らしき造型の奥に隠し牙のような
造型が確認出来ます。
何なんでしょうかね、コレ?
でも実物マスクと比較すると金に塗られてる
牙の長さが足りておらず、
奥牙の造型の長さが丁度いい感じです。
このアギトの造型を担当された原型師の方は
一体何を参考に造型をされたんでしょうか。
と言う事で多少イマイチな点や
?な点もありますが総合的な完成度は
高いとおもいますし、個人的な満足度も
十分高くてお気に入りです。
口元のクラッシャー部分の奥牙なんて
肉眼ではほとんど判りませんしね。
そんな事よりも何より不満に思うのが
真骨彫アギトが2015年に登場して以降、
アギトのシリーズが全く
途絶えてしまっている点です。
途絶えると言うかアギト単体1個しか
登場していない!
これはなによりも大きな不満です。
最近の真骨彫ライダーの発売パターンは
オーズとかだとタトバコンボの発売を
皮切りにどんどん色々なコンボが発売され
ラインナップが凄く充実してきています。
アギトも主役1体だけ発売で
飽きてしまわずに
G3・G3-X ギルス・エクシードギルス
木野アギト、ストーム、フレイム、
トリニティ、バーニング、シャイニング
と出さないといけないアイテムは
沢山有ります。
是非今年20周年をきっかけに真骨彫の
新作を再開して頂きたいと思います。
さてそんな訳で仮面ライダーアギト20周年
を祝って今回は私の持っている唯一の
アギトアーツである真骨彫製法
仮面ライダーアギト グランドフォームを
レビューしながらアギトの雑談や
思い出話をさせて頂きました。
本当はアギト放送当時ポピニカの
マシントルネイダーとガードチェイサーを
買った事があったんですよ。
(ギルスレイダーは買いませんでしたが)
それが今も有ればバックに置いて
撮影出来たんですが
後に親戚にあげたんですよね。
言っておきますが、大人になってから
子供向けポピニカを買った事って
後にも先にもアギトだけだったので、
私がそれだけアギトの3人に魅力を
感じていたと言う事だったんでしょう。
改めて「仮面ライダーアギト」
放送20周年おめでとうございます。
これから30年、40年、50年と、
どんどん偉大になってほしいもんです。
言っちゃ悪いですけど、
平成ライダー20作も有ると数に埋もれて
しまっているライダーも有ると思います。
どれとはあえて言いませんが。
そんな中、「仮面ライダーアギト」は
確実に平成仮面ライダーの飛躍に
大きく貢献した
確実に名前を刻み込んだ仮面ライダーです。
私自身もこれから仮面ライダーアギト
と言う作品を愛していこうと思います。